第69回井の頭かんさつ会レポート

第69回井の頭かんさつ会レポート

「春さがし」

日時: 2011年3月19日(土) 午前10:00〜12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前(予定)
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男
大橋 博資
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員:17名

レポート

東北関東大震災から約一週間後のかんさつ会でした。 次から次へと様々なニュースが飛び交う一週間でした。 そして、確実に「冬」から「春」へと季節が移る一週間でもあったのです。 参加者のみなさんもスタッフも確実にそれを感じていたはずです。

シダレヤナギは、いち早く淡い緑を芽吹いていました。スギは、離れたところから見てもやる気満々な様子で雄花を重たそうにしていました。
今回のかんさつ会の「春さがし」のメインである野草と昆虫はどうだったのでしょうか。
野草の花は小さいものが多いし、この時期出没するアブやハチの仲間も小さいものが多いので、参加者の方がたにもご一緒に「春さがし」をしていただきました。
井の頭公園は、来園者のとても多い公園です。そのため土の地面であっても、人々によって踏み固められたようなところあり、いくら野草であってもなかなか生えていられないようです。しかし、陽あたりがあまりよくないベンチの真下、園内の道の端、園内の植え込み植物の下などには、タネツケバナ・オオイヌノフグリ・ハコベ・カラスノエンドウetc.といった野草が花をつけている姿をみせてくれました。
野草園においては、アブやハチの仲間が花から花へといそがしそうに蜜を吸っている姿がみられました。また、ギシギシの仲間には、短い春の間に孵化から産卵までする生活をしているコガタルリハムシをみることができました。
最後にジブリ広場に行き、多くの人にとっての春の主役であるサクラ(早咲き)を満喫してかんさつ会を終了しました。
例年の同時期に比べると、花や虫の数は少ないようでしたが、本当にあたたかい春の日差しに恵まれた一日でした。

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(レポート:大橋、写真:高野)