第123回井の頭かんさつ会レポート

123回井の頭かんさつ会                       

■タイトル  「ふしぎな生きもの 変形菌

■実施年月日 2015年7月19日(日) 午前10:00~12:00

■参加者数  一般参加者名 24名(大人22名+小人2名)

井の頭かんさつ会スタッフ11名+臨時スタッフ&講師4名

  • 実施場所 井の頭公園ボート乗り場前~ブルースカイカフェ付近~井の頭地区公会堂~井の頭第二公園~小鳥の森
  • 実施レポート(作成:第123回企画担当 高野 丈)私が所属している「日本変形菌研究会」にはプロの研究者からアマチュアまで多様な会員がおり、その中には幼稚園児から変形菌を研究しているという中学生もいます。増井真那君はいわゆる「スーパー中学生」で、小学生のときから自由研究コンクールや科学コンクールで文科大臣賞、総理大臣賞など数々の賞を受賞している少年です。私は彼を講師に立てて会を運営することを企画しました。他にも「日本変形菌研究会」から3名の先輩方に応援していただきました。変形菌とはどんな生きものかを理解したところで再び野外へ。2班に分かれて小鳥の森の周囲で変形菌を探しました。落ち葉をめくり、切り株や樹皮に目をこらし、数種を発見することができました。あっという間に時間が過ぎ、終了の時間に。外部から講師を招くという通常とは変則の運営でしたが、充実した内容に参加者は一様に満足したことと思います。
  • 今回のテーマは案内できるスタッフが少ないこともあり、募集定員を絞りました。参加者の多くは変形菌観察経験がないか、機会の少ない方ばかり。まずは、変形菌の子実体を何種か観察してスケール感を捉えてもらおうとブルースカイカフェ近くの切り株へ移動し、観察しました。その後、井の頭地区公会堂に移動し室内での講座。真那君がパワーポイントを使って「変形菌」の概要をレクチャーしました。講座では子実体のほか、真那君が飼育している変形体も見せてもらいました。
  • 井の頭かんさつ会11年目にして初めてのテーマが「変形菌」。一般にはなじみが薄いものの、身近な環境で観察することができる不思議な生きもの。アメーバ状の変形体はもちろんのこと、子実体の形や色が多様で魅力的です。「変形菌」はメイン企画担当の私が公私とも関わっているということもありますが、生態系の中で大切な役割を担っている生きものであり、120回以上開催している井の頭かんさつ会で紹介しておきたいと考えました。