冬芽と葉痕 ~ 冬芽から始めるツリーウォッチング
■実施年月日: 2020年2月15(土)10:00~12:00
■参加者数: 一般参加者 23名(大人18名、子ども5名)
井の頭かんさつ会スタッフ 13名
■実施場所: 井の頭公園ボート乗り場前(集合)→ ボート池南岸園路 → ひょうたん池 → 三角公園(ほぼ一周) → 神田川左岸・井の頭線高架近くの開けた場所(解散)
■実施レポート
冬の間の植物はあまり見るべきものがない印象ですが、実はとても楽しく、かつ奥深い観察対象があります。それは冬芽(休眠芽)です。
子供班ではビンゴゲームをしました。ビンゴカードにある、冬芽と葉痕が作り出す、顔のような表情の「冬の妖精」探しを楽しみ、いろいろな冬芽があることを観察しました。冬芽はいつ頃できる? 冬芽はどこについている? ということも考えてみました。また、コブシの花芽を解剖し、何重にも毛皮のような芽鱗におおわれて、真ん中に花弁と雄しべ・雌しべがあることを観察しました。
大人班では、冬芽と葉痕の表情を楽しむとともに、冬芽の意味、冬芽の種類、いろいろな冬芽のつき方、冬芽のつき方による分枝の違いなどを観察しました。なぜそこに冬芽がついているのか? その冬芽から出た枝はどのように成長するのか? なども観察しながら一緒に考えていただきました。
スタッフも観察会の下見や準備段階の勉強で、あらためて冬芽の奥深さを知ることができました。自分たちの観察から生じた疑問もあり、必ずしも「ハンドブック」や「図鑑」に書いてあることだけでは理解できそうもないこともありました。冬芽の展開を今後も観察していきたいです。