第201回井の頭かんさつ会のお知らせ

玉川上水擬木柵(ぎぼくさく)の生き物

日時: 2023年5月6日(土)10:00〜12:00(小雨決行)
集合: 9時45分 ボート乗り場前広場

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
市川 伸一
荻窪 奈緒(NACS-J自然観察指導員)
安部 順子

対象者:どなたでも ※ただし中学生以下は保護者同伴

定員: 25名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具(カメラ、ルーペなど)

内容
玉川上水沿いの擬木柵にはこの時期様々な生き物が見られます
樹上から落ちてきたイモムシ、たまたま通りかかったカメムシやナナフシ
それを狙うクモやアリなど、
普段は見ることの少ない生き物の繋がりが擬木柵を舞台に繰り広げられます。
擬木柵を通じて玉川上水樹林の生態系を観察しましょう。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

https://pro.form-mailer.jp/fms/352f65ab281764
(井の頭かんさつ会参加申込みページ)
https://pro.form-mailer.jp/fms/8d0ed522283704

参加申込期限:2023年5月2日(火曜日)23:59まで
(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。保険には加入しますが、
 あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 どなたでも
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。
 また、新型コロナ感染拡大状況により中止や時間の短縮の可能性があります。

新型コロナ感染症拡大防止のために参加者に以下のことをお願いします。
屋外の観察会ですが、2mの距離を保てない場合もありますので、ご留意ください
・マスクの着用は任意とします
・1週間以内の発熱や感染がみられた場合には欠席を検討してください。
・大きな声を出しての会話はしない。
・観察会実施中に気分が悪くなった場合には、スタッフに連絡の上で帰宅する。
・参加費はお釣りのないようにお持ちください。(接触回避)
・なるべく人の距離を2m以上保つ

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2023/4/15 村上健太)

第198回井の頭かんさつ会 実施レポート

■タイトル 冬芽の世界

■実施年月日 2023年2月26日(日)10時~12時

■参加者数  一般参加者 22名(大人16名、子供6名)
井の頭かんさつ会スタッフ 9名

■実施場所: ボート乗り場前 →狛江橋南側 →ボート池南側 →三角広場

■実施レポート
冬芽とは、落葉樹が晩秋に葉を落とし、次の春に活動を開始するための器官であり、冬の寒さや乾燥から目を守る様々な仕組みをもっています。一方で冬芽と葉痕がさまざまな形を作り出します。人の顔に見えるもの、動物の顔に見えるものもあります。その形を楽しみつつ、冬芽の構造から植物の体の構造まで考えていきました。
 寒さや乾燥から芽を守るしくみとして、コブシやアオツヅラフジのように毛で覆うもの、ニセアカシアのように隠れているもの、スズカケのように葉柄の中にあるものもあります。生き物の巧みさに参加者からは感嘆の声が上がります。
 芽の側の葉痕にある維管束痕の数が3つだと、冬芽という帽子を被った顔に見えます。エノキ、ムク、アジサイ、オニグルミなど、子供の参加者も頑張ってルーペを使い、顔に見えると歓声が上がります。
 また、花が先に咲く種類は花芽と葉芽が別れていることや、花が先に咲くソメイヨシノは花芽が葉芽にくらべて大きことを説明すると、大人の参加者は自然の複雑さに驚いた様子でした。
 枝の付き方と芽の付き方は同じ(互生と対生)の話や維管束の話など、植物の構造の話は難しいけれど、大人はしっかりと聞いてくれていました。
 冬芽という少しマイナーな観察テーマですが、多くの子供も参加して、観察意欲の高い人が多かったです。

■かんさつ会の様子

第197回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル 生き物の越冬戦略

■実施年月日 2022年11月27日(日)10時~12時

■参加者数  一般参加者 15名(大人11名、子ども4名)、案内人 井の頭かんさつ会スタッフ10名

■実施場所: ボート乗り場前 →狛江橋南側 →お茶の水池北側 →御殿山 →玉川上水沿道

■実施レポート
 生き物にとって冬は寒いため動きが悪くなったり餌が少なくなったりと厳しい季節です。そんな冬をどう乗り越えるのかということを観察する企画です。
 カワウはボート乗り場前のポンドサイプレスに営巣して、丁度雛が孵ったところです。冬は寒くて子育てに向かないと思われがちですが、水の透明度が上がり魚の動きが鈍くなるため、獲物が捕りやすくなって逆に子育てに向いた季節なのでしょう。参加者は熱心に観察しました。
 ヤツデの葉の裏では小さなクモや昆虫が活動しています。キジラミやチャタテムシなど、ほとんどの参加者は知らない虫ですが、こんなところに生態系ができていることに感動・興奮していました。昆虫は種によって適した発育ステージで越冬しますが、それぞれに寒さや乾燥を守る工夫をしています。ヨコヅナサシガメ幼虫は木の隙間で身を寄せ合い、サンゴジュハムシは親が産んだ卵の上から糞を被せることで、乾燥・寒さに耐えます。他にもウラギンシジミ成虫やカマキリ卵鞘、イラガ繭、ミノムシ(ミノガ幼虫)などそれぞれに乾燥・寒さに耐える工夫を観察しましたが、子供は虫を見つけるのが早くて驚かされます。
  井の頭池には北国から渡ってくる冬ガモの他に、国内で移動するオオバンなどが飛来します。北国は水面が凍結して餌が探せなくなるため、凍結しない暖地へ移動します。オオバンが潜水して水草を食べる様や、それを横取りしようとするヒドリガモを見ました。
  玉川上水の擬木柵では冬に活動するフユシャク(蛾)を観察しました。知らないと気づかない小さな虫ですが、翅のないメスや口器が退化していること、敢えて冬に活動し産卵するなど不思議な生態に驚きました。

第196回井の頭かんさつ会 レポート

タ イ ト ル:    「地衣類って、何?」
■ 実施年月日:    令和4年12月18(土)10:00~12:00
■ 参 加 者 数:    16名
■ 実 施 場 所:  井の頭公園ボート乗り場前(集合)→ 狛江橋を渡ったペパカフェ(レストラン)下
         周辺の樹木 → 黒門周辺 → 日本庭園 → ペパカフェ下の開けた場所(解散)

■ レポート
 当日の未明まで雨が降り続きましたが、朝には快晴となり、寒い日でしたが参加された皆さんには初めての地衣類を楽しんでいただけたようです。最後に「面白かった」「楽しかった」という声も聞かれ、企画側としても嬉しく思いました。
 都会の自然の中にこのような生きものもいることを紹介し、「こんなところに地衣類!」という発見と共に、その生き方の不思議について知っていただけたらと企画しました。さらに、身近な環境でも様々な生き物が生息している生態系についても、少し思いを馳せていただけたらという思いもありました。
 都会の自然の中にこのような生きものもいることを紹介し、「こんなところに地衣類!」という発見と共に、その生き方の不思議について知っていただけたらと企画しました。さらに、身近な環境でも様々な生き物が生息している生態系についても、少し思いを馳せていただけたらという思いもありました。
 とは言え、地衣類初心者対象のかんさつ会なので、まずは「地衣類は植物?」「コケではないの?」など、お話しながら実際に地衣類を見て回りました。対象が微小でルーペでの観察が欠かせないので、場所は公園内の3ヶ所に絞り、色、全体の形状(大型葉状・小型葉状か、固着か、樹状か?)、子器の形(椀状か、ドーム状か、溝状か、など)、栄養繁殖器官(裂芽、粉芽など)をゆっくり観察しました。また、コケ植物と一緒に生育していることが多く、どう違う?なども観察しました。
 さらに、地衣類はそれぞれ特有の化学成分(二次代謝産物)を作るので、その簡易検出方法の一例として、次亜塩素酸ナトリウム希釈液(ハイター薄め液)による呈色反応も実際にやってみました。1滴たらすとすぐ赤変するので、化学成分の確認を実感できました。
 最後に、イワタケのように食用になるものや、トナカイの食料であったり(当日の夜のNHK番組「ダーウィンが来た!」でもやっていました)、染料や薬用、環境指標になったりと、人の生活にも関わりがあることもお話しました。


<見ることのできた地衣類(種名は見た目での判断)>

葉状地衣類:    ウメノキゴケ、キウメノキゴケ、ナミガタウメノキゴケ、マツゲゴケ、
          ハクテンゴケ、コフキメダルチイ、コナロゼットチイ、ロウソクゴケ
固着(痂状)地衣: コナロウソクゴケモドキ、ミズイロレプラゴケ*、レプラゴケ(類)、
          モジゴケ(類)、サネゴケ(類)、コフキバラゴケ*、ヘリトリゴケ、
          キッコウイボゴケ
樹状地衣:     ヒメジョウゴゴケ
               (*)化学成分検出の呈色反応を実施してみた地衣類

 

地衣類とコケ植物とは同じ場所に生育し、似ています.何が違うのでしょう?
案内者「これはナミガタウメノキゴケで…」
参加者「これが地衣類…!?」
石に固着する地衣類をライト付きルーぺで観察中.地衣類の観察にはルーペ必携です.
ルーペで覗くと別世界が広がります.

地衣類は安定した環境が維持されれば、同じ場所でじっくり何年もかけて生長する生物です。
公園の環境の変化の一つの目安として今後も公園で観察を続けてみたいと思います。
                                  (田中雅子・記)

第195回実施レポート

■タイトル 五感で楽しむ秋の井の頭公園

■実施年月日 2022年11月27日(日)10時~12時

■参加者数  一般参加者 12名(大人10名、子ども2名)
       案内人 井の頭かんさつ会スタッフ9名

■実施場所: ボート乗り場前 →七井橋 →お茶の水池北側 →→御殿山 →訓導碑周辺

■実施レポート
 今回もマスク着用、検温、消毒、などコロナ感染症対策を万全にして臨みました。
 ボート乗り場前に集合し、そこでヒメガマの種子が飛ぶ様を観察しました。タンポポの綿毛のような種子が日差しを浴びて煌めき、風に舞う様は新しい秋の風物詩です。
 五感を使って秋を楽しむと言うテーマですが、やはりメインは色とりどりの紅葉・黄葉を見て楽しみます。七井橋の上からは木々が様々に色づいている様子を観察し、紅葉のしくみをお話しし、落葉することの意味を考えました。
秋に香る植物も楽しみます。カツラの落ち葉やクスノキの種といった“良い香り”だけでなく、ヤブタバコなど“嫌な香り”も紹介しました。またサザンカの花の香りがなぜ弱いのかを考えました。
聞いて楽しむのは野鳥の声です。ウグイスの地鳴きの紹介や、ヒヨドリの声がなぜよく聞こえるのかを考えました。
触って楽しむのは葉の手触りです。ムクノキとエノキの葉は形が似ているけれど、参加者には触感で区別してもらいます。すぐに違いがわかるようになりました。
味わって楽しむことについて、かんさつ会の中では試食はしませんでしたが、食べられる木の実を紹介しました。
また子ども班では、観察対象を見つけるビンゴカードを使って知識がなくても楽しめるように工夫してみました。

第194回実施レポート

■タイトル 井の頭公園で秋の実の色探し

■実施年月日 2022年10月30日(日)10時~12時

■参加者数  一般参加者 22名(大人18名、子ども6名)
案内人 井の頭かんさつ会スタッフ10名

■実施場所:ボート乗り場前広場→七井橋→お茶の水池北岸→梅園→御殿山→小鳥の森
→野球場東エリア(班ごとに解散)

■実施レポート
晴天に恵まれ、気持ちが良い陽気で、公園の秋を楽しむには絶好の気候でした。大人班2班と家族班2班の4班で公園を巡りました。最初に実とは何かと考えてもらい、実の説明をし、観察を開始しました。今回は木の実、草の実の中で、生き物に食べられて運ばれる(被食散布)の実を公園内で見つけていき、実の色を観察し、色のシールを観察シートに張って、どんな色の実が多いか調べてみました。同じ種類の実を観察していても、色の感じ方は人により様々で、シールの色の選び方に個性が出てきます。公園内を歩き30種ほどの実を観察すると、熟した赤やオレンジ色の実が多かったですが、まだ熟していない緑の実や、黒い実、白い実、青~紫系の色の実もある程度見られ、カラフルな観察シートが出来上がりました。大人も子どもも木の実・草の実を見つけて、実の色コレクションに夢中になり、井の頭公園の秋を大いに楽しみました。

実施風景

第192回実施レポート

■タイトル: セミの羽化と夜の生き物

■実施年月日: 2022年7月30日(土)18時30分~20時30分

■参加者数:一般参加者 20 名(大人 13 名、子ども7名)、井の頭かんさつ会スタッフ 13 名

■観察ルート:ボート乗り場前 → 七井橋 → お茶の水池北岸→ 野草園 →御殿山

■実施レポート
新型コロナ感染症の新規感染者が増えている時期でしたが、今回もマスク着用、参加人数削減、受付時の検温消毒、など感染症対策をして臨みました。8月恒例の夜の観察会は 3 年ぶりの開催で、募集開始わずか 1 日で定員に達するという大人気となり、関心の高さが窺えます。
ボート乗り場からスタートして七井橋に移るとじきに暗くなります。橋の上でカラスの寝ぐら 入りを観察しました。足下の橋の欄干ではズグロオニグモが網を張って獲物を待ちます。網を張 る途中の動きを子供たちとじっと観察しました。横糸を外側から張っていること、背中側からみ ると時計回りに回ること、縦糸と横糸の違いのお話もしました。子供は熱心に観察していました。 プランクトンネットを曳いて、ミジンコなどプランクトン採取して観察しました。ライトを当て ると動きがはっきりと見えます。大人も子供も興味深げに観察ケースを覗き込みました。
美しいカラスウリの花を初めて見て、感嘆の声を上げた参加者いました。なぜ夜に咲くのか? 花に訪れる虫は?という話をしました。カタバミの就眠運動といった、昼夜で変化する植物も観 察しました。
メインはセミの羽化観察です。保全班のメンバーに手伝ってもらってちょうど良いタイミング の幼虫が見つかり、みんなで羽化を見守りました。参加者一同が食い入るように見入っていまし た。

第191回実施レポート

■タイトル コケ入門

■実施年月日 2022年6月26日(日) 10時~12時

■参加者数 一般参加者 19名(大人15名、子供4名)

       井の頭かんさつ会スタッフ10名

■実施場所: 井の頭公園駅→神田川左岸ケヤキ並木→ボート池南岸→日本庭園→

       井の頭弁財天境内→日本庭園

■実施レポート

 梅雨の雨で生き生きとするコケをテーマにかんさつ会を企画しましたが、実施日前から晴天が続き実施日にはコケも乾燥し、ベストとは言えない酷暑の中での開催でした。

 コケをテーマにかんさつ会を開催するのは第191回目で初めてで、スタッフも1か月前から猛勉強しなんとか無事に終えることができました。

 コケの種を同定するのはかなり難しいので、コケをルーペやデジタル顕微鏡、カメラのマクロ撮影などを駆使しじっくり観察しコケの美しさ、姿の面白さを知ってもらうことを主眼に井の頭公園でよく見られる約10種のコケを観察しました。

 スタート直後の井の頭線のガードのセメントに生えている褐色のコケに霧吹きで水分を与えると緑色に変わることや、それをルーペでじっくり見るとスギゴケの仲間がきれいな放射状の姿をしていることに

思わず「きれい」と声をだしたり驚いたりしました。

 次のケヤキ並木ではケヤキの樹幹に数種類の蘚類と1種類の苔類を確認、蘚類の胞子体も観察しました。日本庭園では地面に生えた鳥の羽のようなコケや小さな丸い葉が連なったコケなどが見つかりました。井の頭弁財天の境内では苔類のゼニゴケやジャゴケの仲間も観察できました。

 暑い中、参加者の方が熱心にときには地面に這いつくばってルーペで観察してくださったりとあっという間の2時間が過ぎ無事終了となりました。

■所感

 初めてのコケでうまく説明できるか不安でしたが、参加者の皆さんが非常に熱心に観察してくださり、また喜んでくださったので、また適当な時期にコケのかんさつ会を実施しようと思いました。

第190回実施レポート

5月の昆虫

■実施年月日 2022年5月22日(日)10時~12時

■参加者数 一般参加者 22 名(大人 14 名、子ども 8 名)
     井の頭かんさつ会スタッフ 8 名

■実施場所: ボート乗り場前 → 七井橋 → お茶の水池北岸→ 野草園 →御殿山 → 玉川上水 → ほたる橋(西園)

■実施レポート 新型コロナ感染症の流行は落ち着きをみせてきましたが、今回もマスク着用、参加人数削減、
受付時の検温消毒、など感染症対策をして臨みました。ルーペが必要なシーンもありましたが、 会の備品を貸出はせずに、個人のものを持ってきていただきました。
今回は単なる昆虫の紹介ではなくて、さまざまな環境に適応している昆虫の暮らしを観察して、 昆虫と生き物の繋がりを考えることをテーマに、それぞれの昆虫が何をしているのか、なぜここ にいるのか、なにを食べているのかなど観察を通じて考えてもらいました。

主な観察内容
・七井橋からはトンボを観察し、産卵の様子も見られました。 ・お茶の水池北岸の草地ではさまざまバッタ類カメムシ類を見つけました。クサギにいる寄生蜂を題材に、寄生という生き方をする虫の話をしました。
・カラムシの葉を綴って巣をつくるアカタテハ幼虫の行動の意味を考えました。
・毒のあるアジサイの葉を食べるアジサイハバチから進化の話をしました。
・ピンオークの切り株を題材に、キノコムシ類とアザミウマ類を観察しました。
・玉川上水の擬木で見られる昆虫から頭上の生態系を想像しました。
・アカスジキンカメムシ、ナナフシモドキといった、形や色が面白い昆虫も観察しました。

■所感
コロナ禍においても対策をとって観察会を実施することができました。今回は観察対象が昆虫ということで、お子さんの参加が多く、子供の熱気が強かったです。一時期は屋外の自然観察であっても子供の外出が憚られた時期もありましたが、ある程度外出ができるようになり、今回のように子供にも井の頭公園の自然を通して公園と自然の魅力を伝えられたら良いと思います。


第189回実施レポート

花と環境 どこにどんな花が咲いている?

■実施年月日 2022 年 4 月 16 日(土)10 時~12 時

■参加者数 一般参加者 20 名(大人 20 名)
  井の頭かんさつ会スタッフ 10 名

■実施場所:ボート乗り場前広場→街中(三鷹市井の頭)→野草園→雑木林→雑木林広場周辺 (班ごとに解散)

■実施レポート
コロナ感染再拡大のため自然観察会を中止していましたが、4ヶ月ぶりに感染防止対策を
取ったうえで、再開となりました。
この時期は 10 年来、毎年花についてのテーマで観察会を実施しており、今回は3月初め
から準備を行い、4月3日に街中のスミレをテーマに実施を予定していました。しかし、花
見のシーズンと重なることで、実施の許可を受けることができず、日を改めて、花と環境を
テーマに実施し、その中で、街中のスミレの観察も取り入れることにしました。
井の頭かんさつ会としては、街中の植物を初めて観察対象としてみました。街中は外来の植
物が多いのですが、その中でも、キランソウなど公園の中でも見られる在来種や、公園では
見られないスミレ(マンジュリカ)、ヒメスミレなどの在来種が見られ、参加者にも喜んで
頂けました。井の頭公園に戻り、野草園のイカリソウ、ニリンソウや雑木林の林床のタチツ
ボスミレなどを観察し、環境の違いと植物との関係を参加者と一緒に考えてみました。
環境と植物との結びつきは、少しテーマが大きすぎて、結論に結び付けることが難しかっ
たですが、街中をフィールドとしで実施してみたことは、観察や思考の幅を広げる意味で、
とても有意義な試みでした。

■所感
久々に井の頭公園で参加者の方々に自然を楽しんで頂いたことが、スタッフ一同の喜びで
あり、有意義な時間を過ごすことができました。コロナ禍が収まり、今後は観察会が中止と
ならないよう祈りつつ、引き続きルールを順守し、公園での活動を継続していきたいと思い
ます。