第125回井の頭かんさつ会レポート

第125回井の頭かんさつ会 

■タイトル  「野鳥観察を楽しもう」

■実施年月日 2015年9月26日(土曜日)9:30~12:00

■参加者数  一般参加者名 43名(大人36名+小人7名)

井の頭かんさつ会スタッフ11名

  • 実施場所 井の頭公園駅前~ボート池~七井橋~お茶の水池~弁天池~御殿山~玉川上水~小鳥の森
  • 実施レポート(作成:第125回企画担当 高野 丈) きわめて鳥が少ない状況で始まった観察会でしたが、すぐに転機が訪れました。池の畔でハト大の鳥が対岸から飛んできました。ドバトかキジバトかと思いましたが、すぐに飛翔形が違うことに気づきました。ツツドリでした。そのツツドリはあろうことか、住宅に隣接するサワラのこずえに丸見えの状態でとまったのです。そして、そのまま10分以上もいてくれたので、幼児からシニアまで望遠鏡を覗いてしっかりと観察できました。普通種で勝負と思っていた私はなぜか狼狽し、初めて本格的にバードウォッチングする人もいることを意識し、「こんなこと普通はないんです」「これをスタンダードだと思わないでください」などとなぜか断りました。材料がない状況でいかに空腹を満たしてもらおうかと料理を考えていたら、メインディッシュの食材が不意に手に入ってしまった感じでした。公園に樹木があり、樹木につく毛虫やイモムシがいて、渡りの途中でエネルギー補給するツツドリやホトトギスがいるということを、わかりやすく説明できました。その後も、留鳥から夏鳥まで、いろいろな鳥をじっくりと観察し、井の頭公園の自然環境との関係を簡単に説明してまとめました。
  • キンモクセイ香る井の頭公園で125回目の井の頭かんさつ会を開催しました。今回のテーマは「野鳥観察を楽しもう」。10年前はいかに珍しい鳥を探し出すかに執心していましたが、その後学んでいくなかで、それは本道ではないことに気づきました。今は普通種でもしっかりと観察して、知っているようで知らなかったことを発見しようというスタンスで探鳥会をやっています。そして、ある環境のなかで鳥はどういう位置にいて、どういう役割を果たしているのかということを、広い視野で生態系をみながら考え、伝えることを心がけています。ですから、今回もカルガモやキジバト、ハシブトガラスをじっくり見るのでいいと考えていました。