第127回井の頭かんさつ会レポート

第127回井の頭かんさつ会 

タイトル  「果実と種のすべて」   ~大きさ・色・かたちのすべて~

■実施年月日 2015年11月15日(日)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者19名 (大人16名、子ども3名)

  • 実施場所 ボート乗り場前~七井橋~お茶の水池北岸~藤棚周辺~梅林~弁財天周辺 ~井の頭地区公会堂
  • 実施レポート(作成:第127回班リーダー 日置 日出夫) まず全員に、種・種子・果実・木の実など様々な呼び方をされているが、それはなぜか、どう違うのか、何が違うのか、その違いはなぜかなどについてリーダーから簡単に説明があり、各班ごとに実際の種子の観察がスタートしました。自らは移動手段を持たない植物が、子孫を残し種の保存を図るための様々な方法と工夫(鳥などの動物を利用する種子・風を利用する種子・水を利用する種子・自らの力を利用する種子など)の実物を観察し、驚いたり感心したりの連続です。屋内では、あらかじめ集めておいた様々な種類の種子・種・木の実をグループごとに広げ、各リーダーの説明と実際に手で触り、ルーペ・実体顕微鏡を使っての細かい部分までの観察です。イイギリの小さな赤い実の中にはいくつの種が詰まっているのか?サイカチのさやで石鹸が本当にできるのか?などなどを確かめながら、自然の素晴らしさと楽しさを受け止め、ますます自然を大切にしなければならないこと実感した観察会でした。
  • そんな中でも様々な種子を食べるヒヨドリは種子散布に非常に貢献しているという話や、ヒメガマの5センチほどの小さな房の中に数万の真綿のような小さな種が隠れていて、時期が来ると一斉にあたりが真っ白になるくらいに風に乗って飛び立つ工夫、鳥にたくさん散布してもらうために色と味を工夫しているムクノキなどを1時間にわたって観察し屋内のかんさつ場所に移動しました。
  • まず目についたのは「ハナミズキ」の真っ赤な種子。なぜ真っ赤なのか?構造はどうなっているのか?などについてじっくりと実物を観察します。次に観察した種子は「イロハモミジ」。プロペラのような独特の形はどうしてなのか、実際にどう飛んでいくのか、など、参加者一人一人がわいわい言いながら飛ばし確かめていました。
  • 今にも雨粒が落ちてきそうな天気の中、参加者19名とスタッフ12名の計31名が3班に分かれて定刻にスタートしました。