第139回井の頭かんさつ会レポート

第139回井の頭かんさつ会 

タイトル 葉っぱの色葉(イロハ) ~落ち葉のアルバム作り~

■実施年月日  2016年11月27日(日)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者 42名(大人30名、子ども12名)

スタッフ数 10名

■実施場所: ボート乗り場前(集合)→井の頭池北岸 →分園西側入口前 →御殿山雑木林 →西園グランド

■実施レポート(作成:第139回企画担当 小町 友則)

今回の井の頭かんさつ会は落ち葉をテーマにして、葉っぱのイロハ(基本)を理解してもらえるような内容で企画しました。

週間予報から雨マークが消えず、当日も朝のうち雨がぱらつくこともありましたが、開始時には薄日も差し、気温も上がり、むしろ快適な気候でした。心配していた落ち葉もほとんど濡れてなく、かんさつ会の進行には全く問題がありませんでした。

参加者のミッションは、予め用意したイラストと同じ落ち葉を拾い、じっくりと観察し、ポケットアルバムに収め、落ち葉のフィールド図鑑を作っていくことです。設定した樹種は、ソメイヨシ、ケヤキ、ムクノキ、エノキ、アキニレ、イロハモミジ、カジカエデ、ハナノキ、イタヤカエデ、トウカエデ、コナラ、ピンオーク、アカシデ、イヌシデ、コブシ、カツラ、ミズキ、イチョウの18種としました。

4班に分かれて参加者をご案内しました。リーダーが葉っぱの役目や紅葉の仕組みなど基本的な説明を行い、葉っぱの特徴を一種ずつ丁寧に解説し、参加者はそのヒントで落ち葉を見分けて拾います。人間の採集本能をくすぐるのか、大人も子どもも落ち葉収集に夢中になっていました。

落ち葉にも個性があり、見た目の色・形だけでなく、鋸歯の形、葉脈の入り方、透かして見た時の色合い、質感、ザラザラやフワフワの感触、匂いなど、それぞれの葉っぱの特徴が分かると親しみが感じられます。参加者にもそれが次第に伝わったようで、落ち葉の個性を楽しみながら、アルバム作りを行いました。

途中、七井橋や弁天橋の上から岸を眺めると、見事な紅葉が見られました。葉っぱをじっくりと観察することと、遠目で見た時の感じを結びつけてもらいました。

最後に西園のグランドで振り返りとして、18種の復習を行い、見事に全問正解。友達が増えた感覚です。じっくりと自然を観察することの面白さ、大切さが十分に伝わったと思います。

 

 

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今回の井の頭かんさつ会は公園の自然を楽しんでもらうことが大きな目的の1つでした。そういった中で、今回のように自分で楽しみながら葉を集めて観察することは、自然が好きになるきっかけとなったと思います。また、多くの樹種の葉っぱが拾える井の頭公園の環境はとても大切です。落ち葉も分解されて土壌になることから、生物の多様性を維持する重要な要素の1つです。必要以上に掃き過ぎないことも大事だと思います。

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