第138回井の頭かんさつ会レポート

第138回井の頭かんさつ会

タイトル 実りの秋〜木の実 草の実いろいろ〜

■実施年月日 2016年10月9日(日)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者 17名(大人11名、子ども6名)

案内人 井の頭かんさつ会スタッフ9名

■実施場所: ボート乗り場前(集合)→井の頭地区公会堂(実施および解散)

■実施レポート (作成:第138回企画担当 村上 健太)

秋雨前線の通過による雨が朝から降り始め三鷹市に雷注意報が出たため、室内でのスライドや事前に用意した木の実草の実を観察する屋内プログラムに変更しましたが、荒天などによるキャンセルが相次ぎ、参加者は申し込みの半分以下の17名となりました。

しかしながら、この17名の意欲は高かったです。最初の40分ぐらいは木の実の画像スライドや動画を用いて、井の頭公園の木の実草の実を説明しました。その後調理・アク抜き加工をしておいたカヤの実、マテバシイのクッキー、スダジイなどを希望者に食べていただきました。(ナッツアレルギーの他、クッキーの乳・卵・小麦粉アレルギーの注意喚起を行いました。小麦アレルギーのお子さん一人は食べなかったです。また手の消毒のため、アルコール除菌ティッシュを用意しました)

その後、様々な木の実草の実を4つのテーブルで観察しました。トチの木はアク抜きすれば栃餅などに加工して食べられるが、生での食用には向かないと説明すると、「せっかくなので食べてみたい」という参加者が多かったので、ほんの少しずつ食べてアクの強さを体感して頂きました。またガマズミやムクなど食べられるものは食べてみたいと意欲的な参加者が多く、自己責任の上食べていただきました。(事前にガマズミなど食べられる実とヨウシュヤマゴボウなど有毒な実について説明しました)

参加者は食べる以外でもイロハカエデの実が回転しながら落ちる様や、イイギリの実には多くの種が入っていること、ヤブランの実が思ったほど弾まないなど、実際に実を触ったり分解したり、投げてみたりと、様々な角度から実に接して楽しんでいました。

 

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雨だったので、実際に実がなっているところは観察できませんでしたが、逆に腰をおちつけてじっくりと種の様子を観察できました。参加者の一人が「屋内での観察は集中できることが良いですね」と言っていたことが嬉しかったです。ただ見る・観察するだけでなく、割ってみたり、つぶしてみたり、匂いを嗅いでみたり、食べてみたりと自然に対して五感を使って接することができたので、参加者の皆さんの自然体験の幅が広がったのではないかと思い、もっと自然や井の頭公園を好きになってくれることを期待したいです。(ただし通常は公園での植物採取は禁止であると事前にお伝えしています)

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