第192回実施レポート

■タイトル: セミの羽化と夜の生き物

■実施年月日: 2022年7月30日(土)18時30分~20時30分

■参加者数:一般参加者 20 名(大人 13 名、子ども7名)、井の頭かんさつ会スタッフ 13 名

■観察ルート:ボート乗り場前 → 七井橋 → お茶の水池北岸→ 野草園 →御殿山

■実施レポート
新型コロナ感染症の新規感染者が増えている時期でしたが、今回もマスク着用、参加人数削減、受付時の検温消毒、など感染症対策をして臨みました。8月恒例の夜の観察会は 3 年ぶりの開催で、募集開始わずか 1 日で定員に達するという大人気となり、関心の高さが窺えます。
ボート乗り場からスタートして七井橋に移るとじきに暗くなります。橋の上でカラスの寝ぐら 入りを観察しました。足下の橋の欄干ではズグロオニグモが網を張って獲物を待ちます。網を張 る途中の動きを子供たちとじっと観察しました。横糸を外側から張っていること、背中側からみ ると時計回りに回ること、縦糸と横糸の違いのお話もしました。子供は熱心に観察していました。 プランクトンネットを曳いて、ミジンコなどプランクトン採取して観察しました。ライトを当て ると動きがはっきりと見えます。大人も子供も興味深げに観察ケースを覗き込みました。
美しいカラスウリの花を初めて見て、感嘆の声を上げた参加者いました。なぜ夜に咲くのか? 花に訪れる虫は?という話をしました。カタバミの就眠運動といった、昼夜で変化する植物も観 察しました。
メインはセミの羽化観察です。保全班のメンバーに手伝ってもらってちょうど良いタイミング の幼虫が見つかり、みんなで羽化を見守りました。参加者一同が食い入るように見入っていまし た。