第204回井の頭かんさつ会実施レポート

「ナイトウォッチング

 ~驚きのセミの世界~」

■実施年月日 2023年8月11日(金・祝) 18時30分~20時30分

■参加者数 一般参加者 21名(大人14名、子供7名)

       井の頭かんさつ会スタッフ11名

■実施場所: 井の頭地区公会堂→第二公園→小鳥の森→第二公園  

 今回はセミの羽化に観察対象を絞り、夜の観察会を実施しました。今年は7月からの猛暑でセミの出現が早まり、8/6の下見時も羽化しているセミの数が例年よりも少なく、本番を心配しながら迎えることになりました。また、井の頭かんさつ会としては、かなり久しぶりに室内での座学をしてから公園で観察するというプログラムにしました。

 当日の座学では「セミの一生」をクイズや動画、スタッフ自作の絵本を使って学び、子供も大人も楽しんで学ぶことができました。

 座学の後は3班に分かれて公園に移動し観察をスタート。第二公園では例年たくさんのセミの幼虫達が路上に出てきて自転車などに轢かれて死んでいる現状があります。この現状を参加者の方にも知ってほしくて、第二公園を歩くところから観察をスタートしたのですが、路上を歩く幼虫には遭遇できず轢かれている幼虫が1匹だけいました。

 小鳥の森では井の頭かんさつ会恒例の暗闇体験をしてもらいました。都会での明るい夜しか知らない親子にとっては貴重な体験です。皆さん、暗闇体験を楽しんでいました。また、小鳥の森でも歩いているセミの幼虫やヤモリなど観察できました。

 第二公園に戻りいよいよ羽化観察です。保全班にも協力してもらいながら羽化しているセミをみんなで探しました。アブラゼミ、ミンミンゼミの他にツクツクボウシの羽化も観察できました。各班、羽化しているセミの姿をじっくり観察でき、その姿にみんな感動していました。羽化しているセミが少しずつ殻を脱いでお尻が抜けた瞬間は感動もひとしおです。みんなでセミの羽化を見守りながら感動を共有できました。

今回は座学でセミが羽化するまでにも幾多の試練があることを学んでから観察したので、よりセミのへの理解や羽化観察の感動が深まったのではないかと思います。

座学の様子 セミちゃん登場!「セミはどこに卵を産むのかな?」

子供達もクイズに積極的に答えてくれました。      スタッフ自作「セミくんとコナラさん」の絵本を読みました。

羽化しているセミがいないか探します。夜の公園を探検!子供たちはわくわくです。

タブレットで撮影する子も!時代の変化を感じます。

子供だけでなく大人もセミの羽化する神秘的な姿に目が釘付けになります。

殻からお尻が抜けるまで意外と時間がかかりますが、時間ギリギリ観察できました!みんなで見守って一番感動の瞬間です。

左から羽化したてのアブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ。神秘的な姿です。

第205回井の頭かんさつ会のお知らせ

「クモ・くも・蜘蛛 ~ クモは面白い!~」

日時: 2023年10月1日(日)10:00〜12:00(雨天の場合は中止)
集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
市川 伸一
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
日置 日出男(森林インストラクター)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
荻窪 奈緒(NACS-J自然観察指導員)
安部 順子

対象者:小学3年生以上(小学生は要保護者同伴)
定 員:25名
参加費(保険代・資料代など):300円、小学生は100円
持ち物:水分補給用飲み物、筆記用具、お持ちであれば観察用具(カメラ、ルーペ、双眼鏡など)

ご案内
昨年9月に実施予定だった(雨天中止になりました)クモの観察会です。
クモはお嫌いですか?
日本では、だいたい4人に一人が「嫌い」、「どちらかと言えば嫌い」という人を含めると半数以上になるそうです。
でも、クモの行動や生活を知ると、とても面白い、興味のつきない生き物であることがわかります。そして、生態系の中で重要な役割を持つ生き物であることも知ってほしいと思います。クモが「好き」な人は「大好き」に、「嫌い」な人は「好き」に、あるいは好きになれなくとも「興味がわく」生き物になることを願っています。

参加申し込み方法
下記アイコンのリンク先URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)
必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

https://pro.form-mailer.jp/fms/acb550fa293735
https://pro.form-mailer.jp/fms/acb550fa293735 https://pro.form-mailer.jp/fms/acb550fa293735

参加申込期限:2023年9月27日(木曜日)23:59まで
(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。また今回参加受付人数を絞っています。申し込みはお早めにどうぞ。)
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
◆安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
◆対象レベル・年齢について
 小学3年生以上です。小学生は保護者同伴でご参加ください。
◆中止の可能性について
 まとまった雨の場合、中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは fe8n2h@bma.biglobe.ne.jp(田中)までお願いします。
(2023/9/10 田中雅子)


第203回井の頭かんさつ会 実施レポート/

■タイトル 土壌生物観察会 ~土の中の生き物を探してみよう~/

■実施年月日 2023年7月23日(日) 10時~12時

■参加者数 一般参加者 20名(大人13名、子供7名)

       ※申込受付数26名、事前キャンセル2名、当日欠席4名

       井の頭かんさつ会スタッフ1Ⅰ名

■実施場所: ボート乗り場前広場→弁天池南岸トチノキ付近→第二公園→玉川上水付近  

→交流広場

■実施レポート

 梅雨明け直後の猛暑の中、10時きっかりに4年ぶりの土壌生物観察会を3斑体制でスタートしました。2週間雨が降らず乾燥が進んでいましたが、トチノキの周りの落ち葉をめくり、表土を掘るとミミズ、ダンゴムシ、ハサミムシなどが動き回っています。子供たちはこれだけでも大喜び、大人も他になにかいないかじっくり観察しました。何かいそうな場所の土をスコップですくいビニール袋へ投入。あとで交流広場のテーブルでじっくり観察することにしました。

 同じように第二公園のトイレの裏付近や玉川上水緑道に近い樹林の中などでもその場所での観察と、土壌の採取を行い、11時頃に交流広場のテーブルに到着。

 班ごとに採取した土をふるいにかけると、大きな生き物はふるいの上に残り、小さな生き物はふるいの下に落ちます。小さな生き物はルーペや実体顕微鏡でじっくりと観察しました。

終了の少し前にある班で珍しい「カニムシ」が見つかったとの声が上がったため、興味のある人全員が交代で実体顕微鏡を覗き、その姿にびっくりしたところで終了となりました。

見つかった生き物は、ジムカデ、コムカデ、ヤスデ、ヨコエビ、ミミズ、ハサミムシ、ゾウムシ、ゴミムシ、カメムシ、カニムシ、ワラジムシ、ヒメミミズ、クモの仲間、アリ、トビムシ、ダンゴムシなど。

参加者全員最後まで楽しくかんさつできた一日でした。

第202回井の頭かんさつ会 実施レポート

「シダを楽しむ~シダ入門」

■実施年月日:    令和5年6月18(日)10:00~12:00
■参加者数:    一般参加者 24名(大人23名、子ども1名)
■実施場所:  井の頭公園駅下→ (神田川沿いに)夕焼橋 → (折り返して) → ボート池南岸 →
       弁天様向かい石垣→野草園→弁天池池畔(解散)

■実施レポート
 井の頭公園には29種のシダ植物があるそうです(最近の調査会社の調査による)。今回はその中の特徴的なシダと見分け易いシダ約20種を観察しました。
 観察会の目的はシダの精密な同定をすることではなく、シダという「美しい」植物が都市公園にも沢山あり、それらをもっと身近に感じ、楽しむことです。いわゆる「きれいな花」はつけず、人の目を引くことの少ない植物ですが、恐竜時代以前に出現し、長い進化の歴史を経て今日の生態系の一員として生きていることや、井の頭公園の生物多様性なども併せて感じていただければと企画しました。
 シダの全体の形、色合い、羽片のつき方や切れ込みなどを観ると、その特徴から大まかなグループがわかることが多く、中には「こんな形のシダは○○一種しかない」、「このような形の小羽片を持つシダは○○の仲間」というものもあります。今回もそういったシダが5~6種類くらいあり、まずこれを覚えると、「シダはどれを見ても同じに見える」から、ちょっと抜け出せると思います。
 さらに形を目で楽しむだけでなく、「触ってみる」ことにより、シダの葉にも、硬い・柔らかい、カサカサ、ふわふわ・・・など、いろいろな違いがあることを感じ、その感触も楽しみました。また、被子植物(いわゆる花が咲く植物らしい植物)と何が違うのか、どのような生活史を持っているのかなども少し紹介しました。
 被子植物と違う大きな点は、種子ではなく胞子を作ることです。それぞれが特徴的なソーラス(胞子嚢群)を持ち、そのいろいろなソーラスを観察するのも楽しみのひとつです。違うタイプのソーラスを、ルーペや実体顕微鏡で観察しました: 包膜が奇麗な赤色のベニシダ、浅いコップ状のイヌシダ、包膜のないノキシノブ、葉の縁が巻き上がって偽包膜となりその中に胞子があるイノモトソウ等々。
 またシダには山菜として昔から食されている身近なものがありますが、「これがゼンマイ!?」と参加者からあったように、大きくなった姿は意外と知られていないようです。因みに、井の頭公園には山菜となるシダはないようです(前述のゼンマイは某宅の植栽です)。

 今回の観察会では以下のようなシダの観察を楽しみました。
           小葉類:         イヌカタヒバ
           大葉類:         イヌワラビ、トラノオシダ、イノモトソウ、オクマワラビ、カニクサ、
                                  コバノヒノキシダ、ベニシダ(類)、イノデ(類)、ゼンマイ、
                                  リョウメンシダ、ミドリヒメワラビ、ノキシノブ、タチシノブ、
                                  イヌシダ、ゲジゲジシダ、オオバイノモトソウ、シケシダ、ホシダ

神田川夕焼橋の下におりて、石垣の小形シダを観察
(コバノヒノキシダ)
植栽の中にはリョウメンシダ
野草園の草むらにはシケシダ
樹幹にはたくさんのノキシノブ
園芸種として植えられたものかもしれませんが、
小葉類(イヌカタヒバと思われる)があるので、観察
弁天向かいの石垣にはイヌシダ。ふわふわの手触りを感じましょう

第204回井の頭かんさつ会のお知らせ

ナイトウォッチング~驚きのセミの世界~

夜の公園で妖精探し!

夏の夜の公園ではセミ達による驚きの世界が
ひっそりと繰り広げられています。
夜の公園を探検しながら、そんなセミ達の世界を体験してみませんか。
セミが殻を脱いで羽化する姿はとても神秘的で美しく
妖精のようでもあります。そんな妖精を探して
セミが大人になる瞬間を見守りましょう。
きっと忘れられない一生の夏の思い出になります。

今回は公園での観察の前に室内でセミの一生について
クイズなどをしながら楽しく学んでから井の頭公園に移動します。

日 時: 2023年8月11日(祝・金) 18:30〜20:30(小雨決行)

     ※室内プログラムは18:30~18:50頃を予定

集 合: 井の頭地区公会堂(18:10から受付開始)
主 催: 井の頭かんさつ会
後 援: 東京都西部公園緑地事務所

対象者:どなたでも(中学生以下は保護者同伴)
定 員:30名
参加費:300円、中学生以下は100円 (保険代・資料代などにあてます)
持ち物:飲み物、虫よけスプレー、懐中電灯(LED推奨)、虫メガネなど

案内者
荻窪 奈緒(NACS-J自然観察指導員、日本セミの会会員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
田中 雅子(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男(森林インストラクター)
市川 伸一
高久 晴子
佐藤 誠(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)
大橋 博資
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)

参加申し込み方法
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。


必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールソフトで@form-mailer.jpからのメールを拒否しないよう設定してください
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

参加申込期限:2023年8月7日(月曜日)23:59まで
(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日雨天プログラムを行う場合も申込者にメールでお知らせします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
◆安全について
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
◆中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合、室内で雨天プログラムの開催になる可能性があります。その場合はメールで連絡いたします。

お問合せ
naoginta1978@gmail.com(荻窪奈緒)までお願い致します。   (2023年7月22日 荻窪奈緒)

第203回井の頭かんさつ会のお知らせ/

■日時:7月23日(日)

■集合:9時45分 ボート乗り場前広場

■主催:井の頭かんさつ会

■後援:東京都西部公園緑地事務所

■案内者

佐藤 誠(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)

日置 日出男(森林インストラクター)

村上 健太(NACS-J自然観察指導員)

小町 友則(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)

高久 晴子

田中 雅子(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)

中村 芳夫(NACS-J自然観察指導員)

市川 伸一

谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)

荻窪 奈緒(NACS-J自然観察指導員)

安部 順子

■対象者:どなたでも *ただし中学生以下は保護者同伴

■定員:25名

■参加費(保険代・資料代など)300円、中学生以下は100円

■持ち物:観察用具(カメラ、ルーペ、筆記用具など)、水分補給用飲み物

■ご案内

私たちは普段、公園の樹木や花や鳥や昆虫などを目にして楽しんでいますが足元の土壌に住む生き物には気が付きません。 

 今回のかんさつ会は、普段あまり気にかけない土の中で生活している生き物をターゲットに観察します。 

 ミミズの仲間やクモの仲間、昆虫の幼虫など普段お目にかかれない多くの生き物が発見できると思います。それらの生き物はどのような暮らしをしているのか、生態系の中でどのような役割を果たしているのかも考えてみたいと思います。 

■参加申し込み方法

申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面が表示された後に申し込みボタンを押してください。

申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認ください。

メールが届かない場合は申し込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。

メールアドレスに間違いないようにお願いします。

もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

https://pro.form-mailer.jp/fms/fe64b393290219

参加申し込み期限:2023年7月19日(水曜日)23:59まで

(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)

*個人情報保護に関するポリシー:

お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。

また、第三者に譲渡することもありません。

■参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。

また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申し込み者にメールでお知らせします。

■注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

・安全について

観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動して下さい。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

・対象レベル・年齢について

どなたでも

・中止の可能性について

小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合中止することがあります。その場合は申し込み者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせはmktsato310@gmail.com(佐藤)までお願いします。

(2023年7月3日  佐藤誠)

第202回井の頭かんさつ会のお知らせ

第202回井の頭かんさつ会
「シダを楽しむ ~シダ入門~」


日 時: 2023年6月18日(日) 10〜12時(小雨決行)
集 合: 9時45分 ボート乗り場前
主 催: 井の頭かんさつ会
後 援: 東京都西部公園緑地事務所

対象者:小学3年生以上(小学生以下は保護者同伴)
定 員:35名
参加費:300円、中学生以下は100円 (保険代・資料代などにあてます)
持ち物:観察用具(カメラ、ルーペなど)

案内者
田中 雅子(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男(森林インストラクター)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
市川 伸一
高久 晴子
佐藤 誠(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)
大橋 博資
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
荻窪 奈緒(NACS-J自然観察指導員)
安部 順子

内 容
私たちは奇麗な花の咲く植物に目を惹かれてしまいがちです。
しかし、いわゆる「花」の咲かない植物にも美しいものがあります。特に梅雨の時期には一段と生き生きとしています。
今回はそのような植物のなかで、シダ植物を楽しんでみましょう。
井の頭公園で見られるシダ植物の種類は多くはありませんが、20種以上があります。姿・形の美しさ、いろいろな胞子の面白さ、生育環境などを観察してみます。
また、公園では採取はできませんが、シダ植物は山菜などとして私たちの生活に身近なものもあります。
シダ植物は恐竜時代よりずっと以前から繁栄していた植物であり、気の遠くなるような長い歴史の中で進化してきました。生きもの(ヒトも含む)は常にその時代の植物と共にあって進化してきたわけですが、その長い進化の歴史が今日の生物多様性をもたらしていると言えるのではないでしょうか。
梅雨の鬱陶しい時期ですが、シダ植物を楽しみ、悠久の進化の歴史と今日の生物多様性の恵みに思いを馳せてみませんか。

参加申し込み方法
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります https://pro.form-mailer.jp/fms/ba58f884287362)
必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールソフトで@form-mailer.jpからのメールを拒否しないよう設定してください
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

参加申込期限:2023年6月14日(水曜日)23:59まで
(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
◆安全について
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
◆対象レベル・年齢について
 小学3年生以上です。中学生以下は保護者同伴でご参加ください。
◆中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合、中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問合せ
fe8n2h@bma.biglobe.ne.jp(田中雅子)までお願い致します。   (2023年5月27日 田中雅子)

第200回井の頭かんさつ会 実施レポート

テーマ: サクラの楽しみ方

■実施年月日 2023年4月9日(日)10時~12時

■参加者数  一般参加者 19名(大人19名)

■実施場所:ボート乗り場前広場→ボート池南岸→文化交流広場

■実施レポート

 晴天に恵まれ、春うららの気持ちが良い陽気で、公園の春を楽しむには絶好の気候でした。今回は大人向けという事で、通常の会よりもキャンセルが少なく、大人班3班で公園を巡りました。

今年はいつになく、春が早く、サクラのシーズンもほぼ終盤でしたが、文化交流広場では遅咲きのサトザクラで満開の種類もあり、多くのサクラが楽しめました。最初にボート乗り場周辺では、わずかに残った染井吉野や八重紅枝垂などの花を観察し、サクラとは何かを各班でガイドしていきました。また、染井吉野がクローンであることと、自分の花粉では結実せず、実ができないことから、近くのヤマザクラの実の観察など、サクラの性質を確認しながら、池の南岸を観察し、文化交流広場に行きました。文化交流広場は花盛りの関山をはじめ、古くからある代表的な品種の普賢象、黄色の鬱金、緑色の御衣黄、真白な白妙などが華麗に咲き誇っていました。また、千里香・駿河台匂・静香などは香りも楽しみました。見た目だけではなく、それぞれの花の花弁や、雄しべ、雌しべ、托葉などをじっくり観察すると、様々な特徴が見えてきて、サクラの楽しさを更に深めることとなりました。

参加頂いた永井明子さんが、かんさつした内容を素敵なイラストにしてまとめて下さいました。
永井さんのホームページはこちら http://lovely-garden.no.coocan.jp/

第200回井の頭かんさつ会のお知らせ

第200回井の頭かんさつ会 
サクラの楽しみ方

文化交流広場のサトザクラ

■日時: 2023年4月9日(日)10:00〜12:00(小雨決行)
■集合: 9時45分 ボート乗り場前

■主催: 井の頭かんさつ会

■案内者
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
市川 伸一
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
高久 晴子
大橋 博資
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
荻窪 奈緒(NACS-J自然観察指導員)
安部 順子

■対象者:今回は大人(高校生以上)とします
■定員:30名
■参加費(保険代・資料代など):300円
■持ち物:水分補給用飲み物、お持ちであれば観察用具(カメラ、ルーペ、双眼鏡など)

■ご案内
井の頭かんさつ会は、今回で200回を迎えます。第200回に相応しいテーマとして、華やかな桜を取り上げることにしました。井の頭池周辺のソメイヨシノはすっかり終わりとなりますが、文化交流広場のサトザクラは見ごろを迎えます。今回、サトザクラを中心にサクラの文化的背景や、品種の鑑賞時の面白さなど、サクラの楽しみ方をご案内します。
なお、観察会終了後、交流広場で懇親会兼200回の祝賀会のお花見を実施しますので、是非ともご参加下さい。

■参加申し込み方法 
申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)

https://pro.form-mailer.jp/fms/352f65ab281764
https://pro.form-mailer.jp/fms/352f65ab281764

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。

申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

参加申込期限:2022年4月6日(木曜日)23:59まで
 ・締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。申し込みはお早めにどうぞ。
※個人情報保護に関するポリシー:
 お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

■参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

■注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
・安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
・対象レベル・年齢について
今回は大人(高校生以上)を対象として行います。
・中止の可能性について
小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

新型コロナ感染症拡大防止のために参加者に以下のことをお願いします。
・マスクの着用は任意とします
・1週間以内の発熱や感染がみられた場合には欠席を検討してください。
・大きな声を出しての会話はしない。
・観察会実施中に気分が悪くなった場合には、スタッフに連絡の上で帰宅する。
・なるべく人の距離を2m以上保つ

■懇親会兼第200回祝賀会のお花見について
観察会終了後、天候が良ければ、文化交流広場でお花見を行います。
コロナ禍もあり、しばらくできなかったスタッフとの交流を楽しみましょう。
参加希望の方は、当日スタッフの指示に従ってください。
持ち物:レジャーシート、食べ物・飲み物(アルコールを含む)
*観察会終了後、コンビニに買い出しに行く時間はあります。

お問い合わせは petittown@jcom.zaq.ne.jp(小町)までお願いします。
(2023/3/20 小町友則)

第196回井の頭かんさつ会 レポート

タ イ ト ル:    「地衣類って、何?」
■ 実施年月日:    令和4年12月18(土)10:00~12:00
■ 参 加 者 数:    16名
■ 実 施 場 所:  井の頭公園ボート乗り場前(集合)→ 狛江橋を渡ったペパカフェ(レストラン)下
         周辺の樹木 → 黒門周辺 → 日本庭園 → ペパカフェ下の開けた場所(解散)

■ レポート
 当日の未明まで雨が降り続きましたが、朝には快晴となり、寒い日でしたが参加された皆さんには初めての地衣類を楽しんでいただけたようです。最後に「面白かった」「楽しかった」という声も聞かれ、企画側としても嬉しく思いました。
 都会の自然の中にこのような生きものもいることを紹介し、「こんなところに地衣類!」という発見と共に、その生き方の不思議について知っていただけたらと企画しました。さらに、身近な環境でも様々な生き物が生息している生態系についても、少し思いを馳せていただけたらという思いもありました。
 都会の自然の中にこのような生きものもいることを紹介し、「こんなところに地衣類!」という発見と共に、その生き方の不思議について知っていただけたらと企画しました。さらに、身近な環境でも様々な生き物が生息している生態系についても、少し思いを馳せていただけたらという思いもありました。
 とは言え、地衣類初心者対象のかんさつ会なので、まずは「地衣類は植物?」「コケではないの?」など、お話しながら実際に地衣類を見て回りました。対象が微小でルーペでの観察が欠かせないので、場所は公園内の3ヶ所に絞り、色、全体の形状(大型葉状・小型葉状か、固着か、樹状か?)、子器の形(椀状か、ドーム状か、溝状か、など)、栄養繁殖器官(裂芽、粉芽など)をゆっくり観察しました。また、コケ植物と一緒に生育していることが多く、どう違う?なども観察しました。
 さらに、地衣類はそれぞれ特有の化学成分(二次代謝産物)を作るので、その簡易検出方法の一例として、次亜塩素酸ナトリウム希釈液(ハイター薄め液)による呈色反応も実際にやってみました。1滴たらすとすぐ赤変するので、化学成分の確認を実感できました。
 最後に、イワタケのように食用になるものや、トナカイの食料であったり(当日の夜のNHK番組「ダーウィンが来た!」でもやっていました)、染料や薬用、環境指標になったりと、人の生活にも関わりがあることもお話しました。


<見ることのできた地衣類(種名は見た目での判断)>

葉状地衣類:    ウメノキゴケ、キウメノキゴケ、ナミガタウメノキゴケ、マツゲゴケ、
          ハクテンゴケ、コフキメダルチイ、コナロゼットチイ、ロウソクゴケ
固着(痂状)地衣: コナロウソクゴケモドキ、ミズイロレプラゴケ*、レプラゴケ(類)、
          モジゴケ(類)、サネゴケ(類)、コフキバラゴケ*、ヘリトリゴケ、
          キッコウイボゴケ
樹状地衣:     ヒメジョウゴゴケ
               (*)化学成分検出の呈色反応を実施してみた地衣類

 

地衣類とコケ植物とは同じ場所に生育し、似ています.何が違うのでしょう?
案内者「これはナミガタウメノキゴケで…」
参加者「これが地衣類…!?」
石に固着する地衣類をライト付きルーぺで観察中.地衣類の観察にはルーペ必携です.
ルーペで覗くと別世界が広がります.

地衣類は安定した環境が維持されれば、同じ場所でじっくり何年もかけて生長する生物です。
公園の環境の変化の一つの目安として今後も公園で観察を続けてみたいと思います。
                                  (田中雅子・記)