タイトル : 生き物の春
■実施年月日 2023年3月19日(日)10時~12時
■参加者数 一般参加者 20名(大人14 名、子供6名)
■実施場所: 御殿山 →野草園 →御殿山 →玉川上水 →野球場周囲
■実施レポート
今回は定番の春の生き物観察会ですが、「生き物にとって春はどんな意味があるのか」という視点で観察します。植物はいち早く成長して日光を浴びたいし、昆虫は早く成長して繁殖したいけれど、増殖した昆虫を餌に鳥も繁殖を開始する。そんな生き物それぞれの春の過ごし方と生き物の関係性を考えます。
御殿山ではイヌシデとアカシデがちょうど花が咲いています。シデのような風媒花は春に咲く傾向があると考えられますが、その理由も考えました。
野草園に降りると、さまざまな春の花が咲いています。カタクリやニリンソウ、ミミガタテンナンショウなどがみられました。また気温が上がってくるとアブやミツバチが花から花へと飛び回る様に参加者は食い入るように見ていました。班によっては成虫での越冬から覚めたテングチョウの姿が観察されたようです。
玉川上水近くのツバキでツバキキンカクチャワンタケを探しました。ツバキの花に寄生するキノコで、ツバキの根本を探すと高い確率で見つかります。普段気に留めない生き物だからこそ、参加者もガイドも楽しんでキノコを探しました。
最後に野球場近くのカラスノエンドウにつくアブラムシ群集を観察しました。春に育つ草(カラスノエンドウ)とそれを食べる昆虫(アブラムシ)。さらにその昆虫を食べる昆虫(ナナホシテントウ)とアブラムシを守ろうとするアリの生態系の話をしました。
この回に参加頂いた永井明子さんという方が、かんさつした内容をイラストにしてまとめて下さいました。楽しく観察されたことが伝わる素敵なイラストですね。
永井さんのホームページはこちら http://lovely-garden.no.coocan.jp/