第132回井の頭かんさつ会レポート

第132回井の頭かんさつ会

タイトル 春色観察会 ~春のお花観(はなみ)~

■実施年月日 2016年4月17日(日)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者 34名(大人30名、子ども4名)

■実施場所: ボート乗り場前(集合)→井の頭池北岸 →野草園 →井の頭地区公会堂

■実施レポート(作成:第132回企画担当 小町 友則)

春恒例の花を愛でる観察会ですが、今年は天候に祟られ、開始直前からパラパラと大粒の雨が降ってきました。また、風が強く、落枝による事故も心配されるため、安全に配慮して、室内での雨天プログラムを実施することにしました。ただ、雨がひどくない内に池の西半分を周り、春の色を観察しながら井の頭地区公会堂へ向かうことにしました。

 

この時期の井の頭公園は、ハナミズキ、ツツジ、ヤマブキなどの樹木の花、イチリンソウ、ニリンソウ、イカリソウなどの野草園の草花、ハルジオンやハルノノゲシといった雑草の花など多くの花が咲き誇っており、予定したルート上だけで、約50種の花が咲いています。今回のテーマは春の色です。花も色とりどりですが、それに加えて、この時期は何と言っても新緑の緑です。新緑に多様な色があることを見て頂き、日本の伝統色と合わせて話をしました。また、春の芽出しには、紫外線から植物を守るため、赤い色の葉や芽がみられます。そういった様々な色を足早に眺めながら、井の頭地区公会堂へ向かいました。

 

室内プログラムの第一部は、この時期に見られる約50種の花について、一つ一つ写真で見て、解説を行いながら、白い花、黄色い花、赤またはピンク色の花、青または紫色の花、その他の色の花の5種類に分け、何色の花が多いか、調査をしてみました。一番多かったのが、白の花で16種ありました。その次が黄色の12種、赤またはピンクと青または紫色は8種程度でした。

 

室内プログラムの第二部は、人間の目では識別できない紫外の領域で数多くの花を撮影した写真を可視光の写真と対比させて見て頂きました。黄色い花の多くが、紫外でコントラストが強いことが分かりました。

 

室内プログラムの最後は、予め採取した花をグループ単位でじっくりと観察し、花のしくみや虫との関係などを考えてみました。

 

 

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今回は雨天プログラムを実施しましたが、短時間とはいえ、外で花を観察し、その後、講義で詳しく解説し、手に取って理解することは、非常に分かりやすかったと、参加者からコメントを頂きました。

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