第99回井の頭かんさつ会のお知らせ

第99回 井の頭かんさつ会

テーマ:「井の頭池の自然と生き物」~かいぼり前の池を調べよう~
※「かいぼり」とは、池の水を干しあげて、不要なものを排除し環境を整えることです
井の頭公園では2014年1月~3月に市民参加型の「かいぼり」を予定しています。
日時: 2013年7月20 日(土)午前10:00~12:00
場所: 都立井の頭恩賜公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
上村 肇
大原 正子
竹内 隆一 (NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
日置 日出男(森林インストラクター)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)

定員:35名
ウチ10名程度の大人の方に池に入って捕獲活動を体験して頂きます。ご希望の方は申込時にお申し出下さい。
尚、ご希望の方が多かった場合は抽選とせさて頂きます。

参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。
申し込み締め切り:2013年7月18日(木)24:00まで
池に入る方へ:池での作業をされる方はウェーダー(胴付き長靴)を着用していただきますが、汚れてもかまわない服装が必須です。ウェーダーはこちらで用意しますが、自前でお持ち頂いても構いません。
また、万が一の着替えをお持ちになることをお勧めします。

  ご案内

 井の頭池はお好きですか? 池の生き物や水の中をじっくりとご覧になる事はありますか? 風景としての井の頭池は多くの方に愛されていますが、その実態はあまり知られていません。

井の頭池の全てを知るチャンスが30年ぶりの「かいぼり」です。半年後におこなわれる「かいぼり」の前と後とで環境は大きく変わります。
何がどう変わったかを知る為に、井の頭池の今を観察・体験してみましょう。

*井の頭池の生き物の今を調べてみましょう。外来生物がどの位いるのか、カゴワナ等を使って実態を確認してみます。
在来の魚やエビ・昆虫等がどれくらいとれるか試してみましょう。

*井の頭池へ入って、生き物捕獲を体験してみましょう。
「かいぼり」の際には井の頭の生き物を良く知っているだけでなく、「かいぼり」作業の経験をもった人が必要です。
ところが、「かいぼり」は滅多に行われるものではなく、実際に見たことのある方はほとんどいないと思います。
そこで今回は「かいぼり」本番への第一歩として、池に入っての作業を体験して頂きます。

参加申し込み方法 申込み締め切りました。

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局mailto:%20kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp(大原)までお送りください。
参加申込期限:2013年7月18日(木曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

メールに記入すべき項目 8)以外は必須項目です。

1)第99回かんさつ会に参加したい」と明記してください。また、池での作業を体験してみたい方はその旨とご希望の靴のサイズ(ウェーダー用)を記載して下さい。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
8)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません))
【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
問い合わせはmailto:%20kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp(大原)までお願いします。

(2013/6/29 上村 肇)

第98回井の頭かんさつ会レポート

第98回井の頭かんさつ会

「シダ入門 ~ シダってどんな植物?」

日時:2013年6月23日(日曜日)午前10:00~12:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内:
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者:24名(大人20名、子供4名)

レポート

今回は井の頭かんさつ会として初めてのテーマ、「シダ」に取り組んでみました。地味なテーマなので、実はどれだけ参加者が集まるかと心配もしていましたが、予想外の人数の参加者に驚くと同時に、嬉しくもありました。

植物観察というと花の咲く植物(種子植物)が主体ですが、自然界には花を咲かせない植物たちもあり、それらもまた自然の構成要員であり、生物多様性を形づくる一員であることを感じていただきたくて企画しました。植物や花の進化を考えるうえでもシダは重要な位置づけにある植物で、花の咲く植物とは違ったくらしぶりを観ることで、さらに身近な自然のオモシロ発見をしていただくこともねらいでした。

とはいえ、あまりなじみのない対象なので、プログラムを二部構成とし、最初にスライドと印刷資料でシダ植物と観察のポイントを解説、その後に公園で実際にシダを観察しました。シダは見慣れないとどれも同じように見えてしまいますが、観るべき特徴を覚えると違いがわかってきます。シダはその形の美しさと葉裏の胞子嚢群(ソーラス)の色や形がさまざまで、それらを観るだけでも楽しいものです。入門編なので、できるだけ特徴のある覚えやすいシダをひとつひとつ観て歩きました。

誰もがその名前には聞き覚えのあるシダの前では「これがノキシノブ!」、またゼンマイの前では「これがあの食べるゼンマイ!初めて見た」という声も…。中軸に三角形の翼のあるゲジゲジシダも覚えやすいシダです。ベニシダの葉裏の美しい赤い胞子嚢群(ソーラス)を観察した時は、これは何の色?となり、包膜をはがしてみると、中は赤くなく、包膜が赤いことがわかりました。また、ソーラスは胞子を飛ばすためにとても周到な構造を持っていますが、実体顕微鏡で乾燥してくるとはじける胞子嚢も観察しました。

当日、実際に観察できたシダは約15種で、中には中級編のシダもあり、またイヌワラビのようにあまり特徴のないシダもあり、ちょっと難しかったかもしれません。また最初に室内で解説に時間をとった分、公園内の観察が駆け足になってしまったきらいがあり、反省点でもありますが、シダ植物の形のいろいろ、ソーラスのいろいろ、生育環境の違いなどが少しわかり、シダ植物観察の楽しさを味わっていただけたと思います。

これを機会に、いわゆる草花や木々のほかにも多種多様な生きものが自然界を形作っており、それぞれが長い進化の歴史とバランスのなかにいることにも思いを馳せていただけたらと思います。

(レポート:田中雅子、写真:高野)

第98回井の頭かんさつ会のお知らせ

第98回 井の頭かんさつ会

テーマ:「シダ入門 ~ シダってどんな植物?」

日時: 2013年6月23 日(日)午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭自然文化園正門横の掲示板前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員:35名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物:筆記用具、観察用具(ルーペ、虫めがねなど)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。
申し込み締め切り:2013年6月21日(金)24:00まで

  ご案内

 関東地方は早くも梅雨入りしてしまいました。しかし、雨の多いこの季節にこそ美しいシダの姿が楽しめます。
公園だけでなく、お花屋さんや町の石垣でもよく見かけるシダですが、花の咲かない地味なシダにふだん特別に関心を寄せている人は少ないのではないでしょうか。100回近くなるかんさつ会でも初めてのテーマです。
そこで、今回はシダ入門として、まず室内で基礎的なシダ植物の概要と観察ポイントをスライドで理解したあとに、恐竜時代から生き続けてきたシダ植物の、今の姿を公園でじっくり観察してみたいと思います。シダは形の美しさもさることながら、花の咲く植物とは違った面を持っています。そういう草木の植物観察とは違った新しい発見があるはずです。そして、かんさつ会が終わる頃にはみなさんも、シダを観察する人特有の「つい葉っぱを裏返してみる」というポーズが身についてしまっていることでしょう。
みなさん、どうぞご参加ください。

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参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局mailto:%20kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp(大原)までお送りください。
参加申込期限:2013年6月21日(金曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

メールに記入すべき項目 9)以外は必須項目です。

1)第98回かんさつ会に参加したい」と明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)ルーペの貸し出し希望個数(ルーペをお持ちの方はゼロ)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
問い合わせはmailto:%20kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp(大原)までお願いします。

(2013/5/31 田中 雅子)

第97回井の頭かんさつ会レポート

第97回井の頭かんさつ会レポート

「初夏の昆虫」をさがしてみよう!

日時: 2013年5月25日(土)午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
高久 晴子
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
日置 日出男(森林インストラクター)
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者:33名(大人19名,子供14名) 

レポート

 本格的な夏が訪れるちょっと前のこの時期に、『どんな昆虫』が、『どのような姿』で、『どんな所』にいるのかを参加者のみなさんの眼も借りてさがしました。
 今回は、参加者の大半が幼児または子供の親子の方々でしたので、井の頭かんさつ会としては、異例の子供班三つと大人班一つという体制で観察会をスタートさせました。

 大人班では、それぞれの昆虫の幼虫や成虫の食性や環境を通して、昆虫たちの生活スタイルの不思議や感嘆を発見でき、次の季節への観察眼が養われたように思われます。
 一方子供班は、スタッフの案内で普段は目に付きにくい場所の昆虫を実際に目にすることで、歓声があがりました。なかでもラッキーだったのは、オオヤマトンボの羽化の真っ最中を観ることができたことです。一見するとあの有名なオニヤンマにも似ているオオヤマトンボは、大きさも体の色彩も迫力満点でした。

 また、アブラムシが大量発生している梅の木では、テントウムシの蛹・幼虫・成虫がたくさん見られました。

 他にも樹液に集まる昆虫や小さな小さなゾウムシや働き者のニホンミツバチなど、多数の昆虫を観ることができました。明るい場所、木々が茂っているやや暗い場所、原っぱのように開けた場所など、それぞれの環境によってそれぞれの生活をしていることを少しは伝わったのではないかと思います。ただ、子供班にとってはちょっと移動距離が長かったかもしれませんね。

 

(レポート:大橋、写真:上村・大原)

第96回井の頭かんさつ会レポート

第96回井の頭かんさつ会レポート

恒例!春の夏鳥探鳥会 少し早起きして、井の頭の森で宝探し

日時:平成25年5月3日(金祝)午前7:00~9:00
場所: 井の頭公園
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
日置 日出男(森林インストラクター)
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者:58名(大人54名,子供4名) 

レポート

 第96回井の頭かんさつ会「恒例!春の夏鳥探鳥会」は、昨年に続いて早朝の開催としました。やはり早い時間の方が鳥のさえずりが多く、観察に有利だからです。通常のかんさつ会の時間はさえずりが少なくなる時間帯なのです。
探鳥会の回はやはり人気です。集合6時45分という早朝の開催にも関わらず、満員御礼でした。当日は天気は申し分なかったものの気温が低く、久しぶりにフリースを着て行ってちょうど良かったほどでした。低温は昆虫の活動にとってマイナスなので、それを餌とする夏鳥も不活発なことが懸念されましたが、集合場所の井の頭自然文化園分園周辺では開始前からエゾムシクイがさえずり、近くではセンダイムシクイもさえずり、アオゲラの声も聞こえました。夏鳥がいるだけでなく、さえずってくれていて良かった.…….と胸を撫で下ろしました。
参加者を4班に分けて出発し、私は20人ほどの参加者を案内しました。確認したところ、水辺の鳥を観たいという方はほぼゼロだったので、すぐに御殿山の雑木林へ直行し、夏鳥を探しました。しかし、開催前には聴こえていたムシクイ類のさえずりが消え、留鳥の声さえもまばらで、イヤな予感がしました。折角大勢の方に早起きして来てもらったことですし、私は必死で耳を澄まし、キョロキョロして鳥を探しました。
御殿山の奥まで来てやっと遠くのキビタキの声を確認しましたが、キビタキがいたのは吉祥寺通りを挟んで井の頭自然文化園内だったので、交通整理に気を使いながら、参加者に声のみ確認してもらって、すぐに森へ戻りました。その後、ようやくオオルリのくぜり(完全なさえずりに至らないつぶやきのような歌)に気づき、姿を探したものの決定的に捉えることはできず、小鳥の森へ。ここでやっとクヌギの高い梢にオオルリの姿を見つけることができましたが、自分は観ることができても参加者の多くは見ることができず。その高い位置のオオルリをねばって観てもらうことに時間を使うのは賢明ではないと考えて、松本訓導碑周辺に移動し、あらためて夏鳥を探し直しました。
少し気温が上がってきたからか、キビタキやオオルリのくぜりは次第にさえずりっぽくなってきて、センダイムシクイの声も聞こえて、ほどなくオオルリの姿を何とか捉えることができ、スコープに入れた姿を参加者に観ていただくことができました。
その後、まとめとして身近な井の頭の森の自然環境の大切さについてお話をし、終了しました。今回は終了が9時台だったので、時間と熱意と体力のある方はそのまま延長戦へ。ねばった方はオオルリに加えてキビタキもしっかりと観ることができました。気温が低かったので、夏鳥探しの最大の手がかりであるさえずりが少なかったですが、タイミング的には季節移動の波に当たり、数種の夏鳥を観察することができました。

今回は天気は申し分なかったのですが、低温に参りました。時間が早ければ早いほど、
さえずりが多くて観察に有利なため、会の開始を早朝に設定したのですが、季節外れの低温がネックになってしまいました。皮肉なことに、会が終わった頃に気温が上がってきて、さえずりが増えてきました。終了の頃に想定していた気温に上がってきたのです。また、今シーズンは樹木の展葉が早く、例年であればゴールデンウィークの時期は未だ野鳥が観察しやすい条件のはずが、葉がすっかり茂りきっていて、観察の難易度が高かったです。もう少し参加者に観てもらいたかった、聴いてもらいたかったのですが、御殿山から小鳥の森にかけての雑木林を初めて訪れた方も少なくなく、朝のさわやかな森歩きに加えて野鳥観察ができて大満足という参加者も少なからずいて、やりがいを感じました。

(レポート:高野、写真:上村)

第97回井の頭かんさつ会のお知らせ

第97回 井の頭かんさつ会

テーマ:「初夏の昆虫」をさがしてみよう!

日時: 2013年5月25日(土)午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
高久 晴子
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
日置 日出男(森林インストラクター)
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員:35名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物:筆記用具、観察用具(ルーペ、虫めがね、双眼鏡など)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。
申し込み締め切り:2013年5月23日(木)24:00まで

 ご案内

 立夏を過ぎて暦の上では夏に入りました。公園では木々の若葉の鮮やかさが目にしみます。
これから梅雨に入るまでは、日差しも強く、気温も上がり、適度な湿り気もあり、昆虫たちにとっては一番の季節となります。
もちろん見られる種類も多くなります。今回のかんさつ会では井の頭公園と玉川上水を歩いて、できるだけたくさんの昆虫をさがしてみたいと思います。
幸運に恵まれれば、1年のうちこの季節にしかみられないアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミという蝶が見られるかもしれません。
昆虫をみつけたら、昆虫を観察し、昆虫の現れる季節や、昆虫の周りの環境のことなどを考えてみましょう。きっと新しい発見があります。みなさん是非ご参加ください。

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参加申し込み方法 申込み締め切りました。

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局mailto:%20kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp(大原)までお送りください。
参加申込期限:2013年5月23日(木曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

メールに記入すべき項目 9)以外は必須項目です。

1)第97回かんさつ会に参加したい」と明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)ルーペの貸し出し希望個数(ルーペをお持ちの方はゼロ)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
問い合わせはmailto:%20kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp(大原)までお願いします。

(2013/5/7 佐藤 誠)

第96回井の頭かんさつ会のお知らせ

第96回 井の頭かんさつ会

「恒例!春の夏鳥探鳥会 ちょっと早起きして井の頭の森で宝探し」
日時: 2013年5月3日(祝日)午前7:00~9:00(雨天決行)
集合: 午前6時45分 井の頭公園ボート乗り場前(井の頭池の七井橋を渡ったところ)
!!いつもと時間が異なりますので、良くご確認下さい!!

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員: 50名
参加費:(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具 双眼鏡など
申し込み方法: 問合せ先:右記をご覧ください
申し込み締め切り: 2013年4月30日(火曜日)24:00まで

 ご案内

 今年もやってきました!渡りの夏鳥たちが身近な公園に立ち寄るシーズンがやってきました。恒例となった春のバードウォッチングは、今年もベストシーズンに早朝開催!少しだけ早起きして、さえずりの多い時間帯に一緒に夏鳥を探します。ムシクイ類、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウなどを期待します!

参加申し込み方法 締め切りました。

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局(第96回担当:田中利秋)tnt-lab@nifty.comまでお送りください。
参加申込期限:2013年4月30日(火曜日)24時まで
(ただし、その前に定員が満員になることもあります。特に探鳥会の回は大人気です。申し込みはお早めにどうぞ。)

9)以外は必須項目です。

「第96回かんさつ会に参加したい」と明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)双眼鏡の貸し出し希望個数(双眼鏡をお持ちの方はゼロ。貸出個数に限りがありますので、必ずしもご希望に添えないことがあります。)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

お問合せ
問い合わせはtnt-lab@nifty.com(田中)までお願いします。

(2013/4/13高野丈)

第95回井の頭かんさつ会レポート

第95回井の頭かんさつ会レポート

「井の頭公園花めぐり」 ~花の進化を観よう~

日時: 2013年4月21日(日)午前10:00~12:00
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)

参加者:12名(大人12名)

レポート

 井の頭かんさつ会にとっては珍しく朝からの雨となり、残念ながらキャンセルも多かったですが、逆に来て頂いたのは、非常に熱心な方々ばかりでした。雨の中来て頂いた参加者のために井の頭地区公会堂で、内容の濃い室内プログラムを実施しました。

 プログラムとして、花の進化についての話しと実際に花の観察との二部構成で行いました。第一部の花の進化の話しはパワーポイントを使って講演形式で解説を行いました。まずは、花の各パーツについて説明を行い、植物がシダから裸子植物へ、そして被子植物へいかに進化したかを参加者のみなさんと見ていきました。そして花がなぜ進化したのかを考えながら、花の目指す方向を探りました。モクレンの仲間など原始的な花から、キクやイネやランの仲間など進化した花への構造の変化を見ていくと、花は効率よく子孫を増やすことができる形になってきているのが分かります。昆虫と花との共進化では、カーペンタービーしか花粉を出すことができないオルフィウムという花や口が長いスズメガの仲間でしか蜜が吸えないランの仲間の話など、写真を交えて解説を行いました。また、ランの仲間があの手この手で、昆虫に花粉塊を付けて運ばせる仕組みには、参加者から驚きの声が上がりました。

 第二部はスタッフが雨の中集めてきた花を使って実際の観察です。各テーブルにはまるで生け花教室のようにいろいろな花が置かれていました。ツツジ、タンポポ、ハルジオン、ヤエヤマブキ、スミレ、ツルニチチソウ、コナラ、シロヤマブキ、珍しい花ではスタッフの庭にあったカラスビシャクなどもありました。それらを一つずつ順番に解説を行いながら、観察していきました。分解して、虫メガネで観察したり、顕微鏡をのぞいたりと、その度に面白い発見があり、参加者とスタッフが一緒になって盛り上がりました。

今回は人数が少なかったので、スタッフが付きっ切りでアドバイスできたためか、参加者の方から充実した観察会であったとのコメントを頂きました。振り返ると、今回のような時間をかけてじっくりと観察することを、野外で大人数で実施することは非常に難しいです。企画者としては、本当にやりたかったことが、雨ゆえに実施できたと思っています。

(レポート:小町、写真:上村)

第95回井の頭かんさつ会のお知らせ

第95回 井の頭かんさつ会

テーマ:「井の頭公園花めぐり」 ~花の進化を観よう~
日時: 2013年4月21日(日)午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員:35名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物:筆記用具、観察用具(ルーペ、虫めがね、双眼鏡など)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。
申し込み締め切り:2013年4月19日(金)24:00まで

 ご案内

 今年の春は早くやってきてしまって、ソメイヨシノはもう終わりですが、井の頭公園では春の花がまだまだ楽しめます。
4月は恒例のお花観(はなみ)観察会です。旬の花を巡り、じっくり観察することによって、ちょっと花の進化について考えてみます。もちろん、花の名前を覚えたい方、子どもと一緒に花を楽しみたい方も大歓迎です。それぞれに、きっと面白い発見があると思います。心躍る季節に美しい花々と共にスタッフ一同、皆さんの参加をお待ちしています。

野外親睦会のご案内
遅咲きのサトザクラもまだ楽しめるかもしれません。天候が良ければ、お花観(かんさつ会)後に、お花見(野外親睦会)をジブリ横の広場にて行いたいと思います。
各人好きな食べ物、飲み物を持ち寄り、生き物のことや環境のことなど、かんさつ会スタッフとざっくばらんに語り合いましょう。
銘酒、名店の味、自慢の手料理、おススメのスイーツなど差し入れ大歓迎です!
※近隣にコンビニエンスストアがありますので、食べ物は持参していなくても確保できます。

参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局(大原正子)kapockmasa@gmail.comまでお送りください。
(メール・アドレスが変わっています。)
参加申込期限:2013年4月19日(金曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

9)以外は必須項目です。

 1)「第95回観察会に参加したい」ことを明記してください。
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします)。
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
7)ルーペの貸出し希望数(ルーペをお持ちの方はゼロ)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS[ツイッター、facebook]など)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。(必須ではありません)
【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
お問い合わせはkapockmasa@gmail.com(大原正子)までお願いします。
(2013/4/1 小町友則)

第94回井の頭かんさつ会レポート

第94回井の頭かんさつ会レポート

 「樹形と樹皮 ~分かる! 木のきもち、木のなやみ~」

日時:2013年3月24日(日曜日)午前10:00~12:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内:
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者:30名(大人28、子供2)

レポート

例年なら木々がまだ芽吹いていない時期なので「樹形と樹皮」をテーマにしたのに、なんとソメイヨシノが満開になってしまいました。でも心配した混雑は朝のうちはそれほどでもなく、いつもどおりにかんさつ会を開始できました。

今回のコースは、七井橋を渡って池の北岸から西岸へと辿り、御殿山へ上がって雑木林を通り、西園グラウンドが終点です。3班に別れて樹形と樹皮の観察を進めました。満開の桜も今日ばかりは花より樹形に注目です。池畔の桜が池のほうに大きく傾いているのは、光を求めて、隣の木との競合がない池の上へと幹や枝を伸ばしたからです。樹皮には実際に手で触ってもらい、木の種類や年齢による違いを感じ取ってもらいました。木々をよく観ると、生長のしかたには共通する点があるとともに、種類ごとの違いも大きいことが分かります。光を始めとするいろいろな環境条件やハプニングなどの影響がそれに加わって、個々の樹形ができ上がっていることが分かります。

そのような基礎的説明と並行して、応用問題にも挑戦してもらいました。我々があらかじめ見つけておいた不思議な/おかしな樹形を紹介し、どうしてそんな形になったのか推理してもらったのです。例えば、幹の地上2メートル以上のところから太い根を地上まで伸ばしているクスノキ、別種らしい太い枯れ木を抱え込んでいるスダジイ、2本足でどちらも幹に見えるケヤキ、雑木林の中で幹も枝も右往左往しているコナラ、ハート型に樹皮が剥がれているアカマツなどです。アカマツのハート型(じつは「矢はず」型)の傷は終戦直前に戦闘機の燃料を作ろうと国民に松脂を採集させた跡です。郷里で実際に採集作業をされた参加者が他の班にいらっしゃったそうです。参加者から、いつも通っている場所なのにこんなに面白い木がたくさんあるとは全然気づかなかったという声が上がりました。

観察コースには高齢の木が多いのに枯れた枝がほとんどないことにも気づいてもらいました。落ちて来園者が怪我をしないよう、担当者が頻繁に見回って、弱った枝を取り除いているからです。しかし太い枝をバサバサ切る強剪定は、木の体力を消耗させ、木を腐朽させる菌類への抵抗力を弱めてしまうので、木にとっては大問題です。観察を進めるにつれ、参加者の皆さんはしだいに木の気持ちや悩みを想像できるようになってきたようでした。

他の班は個々の議論や質疑応答にもっと時間をかけたようですが、我々の班は先を急いで、西園の桜の広場まで行きました。そこの木々は互いに離れて立っているので他の木に光を遮られず、まだ咲いていた早咲きの桜を始め、コナラやエノキやシラカシなどの自然樹形が見られるからです。桜は他の種類の木よりも枝を大きく横に広げていて、いかに光が好きか分かりました。それが池畔の桜が池にあんなに大きくせり出している理由だったのです。

グラウンドへ戻って他の班と合流しました。今後も時々は木の気持ちになって木を見続けていただくことと、どうすれば井の頭公園の木々と来園者がうまく共存できるかを考えていただくことをお願いして、かんさつ会を終えました。

(レポート:田中利秋、写真:上村肇他)