第180回実施レポート

第180回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル 晩秋の井の頭公園 

■実施年月日 2020年11月29日(日)10時~11時30分

■参加者数  一般参加者 18名(大人17名、子ども1名)     
       案内人 井の頭かんさつ会スタッフ11名

■実施場所: ボート乗り場前(一次集合)→狛江橋南側スペース(二次集合)→第2公園→小鳥の森南側 →文化交流広場 →野球場周辺(班ごとに解散)

■実施レポート
 コロナ感染拡大のため自然観察会を中止していましたが、半年以上ぶりに再開しました。マスクはもちろん、密を避けるために班の人数を絞ったり、実施時間を短縮したり、検温・消毒・集合受付時の体制変更など、感染症対策を万全にして臨みました。
 集合はいつもと同じボート乗り場前ですが、ここは人が多いため受付が終わった参加者は狛江橋南側のスペースに誘導して、そこで班ごとにスタートすることにしました。再開後
初回なので、今回は池周辺の人混みを避けてここから第2公園や野球場の方へと進みます。
狛江橋からは弁天池畔の落羽松の紅葉が綺麗で、ペパカフェフォレスト前のイイギリや
シラカシは実を落としていて秋が深まっていることを感じます。第2公園へ移動する階段
脇にはブナが生えており、本来もっと寒くて標高の高いところに生えるブナがなぜ井の頭
公園に生えているのかを参加者と話し合いました。
第2公園では冬に花が咲くヤツデやツバキ・チャノキ・ビワなどを観察し、なぜ冬に花を咲かせるのかなどの話をしました。またスタッフの一人がヒグラシの産卵痕を事前に見つけており、秋にヒグラシが孵化する話をすると、参加者に驚きの表情が見られました。セミの孵化の時期を考えたことは私もなかったです。
 小鳥の森南側では成虫越冬するムラサキツバメや冬に活動するフユシャクを見ることが
できました。成虫越冬や冬に活動する理由を参加者と話し合い、生き物の不思議を感じる
ことができました。
 当日はイロハモミジには少し早いものの、たくさんの紅葉を楽しむことができました。
葉の色が変わる仕組みや、生態的な意味について話して、自然の巧みさ複雑さを感じて
もらいました。 

 今回までコロナ禍により実施ができていませんでしたが、ようやく感染防止対策を整えて再開することができました。参加者からも再会を楽しみに待っていた旨のコメントを頂いており、再開できて本当によかったです。

第180回井の頭かんさつ会のお知らせ

満員御礼

第180回井の頭かんさつ会 
晩秋の井の頭公園

日時: 2020年11月29日(日)10:00〜11:30(小雨決行)
集合: 9時45分 ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
市川 伸一

定員: 20名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具(カメラ、ルーペなど)

ご案内
新型コロナ感染症流行のためしばらく中止をしていましたが、対応策を講じて再開します。
再開初回は人混みを避けて、晩秋井の頭公園を樹木中心に観察しながら、季節を感じたいと思います。
東京は人手を加えなければ照葉樹林の植生になりますが、井の頭公園は100年の歴史の中で様々に人の手が加わり、新たに植栽された樹木などを加えて今日の姿になっています。
※樹木以外にもその場でみられる自然を観察します。
現在の晩秋の井の頭公園を楽しみましょう。

注意:
今回は新型コロナ感染症対策のため対象年齢を小学校4年生以上とします。今後運営方法を検討するなどして対象年齢拡大を検討しますが、楽しみにしていたお子様たちには申し訳ありません。ご了承ください。

参加申し込み方法 
申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)

参加申込期限:2020年11月25日(水曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。また現在定員を少なくしています。申し込みはお早めにどうぞ。)

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、
 あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 新型コロナ感染症対策のため、小学4年生以上を対象とします。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

また、新型コロナ感染症拡大防止のために参加者に以下のことをお願いします。

屋外で行う自然観察会は新型コロナウイルスの感染リスクは比較的低いものの、まったくない訳ではありません。
井の頭かんさつ会は東京都感染拡大防止ガイドラインに則って感染拡大防止策を講じていますが、
感染のリスクはゼロではないことをご了解頂き、ご自身でも感染防止に留意してご参加ください。
また新型コロナウイルスの感染拡大状況の変化や国や都などからの自粛要請により、
観察会の中止や内容の変更の可能性があります。ご了承ください。

■観察会前2週間〜当日朝において以下の事象がある方は申し込み頂いても参加できません。
欠席される方は担当者までご連絡ください。
 ・体温が37.5度以上
 ・咳、のどの痛み、倦怠感、味覚や嗅覚の異常
 ・新型コロナウイルス感染陽性者または感染の疑われる人との濃厚接触
 ・海外への渡航
 ・地域別の緊急事態宣言が発令された地域に居住

■井の頭かんさつ会への参加時は以下のことをお守りください。
 ・当日ご自宅で体温の検温を行い、参加の最終判断をする。
 ・観察会実施中はスタッフや他の参加者、来園者との距離をとる(なるべく2m以上)。
 ・マスクまたはフェイスシールドなど飛沫を飛ばさない感染拡大防止用品をつける。
 ・大きな声を出しての会話はしない。
 ・観察会実施中に気分が悪くなった場合には、スタッフに連絡の上で帰宅する。
 ・参加費はお釣りのないようにお持ちください。

■観察会後について
・観察会参加後2週間以内に新型コロナへの感染が確認された場合は、
 担当者にメールで速やかにご連絡ください。当会で情報を集約し、個人情報を伏せた上で
 スタッフと参加者に共有します。
・参加申し込み時に記入頂いた個人情報は観察会後2週間当会が保存します。
 期間終了後は速やかに破棄します。

■COCOAについて
・厚生労働省の「新型コロナウィルス接触確認アプリ(COCOA)に登録することで感染拡大防止に役立ちます。
 ※登録を強制するものではありません。

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2020/11/1 村上健太)

11月29日観察会再開予定

新型コロナ感染症拡大のため、しばらく観察会を中止していましたが、11月29日に「井の頭公園の樹木(仮)」をテーマに再開する予定になりました。

詳細と申し込みページは近日中にこのページでご案内します。よろしくお願いします。

4月のかんさつ会中止のお知らせ

新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、4月12日に予定しておりました第179回井の頭かんさつ会「花の名前(仮題)」は中止とさせていただきます。

楽しみにされていた方には申し訳ありません。

5月以降のかんさつ会実施については、状況を鑑みて別途検討します。

3月のかんさつ会中止のお知らせ

新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、3月22日に予定しておりました第178回井の頭かんさつ会「春一番の生き物」は中止とさせていただきます。

楽しみにされていた方には申し訳ありません。

4月以降のかんさつ会実施については、状況を鑑みて別途検討します。

第172回井の頭かんさつ会 実施レポート

タイトル  秋の虫 

■実施年月日 2019年9月22日(日)10~12時

■参加者数  一般参加者 28名(大人17名、子ども11名) 
         案内人 井の頭かんさつ会スタッフ11名                            

■実施場所:  井の頭公園駅(集合)→①三角広場 →②神田川北岸 →
ひょうたん池  →井の頭公園駅下広場(解散)  ※一部グループは①②逆順

■実施レポート
 直前まで雨予報でしたが、秋晴れの良い天気になりました。樹上ではセミがまだ鳴いている一方で、足元からはコオロギの声が聞こえるといった、夏と秋の中間のような気候です。井の頭公園駅下の広場から観察会を始めますが、始めに注意事項として基本的には公園での昆虫採取は禁止されていることと、スズメバチを刺激しないことを伝えました。

 神田川沿いのエノキではゴマダラチョウが見られました。外来のアカボシゴマダラに押されて数が減っていることなどを話します。井の頭駅ホーム付近のフェンスにはクズがからみついており、カメムシやアリ、チョウの幼虫など様々な虫に出会うことができました。草地ではバッタやカマキリなど大きな虫を探すだけでなく、レジャーシートを敷いてそこに虫を追い込んで小さな虫も調べました。花に集まる虫、樹木にいる虫、水辺にいる虫、様々な環境に適応して生息する虫を観察しました。

 虫の身体は頭・胸・腹と3つに分かれていて6本の脚と4枚の翅があることは同じだけれど、生息環境や、行動によって様々な形があるということを話しました。翅が大きくて飛ぶ力が強い虫は逆に脚は細いことや、飛んで逃げる虫と落ちて逃げる虫では違うことなどを話すと、子供も大人も興味深々に聞いてくれました。

 今回のかんさつ会では、事前の予想よりたくさんの虫に出会うことができました。普段からよく見られる種類だけでなく、珍しい虫や、カマキリの捕食シーンやハリガネムシに寄生されたハラビロカマキリが水に入るシーン※に出会ったグループもありました。それぞれの班で、井の頭公園の自然の奥深さを感じられました。
※ハリガネムシに寄生されたハラビロカマキリは、寄生者に操られて寄生者が移動するために水辺に行くようになります。

 虫がテーマであるので参加者は小さなお子さんが多く、スタッフと一緒に草地に分け入って虫を探しました。ショウリョウバッタやカマキリが飛び跳ねると歓声が上がります。
近年は住宅地でも草地が減っているので、子供達には、身近な自然を感じる貴重な体験になったと思います。

■実施風景写真

【満員御礼】第172回井の頭かんさつ会のお知らせ

第172回井の頭かんさつ会 
秋の虫

日時: 2019年9月22日(日)10:00〜12:00(小雨決行)
集合: 9時45分 井の頭公園駅改札外広場

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
鷲﨑 康揮

対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)

定員: 30名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具(望遠鏡、カメラ、ルーペなど)

ご案内
水辺、草地、花、樹上、裸地など、それぞれの場所に適応して生活する虫がいます。
小さくて、普段は気にとめないような虫たちがたくさんいます。
秋の陽気の中で、どんな環境にどんな虫がいるか、探して、生活をのぞいてみましょう。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)
https://pro.form-mailer.jp/fms/a4ccee9e177735

参加申込期限:2019年9月19日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□昆虫の採取について
 井の頭公園での昆虫採取は原則禁止されていますが、特別な許可を得て観察のためにスタッフが採取することがあります。一般の来園時には採取しないでください。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2019/8/29 村上健太)

第171回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル夜の生き物

■実施年月日 平成30年8月11日(日)18:30~20:30

■参加者数  一般参加者 25名(大人13名、子ども12名) 
       案内人 14名

■実施場所:  ボート乗り場前(集合)→七井橋 →弁天池南岸→野草園   
      →御殿山→西園 →玉川上水沿道 →第二公園(解散)

■実施レポート

 8月恒例の夜の観察会は今年も大人気です。ホームページとポスターと知人の紹介だけの告知でしたが、すぐに定員に達しました。3つの班に分かれ、班ごとに違う色のサイリウムライトリング(発光する腕輪)をつけて出発です。

※サイリウムライトリングは7歳以上対象の商品のため、未就学のお子さんには夜光塗料のシールを貼った首かけ飾りをお渡ししました。

 ボート乗り場からスタートして七井橋に移るとじきに暗くなります(当日の東京の日没は18:37)。橋のたもとのラクウショウをねぐらにするカワウやねぐらに帰るカラスと、狩りにでかけるゴイサギの対比で、昼と夜の生き物の交代劇が見られました。バットディテクターでアブラコウモリの超音波を拾ってみましたが、今年は現れませんでした。(一部では西園で見たという報告もありました)

 足下の橋の欄干ではズグロオニグモが網を張って獲物を待ちます。網を張る途中の動きを子供たちとじっと観察しました。横糸を外側から張っていること、縦糸と横糸の違いのお話もしました。霧吹きで網に水をかけると、美しい網の模様が浮かび上がり、これには大人も興味津々で観察しました。

 プランクトンネットを曳いて、ミジンコなどプランクトン採取して観察しました。ライトを当てると動きがはっきりと見えます。大人も子供も興味深げに観察ケースを覗き込みました。

 夜に花が咲くカラスウリは注目の観察対象ですが、他の木々を覆ってしまう雑草です。公園事務所に今回の観察会のためにカラスウリを除草しないでいて頂いたため、きれいな花を観察できました。カラスウリの花を初めて見て、綺麗だと感嘆の声を上げた参加者いました。オシロイバナやカラスウリは蛾が花粉を運ぶのだけれど、なぜ夜に咲くのかと参加者に問うと「昼間より競争が少ないから?」と的確な答えが返ってきて、びっくりしました。

 カタバミの就眠運動といった、昼夜で変化する植物も観察しました。

 観察最後はセミの羽化観察です。今年は多くのセミが羽化のために木を登っていましたが、保全班のメンバーに手伝ってもらってちょうど良いタイミングの幼虫が見つかり、みんなで羽化を見守りました。また、カマキリが羽化途中のセミの幼虫を捕らえて食べるという珍しいシーンに出会いました。「セミにとってはかわいそうだけれど、カマキリにとっては大切な獲物で、でこれも自然の営みです」と説明して、じっくり観察しました。  このほか、立派なカブトムシのオスやコクワガタ、ウスバカミキリなど、甲虫が多く出現し、参加している子供達だけでなく、案内している我々も大興奮でした。

■実施風景

第170回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル水辺の生き物

■実施年月日 2019年7月14日(日)10:00~12:00

■参加者数 一般参加者:21名(大人13名、子ども8名)

     案内人:井の頭かんさつ会スタッフ11名(かんさつ会班9名、保全活動班2名)

■実施場所:ボート乗り場前(集合)→狛江橋 →七井橋 →お茶の水池北岸→ボート池北岸 →ひょうたん池(池尻) →井の頭公園駅下広場(解散)

■実施レポート

 生憎小ぶりの雨でしたが、天候の回復予報が出ていることと、かいぼり後の井の頭池の生態系を是非見てもらいたいと思い、実施を決断しました。参加者の熱意は高く、雨の中受付開始30分以上前から集合場所に集まる参加者もいました。

 現在の井の頭池は何と言っても「モネっぽい」とSNSで話題になったツツイトモでしょう。ツツイトモの状況を説明しつつ、魚やエビの隠れ家になっていて数が増えていること、増えた魚やエビがカイツブリの餌となりカイツブリの営巣や繁殖が増えていることなど、生き物のつながりを話して、生態系が豊かになってきていると説明しました。カイツブリの親子について、餌をねだる若鳥と自立を促す親鳥の行動を観察して、参加者が興味深げにしていたことが印象的でした。

 かいぼり時に造成した湿地での水草の復活観察しつつ、公園の水辺の生態系回復の取り組みを紹介しました。

 後半はひょうたん池に移動して、ガサガサや張網で獲れた水中の生き物を観察しました。普段陸地からはどんな魚やエビやヤゴがいるかは分からないので、透明の瓶に入れての観察は参加者の興味を引きました。張網では1200匹ものスジエビや大きなスッポンが捕獲され、参加者に豊かになってきている井の頭池(神田川からの遡上分を含むと推察されます)の生き物の状況を見てもらいました。

■所感

 3回のかいぼりを経て、浅場造成など水辺環境の改善を図っている井の頭池で、水辺の生態系がどのようになっているのかを参加者と共有できたかと思います。水草、魚やエビ、鳥、カメ、昆虫などが互いに関係しながら暮らしている井の頭を実感して、公園をもっと好きになってもらえたら嬉しいです。

■実施風景

【満員御礼】第171回井の頭かんさつ会「井の頭公園の夜の生きもの」のお知らせ

今回も定員に達しました。ありがとうございます。

第171回井の頭かんさつ会 
井の頭公園の夜の生きもの

日時: 2019年8月11日(日)18:30〜20:30(小雨決行)
集合: 18時15分 井の頭公園ボート乗り場前
※いつもと時間が異なり夕方です。ご注意下さい。

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
鷲﨑 康揮

対象者:どなたでも(中学生以下は要保護者同伴)

定員: 30名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:水分補給用飲み物、蚊除け、懐中電灯(ライト)
お持ちであれば観察用具(カメラ、ルーペ、双眼鏡など)

ご案内
今年も8月は大人気「夜の観察会」です。公園で闇にうごめくクモ、昆虫、鳥などの動物、夜に咲く花など昼とは別の顔を見せる夜の公園で夜に出会える生き物たちを探しましょう。
彼らは何をしているのか観察しましょう。
そして、何で夜に活動するのか考えると、生き物の見方がぐっと広がりますよ。

また、当日かんさつ会の後に案内人メンバーと参加者の方と暑気払い(飲み会)を開催する予定です。
当日その場で参加者を募って、居酒屋に移動しますので、希望される方はお楽しみに。
かんさつ会に参加できないれど暑気払いに出たいという方は下記の担当者まで個別にご連絡下さい。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)
URL:https://pro.form-mailer.jp/fms/9b6dd065175192

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールアドレスに間違いな無いようにご注意ください。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)

参加申込期限:2019年8月8日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることもあります。特に例年8月の夜の観察会は大変人気です。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 特に夜間は足元が暗く、自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、中学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は中止とします。
 その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2019/7/20 村上健太)