第57回井の頭かんさつ会レポート

第57回井の頭かんさつ会

テーマ: 「木々の履歴書 樹形」を楽しもう!


日時: 2010年3月22日(月祝) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭公園

集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

佐藤 誠

大原 正子

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高久 晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

日置 日出男

大橋 博資

参加者:37名


レポート

今回のかんさつ会は、「木々の履歴書=樹形」を楽しもう!というちょっとマニアックなテーマなので、参加者が集まるかどうか心配しましたが、心配は杞憂に終わり、37名(うち子供5名)もの参加者が集まりました。

観察は4班に分かれ、まずそれぞれのリーダーから、樹形とは先祖から受け継いできた遺伝的なものと、育った環境により後天的に得たものの組み合わせであることの説明をうけ、メタセコイヤやラクウショウ、ケヤキなどの姿を見ながら七井橋をスタートしました。

林の中の実生から育ったミズキの幼樹の形を見てその木が生まれついて持っている姿を知った後、大きく育ったミズキを見て、育った場所の日当たりや、ほかの木との競争、池の影響などでどんなふうに育ってきたかを考えました。

そのほかにもムクノキの板根がどうしてできたのか、その木の歴史を考えてみたり、過去に落雷で幹を真っ二つに裂かれたのであろうイロハモミジの木が頑張っているところや、2本のケヤキが1本にくっついてしまったのや、イヌシデがアカマツにもたれかかりそれでも空間の光を求めて枝を伸ばしているところを見て、その履歴を想像したりしました。

今回のかんさつ会では木にどんなことが起こったのかを想像することによって、 参加者の皆さんは自分がその樹木の気持ちになって、 その生きてゆく苦労を身をもって体験できたことが大きな収穫だったと思います。 木の根のすぐ近くが舗装されたり、人に踏み固められたり、 それによって木がストレスをうけている様子を見て「かわいそう」という声もあがりました。

我々に憩いと安らぎを与えてくれる樹木たちに、 都市公園という制約の中で、出来るだけストレスを与えず共存してゆくことが 非常に大切だということを再認識したかんさつ会でした。

(レポート:佐藤)

第56回井の頭かんさつ会レポート

第56回井の頭かんさつ会

テーマ: 「10倍楽しむ森の鳥」


日時: 2010年2月27日(土) 午前9:00~11:30

場所: 井の頭公園

集合: 午前8時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

大原 正子

佐藤 誠

高久 晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

日置 日出男

大橋 博資

上村 肇

協力: 井の頭バードリサーチ

参加者:31名


レポート

前回のかんさつ会では池の水鳥を中心に冬鳥を観察し、 池の外来魚問題とそれが水鳥に及ぼしている影響までを知っていただく観察会でした。 今回は場所を池から森に移して冬鳥を目当てに森林性の野鳥を観察する探鳥会としました。

週間予報によると当日は前線が通過するタイミングに合い、雨ベースの予報になっていました。 それが数日前になると少し前倒しになってきて、当日は大丈夫かなと思いましたが、会の前日になると再び予報は悪化しました。 ちょうどかんさつ会の始まる時頃には10㎜ほどの強雨になるとの予報になってしまったのです。

スタート以来5年、今回で56回目の開催になる井の頭かんさつ会は雨で完全に屋外観察ができなかったことが一度もなかったのですが、 さすがに今回ばかりは屋外観察は無理だろうと雨プログラムのパワーポイントを夜中までかけて制作しました。

朝、強雨を予想しながら自宅バルコニーに出ると、意外にも外は小雨程度でした。 今日は強雨で間違いなく雨プロだと思い込んでいたので驚きましたが、これは束の間の小康状態で、 すぐに強い雨になると予想しました。でもうまくすれば少し観察ができるかもしれない... 雨脚が強くなるまでは野外観察し、天候が悪化してきたら屋内講座に切り替えようと考えました。

天気予報が悪かっただけに今回はさすがに悪天候を嫌ってキャンセルが続出しました。 無理もありません、時間に10mmも降ってきたらとてもではないですが、観察になりません。 屋内講座も夜中までかかって準備をしましたし、面白い内容を講演して参加者に楽しんでいただく自信はありましたが、 自然観察会はもちろん野外で観察するのが本道ですから、 それができなそうという予報を受けて参加申込者がキャンセルするのはやむを得ないと思いました。 満員御礼でスタッフ含め60名だった参加者は最終的に40名まで目減りしましたが、 強雨によって屋内講座になることが確実視されているにも関わらず約2/3の参加者が来てくれることには感激しました。

そして、その熱意が通じたのか、かんさつ会の始まった9時には予報を跳ね返して雨は止んだのです。 井の頭かんさつ会は雨で中止にならない、というジンクスと参加者の熱意が天に届いたようです。

天候だけでなく鳥運も味方してくれました。今季は冬鳥が少ないのですが、 ここ1週間ほどはそれに輪をかけて鳥が少ない状況が続いていました。 かんさつ会は冬鳥が少ない状況でも十分に楽しめる内容を準備していましたが、 やはり探鳥会はいろいろな種をたっぷり観察できるに越したことはありませんので参加者が退屈するのでは、 と少し不安がありました。

ところが雨上がりのかんさつ会ではそんな状況が一変し、 トラツグミからキクイタダキまでいろいろを観察することができました。 しかも、どれもじっくり観察でき、かんさつ会の狙いだった鳥類が何をしているかの行動観察がしっかりできました。 なにしろ案内役の私自身が心底面白かったと言えるような観察ができたのです。 充実した内容に、参加者の誰も退屈することなく時間は過ぎてゆき、 最後は繰り返し聞こえるアオゲラのドラミングを聞きながら生物多様性が豊かで広範な緑地帯と鳥が好む実のなる樹木の大切さについて話をし、 締めくくりの挨拶をして会を成功裏に終えました。

(レポート・写真:高野丈)

 

第55回井の頭かんさつ会レポート

第55回井の頭かんさつ会

テーマ:「10倍楽しむ池の鳥」~エサやりのない池は面白い!~


日時: 2010年1月17日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭池~神田川

集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

大原 正子

佐藤 誠

高久 晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

日置 日出男

大橋 博資

上村 肇

参加者:34名


レポート

「エサやり自粛でカモが激減したので、池がつまらなくなった。」 という声をエサやりをしていなかった鳥好きの人からも聞くことがあります。 でも我々は逆で、池が面白くなったと思っています。その違いは、池の鳥を見る見方の違いからきているようです。 それで今回は、普通の探鳥より10倍は楽しめる鳥の見方を紹介し、 「エサやりのない池は面白い!」ことを示すことにしました。それは鳥たちの行動を観察し、 彼らが何を考えているのか想像することです。

かなり冷え込んだ朝でしたが、参加者に1人の欠席もありませんでした。 参加者が増えた最近では無かったことです。 その34名と案内者10名が、意見交換がしやすいように、5つの班に分かれて観察をスタートしました。 我々の班は最初に、今ごろ卵を抱いているカイツブリを七井橋から観察。 するといろいろなカモやオオバンが寄って来たので、 種類の見分け方や、身体の造りの違いと食べる物の関係などを説明しました。

その後は、→弁天池→ボート池→神田川と進みながら、 池の鳥たちがどこに多くいてどこにいないか、そしてどんなことをしているか観察しました。 そういう目で見るといろいろなことに気づきます。

例えば、

・弁天池にはお茶の水池やボート池と比べてカモがとても少ない

・しかしその一角、分園の白鳥池にはオナガガモがたくさん集まる

・キンクロハジロやホシハジロは以前は弁天池に来なかったのに、エサやりが減ってから来るようになった

・しかし白鳥池にキンクロハジロやホシハジロがいるのを見たことがない

・お茶の水池でキンクロハジロが集まって休む場所が昨年とは変わった

・以前は毎日たくさん来ていたユリカモメが今はまったく来ない

・今朝池に少なかったカルガモが神田川にはたくさん、しかもカップルでいた

・最近神田川にいるオナガガモは池のオナガガモと違って人に寄ってこない

などなどです。

その都度、それがなぜかを考えてもらいました。 ヒントは、鳥が考えているのは基本的には3つ(①安全、②食べ物、③子育て)のことだけだということです。 鳥がいるのにも、いないのにも理由があります。 いないことも観察の重要な対象なのです。 問いかけを繰り返しているうちに、参加者の皆さんも鳥たちの考えをあれこれ想像するのに慣れてきたようでした。 鳥の種類によって形や色だけでなく暮らしぶりが異なり、好きな場所も違うことを分かってもらえたと思います。 鳥たちの暮らしを歪めてしまうエサやりがなければ、それがよく見えるのです。 いろいろな鳥が暮らすにはいろいろな環境が必要なことも理解してもらえたことでしょう。

弁天橋では皆の憧れの鳥・カワセミが飛来し、一同の目はそれに釘付けになりました。 しばらく池にいれば必ず見られる鳥なのですがね。 そこで、どちらも小魚を食べる鳥なのに、カイツブリは困窮しカワセミはそうでもない理由を考えてもらいました。 カイツブリが時季外れの子育てをしているのも窮状の表れです。 池の小魚が外来魚ばかりになっていることと、両者の魚の捕り方が違うことがその理由です。 もちろん、原因となる外来魚を池に持ち込んだのは人間です。

自然文化園が40年以上前から数えている池のカモのグラフや、 井の頭バードリサーチ(高野代表ほか)が2006年から秋~春の毎月カウントしているデータを示して、 井の頭池のカモの種類と数の移り変わりを説明しました。 大幅に増えたカモがいる一方で、ほとんど来なくなったカモもいます。 参加者はその大きな変化に驚いていました。 池と周辺の自然環境の変貌、そしてエサやりなど人間の行為の影響です。 それに順応できるカモは増え、できないカモは減ったのです。 大幅に増えていたカモはエサやり自粛で大幅に減りましたが、来なくなっていたカモは今も戻ってきていません。

40年余り前まで池に毎年500羽近く来ていたのに今はほとんど姿を見せないコガモを見に神田川を少し下りました。 今もそこには10羽近くが毎日来ているのです。 最初の2羽を見つけたところで全部の班が停止して、遠くから双眼鏡で観察しました。 コガモはとても臆病なので、大勢で近づくと間違いなく飛び去ってしまうからです。 人間の生活ゴミだらけの神田川のほうがコガモにとっては井の頭池よりマシらしいのが、 井の頭池ファンとしては悔しいです。 井の頭池にはコガモが安心して過ごせる場所や好きな食べ物が足りないのでしょう。 どんな池になったらコガモが戻ってきてくれるのか、考えてもらいました。

三角広場でまとめの話をして解散。「楽しかった。」という感想に混じって、 「鳥を見る目が変わりました。」という言葉をいただいたのが企画担当としてとても嬉しいことでした。 鳥たちの行動やしぐさの意味を想像するのは最初は難しいですが、続けているとしだいにできるようになり、 その結果、鳥たちのことをより深く理解できるようになります。 それはとても面白いし、大切なことです。 「カモが減って寂しいので、少しはエサやりを認めてもいいんじゃないの。」などと言う人は、 今日の参加者の中には1人もいないと思います。

(レポート:田中利秋)

第54回井の頭かんさつ会レポート

第54回井の頭かんさつ会

テーマ:「井の頭で星空と木星の観測」


日時: 2009年12月19日(土) 午後4:30~6:30

場所: 井の頭地区公会堂・井の頭公園

集合: 午後4時15分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

大原 正子

佐藤 誠

高久 晴子

日置 日出男

大橋 博資

杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

上村 肇

参加者: 35名


忘年会

日時: 2009年12月19日(土) 午後7:00~9:00

会場: 吉祥寺駅近くの店


レポート

今回のかんさつ会は「井の頭で星空と木星の観測」というテーマで、地球を飛び出し、対象を宇宙へ向けてみました。

夕暮れ時にいつものボート乗り場前に集合し、井の頭地区公会堂へ。真っ暗会場に、ちょっと神秘的なBGMが流れ、参加者も何が始まるのだろうとウキウキの様子。

ここでは、3部構成で星や星座の解説を行いました。第1部は太陽系や宇宙についてです。太陽系の構成を分り易く説明し、木星については更に詳しく解説。

大赤班って何?

イオにはどうして火山があるの?

エウロパに生き物がいる可能性があるの?

などのちょっと難しい話題に子どもたちも興味深く聞き入っていました。太陽系の解説の後は、銀河や宇宙についてみんなで考えてみました。宇宙の大きさ縮小して、井の頭公園と比較してみると。。。身近なもの置き換えて考えると、ちょっとは感覚がつかめたようです。それにしても宇宙って広いでしょ!

第2部は季節の星座の解説。秋と冬の星座の見つけ方と、星座にまつわる神話を楽しみました。いろいろなギリシャ神話に大人も子どもも大喜びでした。第3部はミニ・プラネタリュウムを天井に張った天幕に映して、星空鑑賞。ちょっとロマンティックです。15分ほどで1年分の星座を楽しみました。

そして、いよいよ。野外での観測に出発です。西園のグランド中央で望遠鏡の準備をしていた先発隊と合流。少し寒かったけど、快晴・無風で、絶好の観測日和でした。始めに今見られる星と星座を全員で確認しながら探しました。その後、スタッフが持ち込んだ天体望遠鏡3台とフィールドスコープ3台、双眼鏡で惑星や星団を見てみました。木星の4つのガリレオ衛星がバッチリ見えました。木星の脇で小さな点が4つ点々と輝き、かわいい感じです。木星の直ぐ上にある海王星も見られました。望遠鏡で見てもただの点にしかみえませんが、「海王星を初めて見た!」と喜びの声が上がりました。双眼鏡で覗いてみると、また別世界です。星々が沢山見えます。アンドロメダ大星雲を探しましたが、見えた人、見えなかった人様々でした。一番美しかったのは、プレアデス星団で、まるで宝石箱のようでした。

井の頭公園でもこういった星々が見られることを感じてもらい、宇宙への想いを広げてもらいました。

(レポート:小町)

 

第53回井の頭かんさつ会レポート

第53回井の頭かんさつ会

テーマ:「聴いてみませんか、葉っぱからのメッセージ」


日時: 2009年11月29日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭公園

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

日置 日出男

大橋 博資

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

高久 晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

上村 肇

参加者:35名


レポート

心配だったお天気も薄日がさすまでに回復し、一年中で一番紅葉が 鮮やかな、まさに「錦秋」の一日。それだけでほとんど成功したといっても いいようななかで、第53回かんさつ会が行なわれました。

難しいテーマだったため、参加者が少ないのでは?という心配も何のその。フタを開けてみれば35名の方に参加いただき、3つの班に分かれて観察 がスタートしました。「葉っぱからのメッセージを聴こう」というテーマに対し、それぞれのリーダーが、それぞれの思いをこめて井の頭の池の周りをめぐりました。

大人は2つの班に分かれ、様々な葉っぱの形・色・香りの違いはどこから来 るのか?同じ木なのに形の違う葉っぱがついている?色の違いはなぜなのか? などなど正解の無い問いかけを、参加者みんなで出し合い、葉っぱの持つ 不思議な力・葉っぱの働きなどについて、触り・香りを味わい・楽しみながら考えていきました。 勿論トチノキ・カエデの仲間・イチイ・カヤ・クスノキなど沢山の葉っぱの名前の覚え方を知る事も大きな目的の一つでした。

子ども班は14人という大所帯で、葉っぱを集め、アルバムを作りながら観察を行ないました。葉っぱを集める過程で葉っぱの持つ役割・変化の不思議など を分かりやすく伝え、ゲームの要素を取り入れた活動とあわせて楽しみました。

ともかく天気にも恵まれ、紅葉真っ盛りの日程が味方してくれ、楽しいかんさつ会となりました。

(レポート:日置)

第52回井の頭かんさつ会レポート

第52回井の頭かんさつ会

テーマ:「木の実と種のふしぎ・不思議」


日時: 2009年10月25日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭公園

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

佐藤 誠

日置 日出男

大橋 博資

大原 正子

高久 晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

上村 肇

参加者:22名


レポート

今回の井の頭かんさつ会のテーマは木の実と種です。公園で大いに種を楽しむプログラムを用意していたら、何と雨!それも微妙な感じの降り方なので、晴天時と雨天時の両方のプログラムを用意して参加者をお迎えしました。

 

雨が降っていましたが、22名もの参加者があり、嬉しい限りです。かんさつ会を始める時にはポツポツという感じだったので、結局、通常通りのプログラムを実施することにしました。

今回は木の実と種のふしぎがテーマです。はじめに大きなイイギリの樹の前で実を探すと、綺麗な赤い実を発見。割ってみると、中には2mmほどの小さな種がいっぱいです。この小さな種があの大木になることに、改めて気づいて、ちょっと感動でした。

良く見ると周りにはケヤキやムクノキの実生が一杯です。そう、どれも一粒の種から育っているのです。実生は若木になり、大木になっていきます。そして、仲間を増やすため花を咲かせます。花のどの部分が実や種になるか不思議を解説しながら、次々と木の実や種を探して歩きました。ちょっと美味しい実もありました。有毒の実もありました。いつの間にかすっかり雨も上がり、参加された方々の表情も晴れ晴れです。

続いての不思議は、種の散布の方法です。風に運ばれたり、水に運ばれたり、動物に運ばれたり、それに適した形になっています。一つ一つ実や種を観察するたびに発見がありました。このように種を探しながら、全員ワクワクしながら井の頭公園を巡りました。

後半はもう1つのお楽しみである室内プログラムのため、井の頭地区公会堂に向かいました。はじめに、世界の珍しい種の解説と種の展示です。初めて見る不思議な形の種に驚きの声があがりました。続いて、スタッフが集めた風に乗る種の実験です。子どもも大人も種を飛ばし、自分で観察し、巧妙なしくみを理解してもらえたようでした。

今回のかんさつ会では、初めはほんのちょっと雨がありましたが、屋外で観察するには、全然問題ないレベルでした。しかも雨天用のプログラムも楽しめたので、“お得な”かんさつ会であったと感想も頂きました。

また、かんさつ会の終了後には、秋の恒例になった木の実を味わう親睦会が行われ、マテバシイ、スダジイ、オニグルミなどの秋の味覚を味わいながら、楽しいひと時を過ごしました。

これからも、晴れても雨が降っても楽しいかんさつ会を準備致しますので、是非!いらして下さい。

(レポート:小町)

第51回井の頭かんさつ会レポート

第51回井の頭かんさつ会

テーマ:「渡りの夏鳥を探そう!2009秋」


日時: 2009年9月27日(日) 午前9:30~12:00
場所: 井の頭池畔、玉川上水縁道、小鳥の森

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠
田中 雅子
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員、)

参加者:42名


レポート

今回の井の頭かんさつ会は秋の季節移動中の夏鳥の探鳥会を開催しました。 野鳥は季節によって観察できる対象が大きく変わります。 この時期は初夏と共に観察の好機なので、初夏と初秋の「渡りの夏鳥探し」は毎年の定番メニューとなっています。 最近ますます人気の井の頭かんさつ会ですが、探鳥会の回は特に人気が高く、今回も1週間前には満員御礼となって募集を締切り、間に合わなかった方にはキャンセル待ちをしていただきました。 毎回のように参加してくれる方、初めて参加する方、いずれの期待にも添えられるよう襟を正して臨みました。

探鳥会のポイントである肝心の鳥の出については前週までのようなお祭り状態はなくなったものの、悪くない状態でした。 観察会中もキビタキ♀タイプ(一見して雌に見えても実際には雄の若鳥かもしれないので、♀タイプと称します)、エゾビタキなどの夏鳥を観察することができて順調でした。

特筆すべきは観察会中にコガラを発見したことです。コガラは今回お目当ての夏鳥ではないのですが、通常もっと標高の高い環境に生息する留鳥で、井の頭公園で観察できることは極めて稀です。 広域で見れば決して珍しい種ではありませんが、留鳥のはずの同種がひっそりと季節移動していたという事実、それをここ井の頭公園で観察会中に確認できたことはとても興味深いことです。

このような面白いトピックスがあった今回のかんさつ会ですが、今回は三鷹国際交流フェスティバルと重なってしまったために、自然観察をするにはかなり賑やかな状況でした。 とりわけ和太鼓やサンバをBGMにバードウォッチングしなければいけなかったのには参りました。 声を頼りに探すという点が実践しにくかったかもしれません。

観察会の最後に井の頭バードリサーチの365日モニタリングによって今季確認されたミゾゴイとブッポウソウを紹介し、絶滅危惧種が利用する井の頭公園の環境は生物多様性保全上重要だということ、将来に渡って大切にしなければいけないことをお伝えして締めくくりとしました。


(レポート:高野)

第50回井の頭かんさつ会レポート

第50回井の頭かんさつ会
テーマ:「夜のふしぎ発見探検」


日時: 2007年8月15日(土) 午後6:30~8:30
場所: 井の頭公園

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
集合: 午後6時15分 井の頭池ボート乗り場前
案内:
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
佐藤 誠
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

参加者: 40名


レポート

今回のテーマは8月恒例の不思議と驚きがいっぱいの夜の観察会です。
夏らしい夕暮れ、天気も上々。集合はいつものボート乗り場前です。夏休みということで、子どもたちも数多く参加してくれました。中には公園周辺に帰省中のついでに観察会に参加してくれたご家族もいたようでした。七井橋の上で、暮れていく空や、塒入りの時を待つコサギ、飛び立つゴイサギを観察しました。

一旦池を離れ、野外ステージ横の道を暗がりに入っていきます。子どもたちは懐中電灯を片手に暗闇を進むだけで、すっかり冒険気分で興奮気味でした。最初の主役は樹液の甘い匂いに集まる夜の虫たち。。。といても今回目立ったのは大量のゴキブリと同じく大量のカマドウマでした。それでも参加者達は歓声?(悲鳴?)を上げて喜んで?(怖がって?)いました。その外にも、サトキマダラヒカゲやハラビロカマキリなんかも見つけました。七井橋に戻ると、あたりは随分暗くなっています。次の主役、コウモリの観察です。ただ、当日は池の上にあまり登場してくれません。しかたなく、水辺を観察しながら、池沿い進みます。途中、ライトの光で赤く不気味に輝く目を持つエビや寝ているブルーギルなど見られ、大騒ぎです。また、意外にも羽化直前のセミの幼虫は池沿いのコンクリート製の柵にも多いのです。

スタッフがあらかじめ仕掛けておいたオダ網を引き上げてみます。網の中にいたブルーギルは完全に寝ては居ませんでしたが、動きが悪く、寝ぼけ状態でした。御茶ノ水橋の上で再びコウモリの観察、バットディテクターでコウモリが餌を捕まえる時の音をキャッチ。皆さんコウモリを間近に見て、声を聞いて、親しみを覚えたようでした。バットディテクターを用いて他の生き物を探してみました。何と!木の上鳴いているキリギリス類をピンポイントで発見!翅を擦り合わせるキリギリス類の鳴き声には超音波の成分が含まれているのです。捕まえて観察しようとしましたが、残念ながら、逃げられてしまいました。

今年新たな発見は夜寝る葉です。マメ科のクズやノササゲ、ヤブマメなどは夜間、葉を閉じて寝ているのです。それらを観察し、第二公園に移動しました。全員でセミの羽化の様子を観察です。羽化したての透き通るようなセミの美しさに驚きの声が上がります。

夜の観察会は毎年少しずつ発見があり、ネタがドンドン増えてしまい、2時間の時間内に収めるのは大変でした。それでもまだ、皆さんが気づいていない驚きがきっとあるはずです。

観察会も今回で第50回、立派な歴史が生まれてきました。これからもいろいろな人から愛されるような観察会を続けていけるようスタッフ一同、頑張っていきたいと思っています。


(レポート:小町)

第49回井の頭かんさつ会レポート

第49回井の頭かんさつ会
テーマ:「植物たちの日照権争い~つる植物の生存戦略」


日時: 2009年7月26日(日) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭池畔、玉川上水緑道
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
佐藤 誠
大橋 博資
日置 日出男
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

参加者員:20名


レポート

素晴らしい好天に恵まれた7月26日(日)第49回かんさつ会が行なわれました。

今回は、いつもと参加者の様子が少し違います。まず参加者の人数が、20名・・・ いつも参加希望の人が募集人数をオーバーしてしまうのに。また珍しいことに子どもの 参加者も一人もいません。夏休みに入っているというのに!! その原因は、参加者の一人のこんなメールに隠されていました。 「今回のテーマは植物の日照権争いとか、生存戦略とか・・マニアックですね」 そうです。実にセンセーショナルでしかもマニアックなテーマだったのです。 しかも対象は植物の中でも、普段はあまり気にも留めないつる性植物なのですから。
でもこの反応こそ今回の計画メンバーの狙いだったのです。 つる性植物、普段は目に付かないつる性植物ですが、井の頭公園周辺に意外と多い のです。ざっと廻って探してみただけで30種類以上あります。実際にはもっと多い と思われます。 そんなつる性植物。葛・山葡萄・ツタなどのように他の木などに絡みつき、上へ上へ と伸びて行き、最後にはその木などを覆い尽くしてしまうのはどうして?そんな素朴 な疑問を抱かせくれます。 観察をしないわけにはいきません。特にこの季節はつる性植物の一番の成長時期でも あると同時に、多くの種類が花をつけているのですから。

前置きはここまでにして、実際のかんさつ会の様子を報告します。。 20人を3つの6~7人とこじんまりグループに分けスタートしました。 「植物は光合成をしなければ生きてはいけません。しっかりとした茎や幹を持たない つる性植物は、他の草本などを支えにして太陽目指して成長していくのです」 と今回のかんさつテーマを小出しに話しながら、様々なつる性植物の成長の様子、他の 草本を利用する様子、つるの巻き方などなど観察する内容は膨大でした。

特にカラスウリの先端のつるを指で刺激すると、なんと2~3分で指に巻きつこうと 先が丸く曲がってくる、テイカカヅラは太陽の良くあたる場所に生えている葉は大きく、 当たりにくい場所の葉は小さいなど、面白い発見が数多くありました。
その中でもやはり圧巻だったのは葛の太陽を求めての生存戦略でした。スタートで橋の上 から見た、お茶の水橋の横の大きな緑のかたまり。行ってみるとそこには10メートルを 越す木を覆った緑のかたまり!!まさにマントのようでした。しかもそのマントは、太陽の陽を如何にたくさん受けとるかを、実に巧みに考えた戦略を持っていたのです。 まず、5月は枝も葉も無い枯れたような細い茎があっただけだったものが、3ヶ月たった現在は10メートルの大きな木を覆うほどの成長を見せています。さらに3枚の複葉を閉じたり開いたりして無駄なく太陽の光を受け止め、更なる成長をめざしています。
同じように、細い幹から大きな木の先までその枝を張り巡らせている藤・山葡萄など太陽を求めての戦略を繰り広げているつる性植物たちの姿は感動的ですらありました。
それは、玉川上水のほとりでも見られました。上水の柵を頼りに日照権争いを繰り広げている植物たちの中にも、ヤマノイモの仲間のオニドコロのマント状態がはっきりとかんさつ出来ました。
さらにつるの巻き方、右巻きか左巻きかなど専門家でも混乱している問題ついても触れ、弁天様入り口の扉の両脇に生えている藤を観察しての、巻き方による藤と山藤の違いなど 実際のまき方から植物を同定できる事を語り、かんさつ会としての統一した見方などについても話をしました。

見て名前を覚えるだけではなく、実際に触ったり、匂いをかいたり、味わってみたりと五感を駆使してのかんさつの面白さを満喫したかんさつ会でした。


(レポート:日置)

第48回井の頭かんさつ会レポート

第48回井の頭かんさつ会

テーマ:「池の生き物探し~水中の生態系を考えよう」


日時: 2009年6月21日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭池

集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

大原 正子

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

高久 晴子

佐藤 誠

日置 日出男

大橋 博資

杉浦 千愛

参加者:25名(雨天のためキャンセルあり)


レポート

井の頭公園の特徴のひとつとして「井の頭池」があげられます。そして池があることは、周辺の生き物にとって大きな意味をもっていると考えられます。井の頭の自然を考えるうえで、池は重要な場所であることは間違いなく、第48回井の頭かんさつ会のテーマとなりました。

しかし、相手は水の中にいます。鳥や樹木の観察のように双眼鏡でみることも、昆虫や花々のように近付いてルーペでみることもできません。スタッフ一同頭を悩ませました。  下見調査を繰り返し、池の生き物の捕獲、プランクトン等の採取を参加者ができるだけ体感できるようなプログラムを考えました。

当日の朝、天気は気象庁の予報を裏切らず、本格的な雨模様でした。数人の参加者のキャンセルもでましたが、多くの方が傘をさし、長靴を履きボート乗り場に集まってくださいました。みなさんの意識の高さを感じました。そんななか定刻に挨拶と注意事項・コース説明を終え、観察会はスタートしました。

まず七井橋の上からお手製のプランクトンネットを投げ入れ、参加者に橋の上からカメの散歩をするように引いていただきました。  これは、動物性プランクトンや植物性プランクトンなどを採取するのですが、もちろん橋の上から見えたり、手応えがあるわけではありません。参加者の方々は、少し不安な感じで採取を体験していただきました。結果は、後でのお楽しみです。

七井橋を渡り、池の北側をお茶の水方面に歩き、池の淵ギリギリのところにあるヤナギの下でガサガサをしました。ガサガサとは、タデ網という“どじょうすくい”のときに使用するカゴのような形の網で、生き物がいそうな場所をガサガサとすくいとるのです。 この作業は池に入らなくてはならないので、スタッフによって行われました。 事前の調査により、池のなかに伸びているヤナギの根が小魚等の隠れ家になっていることがわかっていたので、予想どおりにスジエビ・ヌマチチブ(幼魚)を観ることができました。

さらに歩みをすすめ、前日の夕方と当日の朝に仕掛けたトラップを参加者の皆さんに引き上げていただきました。作業を囲むようにみている参加者の目は、大人も子供も同じく興味津々な眼差しでした。  トラップはなるべく多くの生き物が入りそうな場所を選んだのですが、悪天候のせいか下見の時よりも量はいくぶん少なかったようです。しかし、これも自然の側面ですのでしかたありません。 とはいえ、井の頭池で増え続けている外来魚であるオオクチバス(稚魚)・ブルーギル、なんとか生き残っている在来種のモツゴ(クチボソ)・ヌマチチブ・テナガエビなどを観ることができました。

次に井の頭かんさつ会オリジナルの常設が可能なトラップである「オダアミ」の説明が製作にたずさわった大原氏によってなされました。「オダアミ」は、大きく口が開いた網状のもので、生き物の出入りが自由であることが特徴です。カメのような息継ぎをしなくてはならない生き物が入っても窒息しないので、常設が可能となりました。名前にある“オダ”は、池に浮かぶ木の枝や枯れ葉などの浮遊物を現す言葉です。このオダは、水中の生き物にとって身を隠すのに便利なものと考えられています。そのオダを人工的に作り生き物のたまり場にして引き上げます。すると小魚等の生き物は、水の深いところに逃げようとする性質があるので、上に大きく口を開けていても小魚等を捕らえることができるのです。生き物の習性を利用したこの方法は、他の場所の外来魚問題を考えている団体からも視察にみえたほどの優れものです。

いよいよ採取した池の生き物をルーペや顕微鏡を使っての観察です。本来は、会場予定地である弁天池のほとりで、参加者のみなさんに思い思いの場所から水や泥や池に浮いている落ち葉など採取していただき観察する予定でしたが、雨は、まだまだやみそうにありませんでした。そこで、雨の日用にかりていた三鷹市の施設である井の頭会館に移動することにしました。スタッフにより、和室の旅館のような公民館が顕微鏡がならぶ理科室のようにセッティングされました。 倍率の異なる顕微鏡ごとに班分けし、顕微鏡で生き物を探しです。

100倍の倍率の顕微鏡では、プランクトンネットにて採取した池の水を無作為にスポイトにて吸い取り、ピントを合わせていきました。すると、おもしろい形の植物性プランクトンが見えてきました。

20倍?40倍の倍率の顕微鏡では、まず池から採取した泥や落ち葉を含んだ水を白いトレイに移し、しばらくトレイ内の水が安定するまで待ちます。一見ただの泥水ですが、よく目を凝らしていると、何か動いているのが見えます。黒ごまよりもっともっと小さいものが動いています。ミミズのようにニョロニョロしているものいます。ゲジゲジのようなものも発見!あっちこっちのテーブルから、参加者の声がこだまします。でも、このような生き物を見つけるのは、どうも子供の方が得意なようです。

次に、見つけた生き物を慎重にスポイトで吸い込み顕微鏡にセッティングするのですが、思った以上に動きが速いのです。彼らを人間にたとえたら、ものすごいスピードでしょう。 黒ごまの正体は、ミジンコでした。初めて見たと感想をもらす参加者や小学生以来だと顔をほころばす参加者もいらっしゃいました。

赤くニョロニョロしていたのは、ユスリカの幼虫のアカムシです。成虫のユスリカは、ご存知の参加者もたくさんいらっしゃいました。しかしその印象は、あまりいいものではないようです。ユスリカは、私たち人間が公園などを歩いていると、ちょうど顔のあたりに蚊柱のようにまとわりついてきて気持ち悪いのです。しかし、実は井の頭の自然の食物連鎖の底辺をささえてくれている重要な生き物であると、とスタッフにより説明がなされました。

怪獣ゲジゲジは、エビやカニの仲間のミズムシでした。  スポイトによるほんの数滴の小さな小さな池の世界を垣間観ることができました。そしてその世界の集合体である池の中では、たくさんの命が絡み合っていることがわかりました。

これから池のほとりを歩く際に、今日のことを少し思い出していただければ、今までとは違った景色が見えるかもしれません。

※井の頭公園は里山のような自由な場所ではなく、多くの来園者が様々な楽しみ方をする公共の場です。第48回井の頭かんさつ会のプログラムを実現するにあったては、公園関係者の特別な許可をいただき行いました。

(レポート:大橋)