第175回井の頭かんさつ会レポート

地衣類って、何?

■実施年月日:    令和1年12月22(日)13:00~15:00
■参加者数:    一般参加者 16名(大人15名、子ども1名)
井の頭かんさつ会スタッフ 10名
■実施場所:  三鷹市井の頭地区公会堂(集合・室内での解説)→ 黒門 → ペパカフェ下の樹幹 → 狛江橋手前の欄干 → 日本庭園 → 弁天橋欄干 → ペパカフェ下(解散)

■実施レポート
 都市部でも身近な生き物でありながら、ほとんど知られていない(気づかれていない)「地衣類」を、井の頭かんさつ会としては初めてとりあげてみました。
 地衣類の正確な見分けは、顕微鏡観察や地衣類が作る化学成分(二次代謝産物)の確認が必要なことが多く、野外において目視で正確に同定できるものは多くはありません。したがって、今回のかんさつ会も同定することや同定方法を覚えることが目的ではなく、身近な都市公園にも、気づいていないけどまだまだ面白い生き物がいることを紹介し、生き物の多様さを身近に感じてもらうこと、「地衣類」という藻類と共生して生育場所を広げている菌類の面白い生き方を知ってもらい、生き物や自然の魅力を伝えたいという思いで開催しました。
 また、大気汚染物質(二酸化硫黄やNOx)に対して敏感な地衣類があり環境指標となること、温暖化により従来見られなかった南方系の地衣類が見られるようになることなど、環境との関係についてもふれました。
 最初に30分ほど屋内でスライドによる基本的な地衣類の解説をした後、公園及び公園付近で見られる地衣類を観察しました。地衣体の形による違い(葉状地衣、固着地衣、樹枝状地衣)、繁殖体のいろいろ(子器の形や色、栄養繁殖を行う粉芽や裂芽など)、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターの希釈液)による二次代謝産物の呈色反応(赤くなる)など、参加者の皆さん、熱心に観察していました。
 観察場所としては3~4ヶ所の限られた場所でしたが、19種の地衣類を観察しました。初めてのテーマで解説や観察方法など、わかりにくい点もあったと反省していますが、参加者の皆さんには、地衣類という生き物に興味を持っていただけたのではないかと思います。

フィールド観察前に地区公会堂で座学        こんなところにも地衣類が!      
1本の樹に7種類の大型葉状地衣類が!     コンクリートの橋の上にのダイダイゴケの仲間
ヘリトリゴケの黒い縁のある子器を観察     樹幹にかぶせたネット上にも小型葉状地衣類


第177回井の頭かんさつ会レポート

冬芽と葉痕 ~ 冬芽から始めるツリーウォッチング

■実施年月日:  2020年2月15(土)10:00~12:00
■参加者数:   一般参加者 23名(大人18名、子ども5名)
         井の頭かんさつ会スタッフ 13名
■実施場所:   井の頭公園ボート乗り場前(集合)→ ボート池南岸園路 → ひょうたん池 → 三角公園(ほぼ一周) → 神田川左岸・井の頭線高架近くの開けた場所(解散)

■実施レポート
 冬の間の植物はあまり見るべきものがない印象ですが、実はとても楽しく、かつ奥深い観察対象があります。それは冬芽(休眠芽)です。
 子供班ではビンゴゲームをしました。ビンゴカードにある、冬芽と葉痕が作り出す、顔のような表情の「冬の妖精」探しを楽しみ、いろいろな冬芽があることを観察しました。冬芽はいつ頃できる? 冬芽はどこについている? ということも考えてみました。また、コブシの花芽を解剖し、何重にも毛皮のような芽鱗におおわれて、真ん中に花弁と雄しべ・雌しべがあることを観察しました。
 大人班では、冬芽と葉痕の表情を楽しむとともに、冬芽の意味、冬芽の種類、いろいろな冬芽のつき方、冬芽のつき方による分枝の違いなどを観察しました。なぜそこに冬芽がついているのか? その冬芽から出た枝はどのように成長するのか? なども観察しながら一緒に考えていただきました。
 スタッフも観察会の下見や準備段階の勉強で、あらためて冬芽の奥深さを知ることができました。自分たちの観察から生じた疑問もあり、必ずしも「ハンドブック」や「図鑑」に書いてあることだけでは理解できそうもないこともありました。冬芽の展開を今後も観察していきたいです。

最初に冬芽の説明を聞いて出発        毛皮のような芽鱗に包まれるコブシの花芽の観察
アジサイの冬芽は冠を被ったプリンス!    はい、ビンゴ! ここにシール貼ってくださいな
開花が待ち遠しいサクラの花芽の観察   ヤマブキの冬芽はルーペで観察.よく見ると可愛いね

第177回井の頭かんさつ会開催のお知らせ

「冬芽と葉痕」
 ~冬芽から始めるツリーウォッチング~

ご案内
 冬の自然観察の定番、「冬芽観察」です。樹々の冬芽(と葉痕を合わせて)見ると、いろいろな表情があって楽しいものです。また先を読む植物の生き方にもいつも感心させられます。
 今回は「冬芽と葉痕」の表情を楽しみながら、冬芽からどんなことがわかるのかも少し考えてみましょう。そして一年を通して継続的に樹々を観察する楽しさも知っていただけたら嬉しいと思っています。名付けて「冬芽から始めるツリーウォッチング」です。

日時: 2020年2月15日(土)10:00~12:00
集合: 午前9時45分 公園ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

□ 対象者: どなたでも(但し小学生は要保護者同伴)
□ 定 員: 35名
□ 参加費: 300円(中学生以下は100円)
□ 持ち物: ルーペ(お持ちでない方には貸出用ルーペがあります)

□ 案内者(予定)
  田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
  小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
  日置 日出男(森林インストラクター)
  村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
  田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
  大原 正子
  高久 晴子
  佐藤 誠(森林インストラクター)
  大橋 博資
  竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
  中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
  野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
  市川 伸一

井の頭かんさつ会参加申込ペ-ジ

□ 参加申込み方法
  右のアイコン「井の頭かんさつ会参加申込みページ」をクリックし、申込みフォームよりお申込み下さい。

  ※ すでに定員に達している場合には、その旨のメッセージが表示されます。
    申込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。

  ※ メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがある可能性があります。メールアドレスにお間違いのないようお願いいたします。

□ 個人情報保護に関するポリシー
  お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

□ 申込み締切り
  2020年2月12日(水曜日)24:00まで
 (但し、先着順に受付けますので、締切り前に定員に達することもあります)

□ 参加者への詳細情報
  集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前にメールでお知らせします。

□ 注意事項
 1)安全について
  観察会では、スタッフの指示に従って行動してください。
  保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
  普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけで はありません。
  自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
 2)中止の可能性について
  小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合や悪天候の場合は中止します。
  その場合は申込者にメールで連絡します。

□ 問合せ先
  井の頭かんさつ会 田中雅子(fe8n2h@bma.biglobe.ne.jp) 

第176回井の頭かんさつ会開催のお知らせ

第176回井の頭かんさつ会
「鳥という生き方」 

もう一つのバードウォッチングの形

もう一つのバードウォッチングの形

日時: 2020年1月26日(日)午前10:00~12:00
集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

□ 案内(予定)
 小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
 高久 晴子
 佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
 日置 日出男(森林インストラクター)
 田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
 大原 正子
 大橋 博資
 竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
 村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
 中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
 野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
 谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
 市川 伸一
□ 対象者:小学生以上(小学生は要保護者同伴)
□ 定員: 30名
□ 参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
□ 持ち物
筆記用具、双眼鏡(必須。お持ちでない方は貸し出しします。ただし貸し出しは小学3年以上とし、台数に限りがあることをご了解ください)

□ ご案内
井の頭池には水鳥が増え、公園の木々が葉を落とし、鳥も見やすくなり、バードウォッチングに良い季節となりました。 今回の井の頭かんさつ会では、バードウォッチングというだけでなく、鳥という生き方について、考えてみましょう。 スタッフで考えた鳥の特徴は3つ、〇と〇と〇です(〇には漢字1文字が入ります)。 この特徴と観察を結び付けてみましょう。上記〇については、当日までのお楽しみ、皆さんも考えてみてください。


□ 参加申し込み方法
下のアイコン「井の頭かんさつ会参加申込みページ」をクリックし、申し込みフォームよりお申し込み下さい。(アイコンをクリックすると申込みページが立ち上がります)
URL:https://pro.form-mailer.jp/fms/f47ed7b3186440


※すでに定員に達している場合には、その旨のメッセージが表示されます。
必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。 申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。 メールアドレスに間違いな無いようにご注意ください。 ※メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。メールアドレスにお間違いのないようお願いいたします。

□ 申し込み締め切り: 2020年1月23日(木曜日)24:00まで (締め切り前に定員が満員になることが多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。 また、第三者に譲渡することもありません。
□ 参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。 また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。
□ 注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
小学生以上です。小学生は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨天の場合は中止となります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。
お問合せはpetittown@jcom.zaq.ne.jp(小町)までお願いします。
(2020/1/5 小町友則)

第174回井の頭かんさつ会実施レポート

第174回 井の頭かんさつ会 実施レポート

タイトル 葉っぱのカタチ

■実施年月日 令和元年11月16日(土) 10:00~12:00

■参加者数 一般参加者 :32名(大人19名、子ども13名)

                申込し込み :40名、キャンセル8名

                 案 内 人 :井の頭かんさつ会スタッフ12名

■実施場所 ボート乗り場前(集合)→池南岸→弁天橋→野草園→

      御殿山雑木林→西園→交流広場(解散)

■実施レポート

 素晴らしいお天気に恵まれ、色づいた美しい木々を眺めながら、紅葉する葉だけでなく常緑の葉も含め葉の形をテーマに観察しました。大人班、小学生とその保護者、未就学児とその保護者の3班に分かれスタートです。

 まず、葉の役割について考え、20種くらいの葉を見て「なぜ?」と考えました。カエデの葉はなぜ切れ込みがあるの?葉の縁がギザギザになっている理由は?大きい葉と小さい葉の違いは?羽状複葉、掌状複葉など複葉になっているのはなぜ?他にも、針葉と広葉、常緑と落葉、対生と互生、同じ木でも環境によって棘があったりなかったりするものもあります。多くの人が普段あまり気にしない疑問についてじっくり観察し考えてみました。大人班では、葉の形について参加者やスタッフとより深く議論を行い、色々な意見がでてきました。しかし、ヤマグワやカクレミノの幼木の葉は切れ込みが有る、無いで変化に富み、謎でした。

 葉の形を見るだけでなく香りをかいだり、触ったりと子供達もチクチク、ツルツル、ふわふわの感触を楽しんでいました。トチの実やドングリを観察し、美しい色の葉や変わった形の葉を集め親子でよい時間を共有されていたようでした。また植物と日本の文化について触れると保護者の方は興味津々に耳を傾けていました。

参加者の40%程度が公園に掲示している「葉っぱのカタチ」のポスターをみて参加され、そのうちのお一人の方が、たくさん新しい発見があった中で、複葉であるシンジュの1枚の葉の大きさを知ったことが一番の驚きだったと話されていました。

【満員御礼】第175回井の頭かんさつ会開催のお知らせ

「地衣類って何?」

定員に達しました。ありがとうございます。

ご案内
 今回は「地衣類(ちいるい)」を取り上げてみます。馴染みのない名前だと思いますが、とても身近な生き物です。気が付いていないだけで、言われてみれば「あ~、これのこと…」となるでしょう。「地衣類」は実はキノコと同じ菌類ですが、キノコとは少し違う生き方によって南極から砂漠まで生息しています。
 室内で地衣類とその観察ポイントについての簡単な説明をした後、実際に公園の地衣類をルーペで観察してみます。
 地衣類の正確な同定は、顕微鏡的観察や化学成分の確認など専門的になってしまうので難しいものも多いですが、都市公園にこんな生き物もいて、こんな生き方をしているんだ!という発見を楽しんでいただけたらと思います。

 なお、かんさつ会終了後に12月恒例の懇親会(忘年会)を持ちたいと思いますので、どうぞご参加ください。
(参加は自由です。場所は吉祥寺駅近辺のお店(未定)です。)

日時: 2019年12月22日(日)午後 1:00~3:00
集合: 12時45分 三鷹市井の頭地区公会堂(公園ボート乗り場から徒歩5分)
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

□ 対象者: 小学3年生以上(小学生は要保護者同伴)
□ 定 員: 18名
□ 参加費: 300円(中学生以下は100円)
□ 持ち物: ルーペ(お持ちでない方には貸出用ルーペがあります)

□ 案内者(予定)
  田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
  小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
  村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
  田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
  高久 晴子
  日置 日出男(森林インストラクター)
  大橋 博資
  中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
  竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
  野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
  谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
  鷲崎 康揮

井の頭かんさつ会参加申込みページ

□ 参加申込み方法
  右のアイコン「井の頭かんさつ会参加申込みページ」をクリックし、申込みフォームよりお申込み下さい。
  ※すでに定員に達している場合には、その旨のメッセージが表示されます。

  申込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
  ※メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがある可能性があります。メールアドレスにお間違いのないようお願いいたします。

□ 個人情報保護に関するポリシー
  お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

□ 申込み締切
  2019年12月19日(木曜日)24:00まで
 (但し、先着順に受付けますので、締切前に定員に達することもあります)

□ 参加者への詳細情報
  集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前にメールでお知らせします。

□ 注意事項
・安全について
  観察会では、スタッフの指示に従って行動してください。保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
・中止の可能性について
  小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。但し、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その場合は申込者にメールで連絡します。

□ 問合せ先
  井の頭かんさつ会 田中雅子(fe8n2h@bma.biglobe.ne.jp)

(2019/11/30 田中雅子)







第173回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル井の頭公園の「秋の植物」

■実施年月日 平成31年10月20日(日)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者 30名(大人23名、子ども7名) スタッフ 11名

■実施場所:  井の頭公園ボート乗場前(集合)→狛江橋→七井橋→お茶の水池北岸→お茶の水→梅園→弁天橋→野草園→御殿山(解散)

■実施レポート

 今年の秋は台風の来襲や雨が多く天候が心配されたが、かんさつ会実施当日はまずまずのお天気でホッとする。

 今回のかんさつ会は「秋の植物」のテーマで、種子とその散布を中心に、色づきはじめた樹木や、秋に咲く花も観察するという欲張りなもの。

 集合場所のまわりだけでもハナミズキ、ラクウショウ、ムクノキ、ノブドウ、ミズキ、イイギリ、アメリカスズカケノキ、シラカシ、クヌギなど多くの果実や種子が観察できた。それぞれの種子がどのように散布されるかリーダーの説明を聞いたりみんなで考えたりしながらコースを回り、多い班では50種類近くもの植物を観察した。

 鳥に食べられて運ばれる種子が多いことや、風に運ばれる種子の形、「ひっつきむし」と言われる動物に付着して運ばれる種子の一旦くっつくとはがれない仕組みなどが参加者の興味を呼び、イロハモミジの種子を飛ばす実験は子供たちは大喜び。

 興味深いかんさつ会はあっという間に予定時間となり、1部の班はコースを短縮して予定通り12時に無事終了した。

かんさつ会の様子

【終了しました】第174回井の頭かんさつ会開催のお知らせ

第174回井の頭かんさつ会
「葉っぱのカタチ」

集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場
日時: 2019年11月16日(土)午前10:00~12:00
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

□案内(予定)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
鷲崎 康揮

□対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)
□定員: 30名
□参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
□持ち物:お持ちであれば観察用具(虫眼鏡、ルーペ、カメラなど)

□ご案内
井の頭公園も木々も色づき始め、秋を深く感じられるようになってきました。 今回の井の頭かんさつ会では、秋の代表選手の落ち葉だけでなく、常緑樹も含め、木々の葉っぱの形をテーマにして、じっくり観察し、楽しんでみましょう。

□参加申し込み方法
下のアイコン「井の頭かんさつ会参加申込みページ」をクリックし、申し込みフォームよりお申し込み下さい。(アイコンをクリックすると申込みページが立ち上がります)
※すでに定員に達している場合には、その旨のメッセージが表示されます。

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。

井の頭かんさつ会参加申込みページ

申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。 メールアドレスに間違いな無いようにご注意ください。
※メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。メールアドレスにお間違いのないようお願いいたします。

□申し込み締め切り: 2019年11月14日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることが多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。 また、第三者に譲渡することもありません。

□参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。 また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。 注意事項 参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について 関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

□中止の可能性について 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問合せはpetittown@jcom.zaq.ne.jp(小町)までお願いします。
(2019/10/29 小町友則)

第173回井の頭かんさつ会のお知らせ

井の頭公園の「秋の植物」 



日時: 2019年10月20日(日曜日)午前10:00~12:00
集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場周辺
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)

対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)
定員:35名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:双眼鏡(お持ちの方)、5~10倍程度の倍率のルーペ(お持ちの方)、筆記用具、虫刺され対策,飲み物

ご案内
10月は秋も深まり、植物も夏からはいろいろな変化が見られます。葉っぱは少しづつ色づき始め、落葉する葉も見かけるようになってきます。木の実も様々な色・形で実り始めています。一方、足元を見ると草にも秋ならではの様相が見られるようになってきています。花は少ないのですが、たねも様々な形や色で眼・観察心を楽しませてくれます。そんな秋の植物を一緒に観察し、秋の井の頭公園の自然を満喫しませんか。

参加申し込み方法
下のアイコン「井の頭かんさつ会参加申込みページ」をクリックし、申し込みフォームよりお申し込み下さい。(アイコンをクリックすると申込みページが立ち上がります)
※もし、すでに定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

必須項目すべてにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。


申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。メールアドレスにお間違いのないようお願いいたします。

申し込み締め切り: 2017年10月17日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合もあります。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。特に小さなお子さんを連れた参加の場合、保護者の方が安全性を確保するようお願いします。

□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けですが、低学年にはちょっと興味がわきにくいテーマかもしれません。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せは mktsato310@gmail.com(佐藤)までお願いします。
2019/9/29(佐藤 誠)

第169回井の頭かんさつ会レポート

■タイトル: 初めましてのシダ ~シダ入門
■実施年月日: 平成31年6月24日(日)10:00~12:00
■参加者数: 一般参加者 24名(大人18名、子ども6名) スタッフ 12名
■実施場所: 井の頭公園駅前(集合)→神田川→ボート池南岸(泳游亭を含む)→弁財天前→野草園→弁天池畔(井の頭自然文化園水生物園・弁天門入り口近辺)(解散)
■実施レポート
 今回のテーマは井の頭かんさつ会では6年ぶりの「シダ」でした。雨の多い季節ですが、多くのシダが胞子嚢群(ソーラス)をつけるこの時期が観察には一番適しているのです。花をつける植物が花が咲いていると見分けやすいのと同じです。
 今にも雨が降り出しそうな梅雨特有の空模様のもと、井の頭公園駅をスタートした参加者がまず向かったのは、井の頭線ガードをくぐった神田川沿いの道。ヤブソテツ、イノモトソウといったシダの一般的なイメージから少し違うシダが目につきます。それでもちゃんとシダの特徴を備えた植物の説明に参加者は怪訝そうながらもうなずいています。さらに目の前の対岸にいかにもシダらしい形のオクマワラビを見つけ、シダの観察会らしい雰囲気になりました。
 その後、ボート池南岸の元・泳游亭の植え込みに生えているイノデ、ゼンマイ、ゲジゲジシダなどをお店から了解をいただき触って感触を確かめたり、ルーペでじっくり観察したりと、それぞれのシダの特徴を観察しました。  さらに南岸を進みながら、実体顕微鏡を使って様々なシダの胞子嚢群(ソーラス)の形や色などの違いを歓声を上げながら見入ったり、井の頭公園のシダの中でもその数の多さでベスト3のベニシダ、イヌワラビ、ミドリヒメワラビの色、形、手触り、胞子嚢群(ソーラス)によって見分ける方法を考えてもらったりしました。
 「初めましてのシダ」の人が多かった今回のかんさつ会で(中には詳しい方もいらっしゃいましたが)、『池の周り半周ほどでこれほど多くの様々な形のシダが観察できたことに驚きと楽しさを味わうことができた』と参加者の一人が語ってくれたことが印象的でした。

これがベニシダです。葉裏の胞子嚢群(ソーラス)が赤いでしょう。よく観ると赤いのは包膜でした。公園で1,2番に多い種類のシダです。
参加者が、真剣になって覚えたてのシダを写真に撮っています。家に帰って復習でしょうか?
実体顕微鏡で葉の裏の胞子嚢群(ソーラス)を観ています。夢中になる人、続出です。
わーすごい! これぞ胞子嚢群(ソーラス)です。 ノキシノブという着生シダの胞子嚢がはじけています。
野草園近くで、ここにしか見られなかった「シケシダ」の特徴を説明です。わかったかな?
井の頭自然文化園水生物園・弁天門前でのまとめ。 今日見られたシダを振り返って思い出しています。

以上(日置)