第113回井の頭かんさつ会のお知らせ

第113回 井の頭かんさつ会

「楽しむ♪野鳥観察会」

日時: 2014年9月27日(土・祝日)午前9:00~11:00(小雨決行、強雨の場合雨プログラム9:30~11:00)
集合: 午前8時45分 井の頭公園ボート乗り場前(七井橋渡ったところ、強雨の場合9:15集合です)
!!いつもと開催時間が異なりますので、よくご確認下さい!!
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内

高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)

定員: 50名
参加費:(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具 双眼鏡など
申し込み方法: 問合せ先:右記をご覧ください
申し込み締め切り: 2014年9月25日(木曜日)24:00まで

ご案内

秋は身近な公園でのバードウォッチングが再びおもしろくなる季節です。
春に公園に立ち寄った夏鳥たちは繁殖地へ移動するために去りました。
秋は、繁殖を終えた夏鳥たちが再び姿を現します。越冬するために季節移動する途上、
井の頭公園のような身近な公園に立ち寄るのです。
井の頭かんさつ会恒例のバードウォッチングはこの9月で満9年になり、10年目に入ります。
観察経験の積み重ねとともにかんさつ会の内容も進化し、当初は季節移動の夏鳥や冬鳥、
珍しい鳥を探すことが主目的でしたが、今は見慣れていると思い込んでいて、
実はあまり観ていない普通種をじっくり観察し、発見することを重視する内容にしています。
また、植物や昆虫、クモなど、鳥類とほかの生き物とのつながりについてもこだわっていきたいと思います。
もちろん、季節移動の鳥類に出会うこともお目当ての一つです。
参考:昨年の9月27日はに観られた鳥は以下の通りです。
ヒドリガモ(初認)、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ(初認)、コガモ、キジバト、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、ツツドリ、ツミ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、エゾビタキ、ムクドリ、スズメ、ワカケホンセイインコ 以上27種

姉妹グループの井の頭バードリサーチは井の頭公園の野鳥を365日毎日観察・記録しています。以下ウェブサイトに記録を掲載していますのでご参照ください。
http://birdimages.jp/inokashira/

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参加申し込み方法

メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを受付担当の佃和夫(つくだかずお)までお送りください。お申込みメールアドレス:kp582348@gj9.so-net.ne.jp
参加申込期限:2014年9月25日(木曜日)24時まで
(ただし、締め切り前に定員が満員になることもあります。特に探鳥会の回は大人気です。申し込みはお早めにどうぞ。)

メールに記入すべき項目

9)以外は必須項目です。

1)「第113回かんさつ会に参加したい」と明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)双眼鏡の借用希望台数(貸出台数に限りがありますので、必ずしもご希望に添えないことがあります。)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)

【ご注意】

・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

安全について

観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

対象レベル・年齢について

関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

中止の可能性について

雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ

参加に関する問い合わせはkp582348@gj9.so-net.ne.jp(佃)まで、かんさつ会の内容についてのお問合せは
joe@birdimages.jp(高野)までお願いします。(2014/8/29高野丈)

第113回井の頭かんさつ会レポート

第113回井の頭かんさつ会

「楽しむ♪野鳥観察会」

日時:平成26年9月27日(土曜日)9:00~11:00
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)

レポート

私が井の頭かんさつ会のメインのリーダーを初めて担当したのが、2005年9月開催の第4回でした。それから10年、かんさつ会は109回開催してきました。今回のテーマは10年前と同じ野鳥観察で、「楽しむ♪野鳥観察会」。10年前の会では、未熟な私は珍しい鳥や目立つ鳥を見つけることを目的や手段にしていました。当日は、1日中サンコウチョウを観察することができて、参加者は大満足でした。結果的には成功でしたし、井の頭公園の自然環境の貴重さを伝えることもできたのですが、今考えればギャンブルのようなものでした。
自然環境を評価するのは珍しい生きものの存在だけではありません。普通種とそれにつながっている生きものを含む生態系と、自然界の仕組みを知ることが大切です。また、珍しい生きものの観察は、見つけてしまえば、そこで満足してしまいがちです。五感を使って観察することで、その生きもののことをもっと深く知ることができます。手に取れない野鳥の場合は、視覚と聴覚しか使えませんので、じっくりと行動を観察することが大切です。「楽しむ♪バードウォッチング」はキジバトでも、ハシブトガラスでも、知っているようでまだまだ知らない生態を発見し、楽しむことを提案するものです。
当日は好天に恵まれました。参加者を4班に分け、探鳥を開始すると、早々にカワセミが現れてくれました。これをスワロフスキーの高性能なフィールドスコープでじっくりと観察することができ、上々のスタートでした。その後も、森ではアオゲラをじっくり観察でき、サクラの木ではモンクロシャチホコを捕食するツツドリを全員がスコープでじっくり観察できました。全体的にはそんなに鳥が豊富というわけでもなかったのですが、ポイントポイントでカギとなる鳥をじっくりと観察できたことに救われました。今回、フィールドへのインパクトと鳥を飛ばさないことに考慮し、各班が離れて行動するように心がけました。各班、観られた種はマチマチでしたが、それぞれ観察を楽しめました。
サクラがあるので、モンクロシャチホコがいて、それがツツドリの渡りを支えているという、生きもののつながりの一つをわかりやすく共有することができました。

(レポート:高野丈)

第112回井の頭かんさつ会のお知らせ

第112回 井の頭かんさつ会

「ドキドキ、ワクワク 夜の生き物かんさつ」

日時: 2014年8月9日(土曜日) 午後6時半~8時半
集合: 午後6時15分  井の頭池ボート乗り場前(予定)
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)

対象:どなたでも(中学生以下は保護者同伴)
定員:50名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:水分補給用飲み物、蚊除け
お持ちなら観察用具(観察用ライト=懐中電灯、カメラ、ルーペ、双眼鏡など)
申し込み方法、問合せ先:
右記をご覧ください
申し込み締め切り:2014年8月7日(木曜日)24:00

■夏の親睦会

日時: 2014年8月9日(土曜日) 午後9:00~11:00
会場: イタリアンレストラン「トスカーナ」(吉祥寺駅徒歩4分)
会費: 5,000円(飲み放題料金です。お酒を飲まない方やお子様は減額します)
申し込み締め切り: 2014年8月5日(火曜日)24:00

ご案内

  毎夏恒例、何度やっても飽きない夜の自然観察会です。今年はとくに井の頭池の周りで行いたいと考えています。7月のかんさつ会でも分かるように、かいぼりで池の生き物の状況が大きく変わりました。夜にはどんな光景が見られるようになったのか、池の中を観察してみましょう。少なかった魚やエビが姿を見せてくれるでしょうか。もちろん、池の周辺では、夏の観察会の定番である、暗闇を飛び交うコウモリ、カラスウリの開花、セミの羽化、樹液に集まる昆虫なども観察できると思います。
夜には、昼に見るのとはまったく違う生き物たちの世界が展開しています。井の頭公園の生き物のことを本当に知りたいなら、夜のようすも見ておくべきです。ドキドキ、ワクワクの夜の生き物観察に、ぜひご参加ください。

観察会終了後は、これも恒例の真夏の親睦会です。参加者の皆さんとスタッフで、あるいは参加者同士で、かんさつ会のことや、生き物のこと、井の頭公園のことなどを楽しく語り合いましょう。お酒を飲めない方やお子様の参加も大歓迎です。会費は飲み放題料金ですので、お酒を飲まない人には少しお安くします。小学生以下のお子様にはさらに配慮します。(額は人数確定時に決定させていただきます。)
少し遅い時間帯になりますが、ぜひご参加ください。

観察会と親睦会両方の参加はもちろん、観察会のみ、あるいは親睦会のみの参加も歓迎します。 申し込みの際は、観察会・親睦会両方か、どちらかだけか、はっきり分かるように書いてください。
会場準備の都合上、親睦会への参加申し込みは早めにいただけると助かります。親睦会の締め切りは観察会のそれより早くなっていますので、ご注意ください。
また、キャンセルの場合は早めにご連絡をお願いします。お店の準備が整った以降のキャンセルはできませんので、その場合は不参加でも会費をお支払いいただきます。ご了承ください。

参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを参加受付担当(佃)kp582348@gj9.so-net.ne.jpまでお送りください。
※申し込み先がたびたび変わって申し訳ありません。今回もいつもと違いますので、ご注意ください。
参加申込期限:上記(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

メールに記入すべき項目

8)以外は必須項目です。

1)「8月9日夜の観察会と親睦会の両方に参加したい」/「8月9日夜の観察会にだけ参加したい」/「8月9日夜の親睦会にだけ参加したい」のいずれかを明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)  ※今回は夜なので、中学生以下は保護者の同伴が必要です。
7)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、FACEBOOK)など)(必須)
8)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)

【ご注意】

・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが受付担当に届かなければ受け付けません。 メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。夜の観察は昼の散歩よりはやや危険度が上かもしれません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、中学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ

問い合わせは kp582348@gj9.so-net.ne.jp(佃)までお願いします。

(2014年7月11日 田中 利秋)

第112回井の頭かんさつ会レポート

第112回井の頭かんさつ会

「ドキドキ、ワクワク 夜の生き物かんさつ」

2014年8月9日(土)18:30~20:30

主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所
案内:
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
参加者:47名(大人33名+子ども14名)

レポート

台風11号の影響で雨。雨天プログラムの準備に追われましたが、本番直前に天気が回復し、屋外観察が可能になりました。今回はかいぼり後の池や池の生き物の夜のようすも見てもらいたいと考え、ボート池の北側を通り神田川に至る新たなルートを設定しました。参加者が多いため、5班に分かれての観察です。我々の班は先頭を切って出発しました。

かいぼり効果で水が澄み、池の底まで見えるようになったので、泳いでいるたくさんの小魚がよく見えます。小魚は昼も夜も活動しています。ところが、七井橋に設置しておいた網を上げてみると、入っていたのは外来魚ブルーギルの稚魚ばかり。数を回復した在来の小魚やエビの姿を見てもらいたいと思っていたのですが、残念ながら、エビの数はまだ回復せず、一時増えたモツゴも、その後に大発生したブルーギルの稚魚に覆い隠されてしまった感じです。それでも、お茶の水池の浅い場所では、池底を動き回る在来のハゼの仲間(ヌマチチブとトウヨシノボリ)を多数見ることができました。

かいぼり後に増えるアメリカザリガニを我々が調査・駆除しているひょうたん池でザリガニワナをいくつか上げてみたら、入っていたのは大きなブルーギルだけ。昼に調べて残しておいたワナからザリガニが消えていました。ザリガニは夜行性なので、夜になって活発になり、ワナを抜け出していったようです。参加者がその姿をよく見られたのは観察会終盤、神田川の岸辺を戻ってくるときでした。水が澄んだ川のあちらにもこちらにも、活動中のザリガニが多数見られたのです。今年ひょうたん池で3千9百匹ものザリガニが獲れているのは、神田川から次々に遡上してくるからに違いありません。池の水が澄めば川も澄む、川にザリガニが多ければ池にもザリガニが増える、井の頭池と神田川はつながっていることを実感してもらえたようです。
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もちろん、夜の観察会定番の、樹液に集まる昆虫たち、夜にだけ咲くカラスウリの花、セミの羽化などもしっかり観察しました。また、明かりに来る虫を捕らえるために橋の欄干やガード下などに網を張るクモの巧みな技や、完成した円網の美しさを堪能しました。街灯の周りを飛び回るアブラコウモリが出す超音波をバットディテクターで聴いたら、コウモリが何をしているのかよく分かりました。夜はドキドキワクワクがいっぱいです。案内者として興味深かったのは、夜眠る(就眠運動をする)植物のひとつとしてクローバー(シロツメクサ)を紹介した時でした。夜は葉を閉じて眠ることを我が班の参加者は誰もご存じなかったようで、皆さんから大きな驚きの声が上がったのです。よく知っているつもりの生き物ほど驚きが大きいようです。
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神田川源流横の広場に集合して解散。池の生き物は、7月のかんさつ会でも分かった現状が夜にも現れていて、やや期待外れでしたが、陸上の生き物はいつものように楽しめたと思います。夜には昼とはまったく違う生き物たちの世界が展開していること、そして生き物たちには昼だけでなく夜もとても重要であること、を分かっていただけたのではないかと思います。

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観察会の後は吉祥寺のイタリアンレストランで恒例の親睦会。観察会に参加できなかった仲間も加わって、会員と参加者合わせて総勢30名、ご自慢のベビー(自分の子ども)を見せに来てくれた仲間や、ご自慢の粘菌標本を披露してくれた参加者もいて、ワイワイガヤガヤの楽しい会が遅くまで続きました。

(レポート:田中利秋)

第111回井の頭かんさつ会レポート

第111回井の頭かんさつ会

■タイトル  「かいぼり後の池」 ~かいぼりでどう変わったか~

■実施年月日 2014年7月19日(土曜日)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者名 41名(大人40名 子供1名)

井の頭かんさつ会スタッフ11名、保全活動班スタッフ6名

  • 実施場所 井の頭公園ボート乗り場前~お茶の水池エサやりデッキ~ボート池北岸~ひょうたん池
  • 実施レポート (作成:第11回企画担当 上村 肇)
    昨年に引き続き、7月のかんさつ会は「井の頭池のかいぼり」をテーマに行いました
    本年1月から3月にかけて行われたかいぼりで井の頭池がどう良くなったのか、或いは思
    い通りにならなかったのか、新たな課題は見つかったのかを4つの切り口で調べていきます。さらに、金魚やメダカ・タイリクバラタナゴといった新たな放流魚が見つかっている現実を踏まえ
    て、水の中だけを相手していてもかいぼりの目的は達することは出来ず、池を訪れる多くの人々の
    目と意識が池の維持にとても重要だとの説明も行いました。
    かいぼり作業を見ていない参加者にも変化が理解できるように説明を行いました。
  • “最初の切り口は「水(水質)」です。集合場所の左右にある七井橋・狛江橋からそれ ぞれの池を
    覗き込んで池の水の違いを見て、直感的に感じた後でマーカーを沈めてかいぼり後の池の方が
    約2倍の透視度があることを確認しました。当日は小雨模様ということもあり、反射が少なかった
    ため七井橋では池底までしっかりと見えていました。続いて「水草」を調べます。七井橋の西側には育ち始めたたくさんの水草が見えるようになってい
    ます。かいぼりをした際には露出した池底には、全く見られなかったことを説明すると参加者から
    は、驚きの声が上がると同時に、透明度が上がることで池底に太陽光が届く事による変化だろうと
    いう、的確な指摘も返ってきました。さらに水質の改善や生物多様性のベースといった水草の効用
    を説明するとこれからの池に対する期待も大きくなったようです。三番目は「トリ」です。かいぼり前には暫く見られなかったカイツブリの子育てが今年はいくつも
    確認されています。卵を抱えた親や、親の後をついて回るヒナたちを見て頂きながら、昨年までの
    実態を資料のグラフで説明してその違いとかいぼりとの関係を考えてもらいました。
    かいぼり前の池には外来魚ばかりでエビや在来魚の稚魚がほとんどいなかったため、ヒナたちのエ
    サが不足していたことがカイツブリに井の頭池を忌避させる要因になっていたのではとの回答が
    参加者から直ぐに返ってきて、関心の高さを表していました。”

    そして最後の「サカナ~外来魚の現状」です。池の中を覗く度に小さなブルーギルの稚魚がたくさ
    ん泳いでいるのが参加者の目にも嫌でも入ってきます。この池はかい掘りしたところですよね、と
    の指摘を参加者が思わず口にしていました。さらにオダ網やカゴワナといった定置網と手釣りで捕
    獲した数々のブラックバス・ブルーギルを見て事態の深刻さを確認しました。

    多くの参加者が井の頭公園駅前の親水エリアで子供たちがザリガニ捕りをしているのを見知ってい
    ましたが、池で捕れているサイズが大きめで、数も多いことにびっくりされていました。このアメ
    リカザリガニが井の頭池全体に蔓延し始めており、先ほど喜んだばかりの水草の復活がこれにより
    無に帰すかもしれないとの説明に絶句する参加者もありました。

参加者各位が今後も池の様子に興味を持って、その変化に気がついてもらえたらと幸いです。さらに次回のかいぼりへの関心を持って頂き、かいぼり作業への参加を具体的に検討してもらえる事も期待
して終わりました。

第111回井の頭かんさつ会のお知らせ

第111回 井の頭かんさつ会

テーマ:「かいぼり後の池」~かいぼりでどう変わったか~

日時: 2014年7月19 日(土)午前10:00~12:00

場所: 都立井の頭恩賜公園

集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

 

案内:

上村 肇

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

大原 正子

佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高久 晴子

田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

日置 日出男(森林インストラクター)

大橋 博資

竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)

村上 健太(NACS-J自然観察指導員)

 

定員:35名

 

参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円

申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

申し込み締め切り:2014年7月18日(木)24:00まで

 

ご案内

今年の1月から3ヶ月かけて井の頭池のかいぼりが行われました。公園管理者のやる気と

周到な準備、市民ボランティアの協力、

さらに近隣住民や来園者の皆様のご理解で成し得たことです。

実施できたことだけでも画期的なことですが、成果を確認し課題を見つけて次のかいぼ

りに活かすことでより大きな成果につながります。

そこで今回のかんさつ会では、井の頭池の現状を確認したいと思います。

 

水が戻って早3ヶ月以上たって、池の様子も違いが見え始めています。

かいぼり後の池にはコイが全くいません、何故そうしているのでしょう。

池はきれいになったというご意見を耳にしますが、はたしてどうでしょうか。

外来魚はどうなったでしょう。 皆さんはどんな違いを見つけていますか?

かいぼりで「出来たこと」「駄目だったこと」「新たな課題になったこと」などを一緒

に調べてみましょう。

 

参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを1

11回井の頭かんさつ会受付担当者(田中雅子)kansatsukai@ca.em-net.ne.jpまでお送

りください。

参加申込期限:2014年7月17日(木曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員にな

ることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

 

メールに記入すべき項目 8)以外は必須項目です。

1)第111回かんさつ会に参加したい」と明記してください。

2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)

3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)

4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレス

なら不要)

5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。

6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません

。)

7)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市

報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)

8)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。ま

た、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです

。 (必須ではありません))

【ご注意】

・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。

ご理解をお願いいたします。

・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

 

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡

以外には使用しません。

また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メー

ルを送って数日しても返信がない場合は、

再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。

なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、と

きどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について

観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加

入しますが、あくまでも無事故を目指します。

身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険

がないわけではありません。

自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について

関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご

参加ください。

□中止の可能性について

雨天でも決行します。ただし、安全の確保が困難な天候の場合は中止することがあり

ます。その際はこのページ上でお知らせします。

 

お問合せ

問い合わせはh_ue_kame@nifty.com(上村)までお願いします。

 

(2014/7/1 上村 肇)

第110回井の頭かんさつ会のお知らせ

第110回 井の頭かんさつ会

テーマ:【初企画】「のぞいてみよう!ふしぎなクモの世界」
日時:2014年6月29日(日曜日) 午前10時~12時
集合:午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前 (小雨決行、本降り、強風の場合室内プログラムになります)
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内

竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)

定員:20名
参加費:(保険代・資料代など)300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具(双眼鏡、ルーペなど)
申し込み方法: 問い合わせ先:下記をご覧ください
申し込み締め切り:2014年6月27日(金曜日)24:00まで

ご案内

 世界中で100万種以上と云われる昆虫と同じ頃4億年前頃上陸したとされるクモは世界では約42,000種、日本には約1,500種が確認されています。うす暗い場所にじっと隠れて近づくとさっと逃げる等、小さくて目立たず、一般的なクモのイメージは余り好ましいとはいえません。
しかし実はクモは生物多様性の一翼を担う、自然度の貴重なバロメーターの一つであり、その種類の豊富さや生態の違い(網や巣、狩り、求愛、結婚、子育て、巣立ち(?)等等)を知れば知るほど、びっくり、感心すること間違いなしです。
都会の自然が失われてゆく中、公園のクモも残念ながらかつての豊かさは望むべくもありませんが、まだまだ小さなスター達が一生懸命頑張っています。お天気などの条件で観察できる数や種類などは変わりますが、もし雨が降っても屋内にて「入門編・クモの世界」をご紹介しますのでご安心ください。
この機会に皆さんにとって「気持ち悪いクモたち」が「かわいいクモたち」に変わるようスタッフ一同努めます。ではお待ちしています。

参加申し込み方法 申込み締め切りました。

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局・大原 kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp までお送りください。
参加申込期限:2014年6月27日(金曜日)24時まで
(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

メールに記入すべき項目

9)以外は必須項目です。

 1)「第110回観察会に参加したい」と明記してください。
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします)。
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)ルーペの貸出し希望数(ルーペをお持ちの方はゼロ)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)

【ご注意】

・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

受付とその連絡

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
参加に関する問い合わせはkapockmasa@jc5.so-net.ne.jp (大原)までお願いします。

(2014/6/7竹内 隆一)

第110回井の頭かんさつ会レポート

第110回井の頭かんさつ会

「クモ~のぞいてみよう不思議なクモの世界~」

2014年6月29日(日)10:00~12:00

主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内:
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)

参加者:25名(大人19名+子ども6名)

レポート

 夜明け前後の強い雨で心配した天気が、時間と共に徐々に小降りになり、観察会の始まる頃にはすっかり止んで、青空に太陽まで出るほどの変わりよう、絶好の観察日和となりました。
 初企画のうえ小さく目立たないクモが対象ということで、募集人数を絞ったのですが、案内を出して間もなく応募が集まり、早々に満員御礼を出すことになりました。
 初めに全員に“クモとはどんな生き物?”という観点から昆虫との違い、オスメスの見分け方、糸と網、クモの一生など、基本的なポイントを絵図も使って簡単に解説しました。続いて子供と保護者の「子供班」(1)、大人中心の「大人班」(2)と全3班に分かれて観察を行いました。
 雨の後の晴天という状況だからでしょうか、それとも参加の皆さんの熱心さのおかげでしょうか、何度か行った事前の下見より短時間で多くのクモ(私の班では25種超)が登場し、最後は予定コースを一部割愛せざるを得ないほどでした。
コースは七井橋のズグロオニグモと毎日張り替えるリサイクルの網、池の上に張られたアシナガグモと水平の網など円網を作るクモからスタートしました。弁財天の近くではトタテグモの巣の扉やクモタケ、ジグモの巣から、クモの生活の一端を垣間見て話題が盛り上がりました。
 ほたる橋に向かう道の途中では、タナグモ類(クサグモ、コクサグモ)やヒメグモ類(ヒメグモ、オオヒメグモ)など円網とは違う網を張るクモや、ハエトリグモ類やカニグモなど、網を張らないクモも数種類登場、卵のうの中に残っていた生まれたてのオオハエトリの子グモも観察できました。
 小鳥の森の周りでは、バルー二ングで分散してきたのでしょう、まだ小さいジョロウグモの幼体があちらこちらに小さいながらも親と同じで、三重網を張っています。網に手を近づけると一人前?に揺らして威嚇のポーズをします。コガネグモの仲間は成体になっても網を揺らしますが、近縁のジョロウグモは幼体の時期だけ同じ行動をとるらしく、これがなかなか受けていました。
 他にも座布団のような巣から受信糸を出しているヒラタグモや、おしりに卵のうを抱えて守るコモリグモ、樹皮や石垣の隙間に漏斗状の住居を作り獲物を待つミヤグモ等、それぞれユニークな姿や生態の一端を垣間見ることができました。
  クモという一般的には人気のない生き物をテーマにした初の企画でしたが、常連の参加者も多いおかげでしょうか、早朝の雨にも関わらず欠員もなく、また天気にも恵まれ無事終了できました。今回の企画を通じて井の頭公園のクモの種類や生態をある程度把握でき、お陰様で有意義なかんさつ会になったと感じています。
 なお解散後の午後には再び雷を伴う豪雨に変わり、クモのかんさつ会は梅雨の合間の不思議な一時ということで幕を閉じました。

(レポート:竹内、写真:高野)

第109回井の頭かんさつ会のお知らせ

第109回 井の頭かんさつ会

「恒例!春の野鳥観察会 早起きして井の頭の森で宝探し」
日時: 2014年5月10日(土曜日)午前8:00~10:00(小雨決行、強雨中止)
※10時で一旦まとめをし、希望者のみ11時すぎまで延長して観察します。
集合: 午前7時45分 井の頭公園ボート乗り場前(井の頭池の七井橋を渡ったところ)
!!いつもと時間が異なりますので、ご注意下さい!!

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太

定員:50名
参加費:(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具 双眼鏡など
申し込み方法: 問合せ先:右記をご覧ください
申し込み締め切り: 2014年5月8日(木曜日)24:00まで

ご案内

 渡りの夏鳥たちが身近な公園に立ち寄るシーズンがやってきました。恒例となった春のバードウォッチングは、今年もベストシーズンに早朝開催!少しだけ早起きして、さえずりの多い時間帯に夏鳥を探します。ムシクイ類、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウなどを期待します!

参加申し込み方法  申込み締め切りました。

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局・大原 kapockmasa@jc5.so-net.ne.jp までお送りください。
参加申込期限:8日(木曜日)24:00まで
(ご注意:期限前に定員が満員になることもあります。特に探鳥会の回は大人気です。申し込みはお早めにどうぞ。)

メールに記入すべき項目

9)以外は必須項目です。

1)「第109回かんさつ会に参加したい」と明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)双眼鏡の貸し出し希望数。お持ちの方は「ゼロ」とお書きください。貸し出しの対象となる年齢は10歳以上です。(貸出個数に限りがありますので、必ずしもご希望に添えないことがあります。)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)

【ご注意】

・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

受付とその連絡

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
参加に関する問い合わせはkapockmasa@jc5.so-net.ne.jp (大原)まで、かんさつ会の内容についてのお問合せはjoe@birdimages.jp(高野)までお願いします。

(2014/4/9高野丈)

第109回井の頭かんさつ会レポート

第109回井の頭かんさつ会レポート

  「春の野鳥観察会」

日時: 平成26年5月10日(土曜日)8:00~10:00

レポート

60名近い参加者を迎え、春恒例の野鳥観察会を開催しました。昨年は早朝7時スタートにしたところ、気温が低かったためか鳥たちの行動が鈍かったので、今年は8時スタートにしました。 多くの参加者のお目当ては夏鳥でしたが、今季井の頭公園ではゴイサギが繁殖しているなど、見どころが多い会になりました。
双眼鏡の使い方をおさらいし、樹上のゴイサギを観察したあとは、繁殖コロニーを観察しました。ゴイサギは年間をとおして見られますが、繁殖は初めてのことです。なぜ今季は井の頭公園で繁殖しているのか。迷惑だと考える人。あたたかく見守ろうと考える人。管理者やボランティアの対応など、人と生き物の共生を考えるための格好の教材となりました。
夏鳥であるキビタキのさえずりは5カ所で確認。センダイムシクイのさえずりもしました。ただ、声はすれども姿は見えず、初心者にはなかなか手ごわい鳥観になりました。私が確認できても、同じ鳥を参加者が確認できるとは限らない…探鳥会の難しい課題です。でも、今日が初参加で初めてのバードウォッチングという友人がしっかりとキビタキの姿を捉えていました。いわゆるビギナーズラックでしょうか。
リピーターの方々に加え、公園で声をかけた人や、友人も多く参加してくれて、皆で一所懸命鳥を探しました。10時でいったんまとめをして、その後11時過ぎまで延長戦。これに参加した20名ほどの方々は10時までに見られなかったアオゲラなども観られました。
目立つものばかりを追うのではなく、身の回りの生き物もすべてじっくりと観察しよう、という考え方を今回も実践できたと思います。バードウォッチングをとおして、当地の自然環境の大切さもお伝えすることができました。

(レポート:高野)