第10回井の頭かんさつ会レポート

第10回井の頭かんさつ会

テーマ:『花』  


開催日:2006年4月22日

時間:10:00~12:00

場所:井の頭公園

主催:井の頭かんさつ会

案内:田中利秋(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター)

記録・案内:高野 丈(自然観察指導員)

参加者:20名


 観察会レポート 

桜の花の時期も過ぎ、井の頭公園も落ち着きを取り戻しました。この時期、井の頭公園をちょっと歩いてみて不思議に思うことはありませんか? そうです、花が少ないのです。野草は少ないし、花壇もないのです。若葉が茂ってきた桜の下はちょっと寂しい感じです。今回の井の頭かんさつ会はちょっと花が少ないかなと思える井の頭フィールドで、花を楽しむコツをご案内しました。

野外ステージの辺りから、池の北側を進み三角公園まで行きました。少ないと思えた花ですが、ヤマブキ、ヤエヤマブキ、ツツジ、ドウダンツツジ、ミツデカエデ、ヒイラギナンテン、シャガ、ハナニラ、オオイノフグリ、スミレ類、タンポポ、カラスノエノドウなどちゃんと見れば沢山あります。

花は綺麗ですが、決して人を楽しませるために咲いているわけでなく、自分の命のつながりを賭けた壮絶なドラマを持っています。そんなドラマの裏舞台をちょっと覗いてみました。観察したそれぞれの花に数々の巧妙なしくみが隠されていて「花ってすごいな~」って感じてもらえたかと思います。

小学生から大人まで楽しめた身近な花の観察会でした。

【小町】

第9回井の頭かんさつ会レポート

第9回井の頭かんさつ会

テーマ:『樹形のひみつ』    


開催日:2006年3月12日

時間:10:00~12:00

場所:井の頭公園

主催・案内:田中利秋(自然観察指導員)

案内:小町友則(森林インストラクター)

記録:高野 丈(自然観察指導員)

参加者:20名 


観察会レポート 

梅の見ごろを過ぎ、桜を待つ頃は観察対象に乏しい時期です。花も葉も未だですし、昆虫も見当たりません。冬鳥は残っていますが、その観察会は既に何回か行いました。そんなテーマに苦しい時期に田中利秋さんがアイデア出ししたのが『樹形』です。葉が落ちている時期は樹の形を観察するのに好適。逆転の発想です。見ているだけで観ていないという事をよくお話しますが、樹の形などはまさに眺めていても、観察したことがありません。田中さんが題材に選んだ樹を順番に回り、種による違い、生育環境による違い、樹木たちの競り合いと戦略など今まで知らなかったことをたくさん学びました。樹木は風に揺れるだけの『静』ですが、樹形を観て伸び方を考えていると動きが感じられるのが不思議でした。木々たちの気持ちを少しだけわかったような気がしました。

【高野】

第8回井の頭かんさつ会レポート

第8回井の頭かんさつ会

テーマ:『冬鳥のいろいろを探そう』


    開催日:2006年2月19日

時間:10:00~12:00

場所:井の頭公園

主催・引率:高野 丈(自然観察指導員)

引率:小町友則(森林インストラクター)

引率:田中利秋(自然観察指導員)

参加者:18名


 観察会レポート 

【都市公園の冬鳥観察会=カモ観察だけではない】

この冬シーズン、何回カモを中心とした観察会を行ったことでしょう。初めての参加者や初心者にとっては定番として良いにしても、リピーターやベテランの方にとってカモの同じ話を繰り返し聴くのはちょっと退屈かもしれません。10月末から毎回同じ話をしているようなものですから。

かといって面白い観察対象が突如現れるわけでもありません。そこで、今回は趣向を凝らしてゲームを組んでみました。姿を見つける、行動を観る、声を聴き取る等々の課題を盛り込みました。各項目には難易度に応じて点数を割り振りました。日頃観ている観察対象であっても、その時に見つけられるか、聴けるかとなると必ずしも容易ではありません。そこにスリルとゲーム性が成り立ち、気がつくと誰もが夢中になっていました。3班に分かれて競っていただいたゲーム。それぞれの班にそれぞれのドラマが生まれました。観察会を主催するといっても必ずしも私たちが参加者に何としても楽しんでもらおうと無理をしなくとも、参加者たち自身で盛り上がり、楽しんでいただくことができることもあるのです。今回は観察会の新しい形を拓くことができたかもしれません。会終了後はキャンティセッテで皆でランチ。美食を楽しみながら楽しい一時を過ごすことができました。

【高野】

第7回井の頭かんさつ会レポート

第7回井の頭かんさつ会

テーマ:『カモの行動をよく見よう』


開催日:2006年1月14日

時間:10:00~12:00

場所:井の頭公園

主催・案内:田中利秋(自然観察指導員)

案内:小町友則(森林インストラクター)

記録・案内:高野 丈(自然観察指導員)

参加者:20名


 観察会レポート

  新年最初の井の頭かんさつ会はカモの行動観察がテーマ。誰もが見ていて、それでいて『観ていない』カモの生態と行動について『時間をかけてじっくりと』の自然観察者、田中利秋さんがいろいろと話題提供しました。毎日井の頭公園で野鳥観察している私も実に『識別したり眺めているだけで観ていないなぁ』と痛感させられる問いかけが沢山ありました。

参加者は鳥類観察初心者からベテランまで幅広かったですが、皆一様に提供された話題や問いかけに感心していました。記録的には典型種である意味で当たり前の存在であるカモも、しっかりと観察すると面白いこと、わからないことが沢山あるのだと痛感させられました。降雨が心配されましたが、過去の実績が示すように井の頭かんさつ会はなぜか天候に強く、会の時間中は持ちこたえました。会も7回目になり、発足のきっかけになった三鷹環境市民連依頼の探鳥会からそろそろ一年を経ようとしています。一周年をひかえる今年はさらに会としてのいいカタチをめざしブラッシュアップしてゆきたいと思っています。

第6回井の頭かんさつ会レポート

第6回井の頭かんさつ会

テーマ:『落ち葉を楽しむ』


開催日:2005年12月03日

時間:10:00~12:00

場所:井の頭公園

主催・案内:田中利秋(自然観察指導員)

企画・案内:小町友則(森林インストラクター)

記録・協力:中山久司(自然観察指導員)

参加者:19名 


観察会レポート

  第6回観察会も晴天に恵まれ、落葉をテーマに総勢19名(解説員含む)が10:00に集合。

まずは紅葉の仕組みなどの解説をいただき、配布された資料にある10種の落葉を班別に探すというテーマで、移動しながらいろいろな落葉を見ていきます。実を食べたり匂いを嗅いだりといった体験型のスタイルをとり入れながら進行し、西園のテニスコート横にて落葉を何種類見つけられたかと全体の解説。御殿山まで戻り、最後に手作りのドングリアクセサリーが参加賞として全員に配られ、大きな満足を感じながら散会しました。【中山】

小町さんお手製のドングリアクセサリーがお土産とは羨ましい!参加できなかったことが悔やまれます。来年の小町さんのどんぐり観察会は絶対に外せないです(涙)それにしても写真の小町さんのこの笑顔!最高ですね!

【高野】

第5回井の頭かんさつ会レポート

第5回井の頭かんさつ会

井の頭・身近な自然観察会 第5

テーマ:『秋の渡りの小鳥たちを探そう・その2


   開催日:2005年10月29日

時間:09:00~11:00

場所:井の頭公園、玉川上水周辺

主催:高野 丈(写真家、自然観察指導員)

案内:田中利秋(自然観察指導員)

中山久司(自然観察指導員)

参加者:25名


 観察会レポート 

参加者は25名。悪天候が懸念されたのですが、参加者の日頃の行いが認められたようで雨が降るどころか日差しが入るくらい良い天気でした。秋の渡りが終わり、冬鳥の渡来が遅れているあまり好ましくない状況だったので前回の『サンコウチョウ連発』のように珍しかったり、特筆すべき鳥は観られませんでしたが、自分で考えたゲーム方式を取り入れたりしたのがまずまず好評でした。探鳥会と観察会は似て異なるものです。沢山の種が観られたり、珍しい種が観られるのも楽しいですが、典型種でも『見る』のではなく『観る』と意外な発見があり、十二分に楽しめるものです。野鳥が2回続きましたので、次回はテーマを変えましょう。

【高野】

第4回井の頭かんさつ会レポート

第4回井の頭かんさつ会

井の頭・身近な自然観察会 第4

テーマ:『秋の渡りの小鳥たちを探そう・その1


開催日:2005年9月17日

時間:午前09:00~12:00

午後13:00~15:00

場所:井の頭公園、玉川上水周辺

主催:高野 丈(写真家、自然観察指導員)

案内:田中利秋(自然観察指導員)

中山久司(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター、ビオトープ管理士、気象予報士)

参加者:24名(午前+午後)


 観察会レポート

  第4回かんさつ会は初めて高野が企画主催した観察会でした。この日のためにNACS-Jの自然観察指導員の講習会を受講したり、毎朝欠かさずに下見を兼ねた観察を続けて準備してきました。その甲斐があってか天気は秋らしくさわやかな陽気に恵まれ絶好の観察日和になりました。午前は双眼鏡の使い方の簡単な解説からスタート。いきなりカワセミ2羽が縄張り争いのサービスで参加者を楽しませてくれました。 午前中は玉川上水沿いを歩くエクスカーションを予定していたのですが、 早朝および直前にサンコウチョウが観られたという情報をいただきましたのでひとまずサンコウチョウを探してみることにしました。 ほどなくサンコウチョウを見つけることができ、その後も何回も再発見(もしくは別個体の発見)することができ、 完全に会はサンコウチョウを観る会のようになってしまいました。 午後もいきなりサンコウチョウを観る事ができ、加えて午前中観られなかったエゾビタキを観察できました。 午前午後通しの参加者が少々退屈してきたところで玉川上水沿いを少し歩きましたが目立った収穫はなく、 再び戻ってきてサンコウチョウを楽しみ、疲れてきたところで解散としました。 見事に渡りの波のピークに当たったようでサンコウチョウを何回も観られる幸運を得ることができました。 参加者には退屈しがちな子供もいましたが、サポーターにお相手をしてもらうなど多くの方に大変にお世話になった観察会でした。 参加者、サポーター全員に厚く感謝いたします!

【高野】

 

第3回井の頭かんさつ会レポート

第3回井の頭かんさつ会

井の頭・身近な自然観察会 第3回2

テーマ:『あなたの知らない夕暮れのドラマ』


      開催日:2005年8月13日

時間:午後5:30~7:30

場所:井の頭公園第二公園

主催・案内:田中利秋(自然観察指導員)

参加者:4名 

観察会レポート


第3回かんさつ会は夏の夕暮れに楽しめる題材としてカラスウリの開花、生態とコウモリ探しの2つをテーマに企画されました。前週6日に開催、好評の内に終了した会だったのですが、この日に都合がつかず参加できなかった何人かの人の再開催の要望に田中さんが応えてくれて再度の開催となりました(感謝!)。

観察会で指摘され、カラスウリという植物が周囲に非常に茂っていることに初めて気付きました。そして、夕暮れの観察時間に神秘的な開花が始まりました。花粉受粉のメカニズムの謎や意外に大きな芋など知れば知るほど興味深い植物だということがわかってきました。そして、もう一つのイベント、コウモリ探しです。バットディテクターという道具を初めて使い、超音波探知を体験しました。夏の夜の二つの自然観察、たっぷりと堪能させていただきました。

【高野】

第2回井の頭かんさつ会レポート

第2回井の頭かんさつ会

井の頭・身近な自然観察会 第2

テーマ:『木の葉の観察会(木の葉からみる自然)』


開催日:2005年7月2日

時間:午前9:55~12:00

場所:井の頭公園

主催:田中利秋(自然観察指導員)

案内:小町友則(森林インストラクター、ビオトープ管理士、気象予報士)

補助:中山久司(自然観察指導員)

高野 丈(写真家)

協力:井の頭ML有志

参加者:15名 


観察会レポート 

第1回の野鳥というキャッチーなテーマから離れ、ある意味で地味な樹木をテーマにかんさつ会を開催しました。参加者の間には植物か、ちょっと勉強しようかなという空気があったように感じました(私だけかもしれません、笑)。ところが始まってみると、これがなかなかに興味深く、面白い仕掛けが用意されていたり参加者を飽きさせない展開でした。

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、(人によっては+味覚)を動員した観察は体験型で楽しかったです。『インク不要で字が書けて、手紙として送れる葉っぱがある』の体験は楽しかったです。とにかく、メインの案内役を務めてくれた小町さんのパフォーマンスが抜群でした。

【高野】

第1回井の頭かんさつ会レポート

第1回井の頭かんさつ会

井の頭・身近な自然観察会 第1

テーマ:『カイツブリ観察会』


  開催日:2005年4月24日

時間:午前9:55~12:00

場所:井の頭公園

主催:田中利秋(自然観察指導員)

案内:中山久司(自然観察指導員)

高野 丈(写真家)

協力:井の頭ML有志

参加者:18名


 レポート 

会が本格始動。いよいよ記念すべき第1回目の観察会開催の日を迎えました。テーマはカイツブリの観察。カイツブリは井の頭公園の野鳥の中でも最も万人に親しまれている象徴的な種です。都市公園という環境が人間とカイツブリの間の距離を縮め、様々な生態を非常に観察しやすくしています。反面でトラブルもあり悩ましいところです。餌やりを止めて欲しいというのが目下の課題の一つです。   

今回はカイツブリを観察し続けている田中利秋さんがその奥の深い生態といろいろな不思議を紹介しました。カイツブリの雌雄を見分けられますか?え?先日交尾で上に乗っていたからあれが♂?いえいえカイツブリには逆交尾する生態があるので、上に乗っていたのが雄とは限らないんですよ。巣立った幼鳥はどこへ消えてしまうのでしょう?カイツブリはどれくらいの距離を飛べるのでしょう?etc...『見る』と『観る』とでは大違いです。なにしろ長年に渡って継続観察を続けている田中さんでさえ、日々が新しい発見の連続なのです。よく知っているカイツブリの、よく知らない生態の話に参加者は一様に感心していました。

【高野】