第83回井の頭かんさつ会レポート

第83回井の頭かんさつ会

「春のお花観」~花の色・形・匂い~

日時:2012年4月22日(日曜日)午前10:00-12:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男(森林インストラクター)
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者: 32名 (大人28子供4)

レポート

昨年の第70回かんさつ会は花の形をテーマにし、一昨年の第48回かんさつ会は花を中心とした色をテーマとしました。そして今年は、匂いを中心に花に関して総合的に行い、3年で色・形・匂いと花観察3部作?ができあがりました。
花の観察は小さいものを皆で観察するため、リーダーの説明が全員に見えるように、今回は班を多くし、少人数で行動するようにしました。
挨拶の後、各リーダーは今咲いてる花々を1つずつ案内し、参加者の方々にじっくり観察してもらいました。花の色、形、匂い、時には花を分解し、めしべ、おしべ、花弁、がくなどパーツを更に観ていくと、花の特徴は様々であり、個性豊かでした。その個性が花粉を運んでもらう虫や鳥との関係で進化したものであったり、何でか分らないものがあったり、知れば知るほど興味深く、「へぇ~」って声が随所に聞かれました。
じっくり、じっくり観察したので、ボート乗場前の広場を離れるのに40分もかかった班もあったようです。その後、七井橋を渡り、井の頭池の北岸を花を観察しながら巡り、雑木林を抜けてジブリ横のお弁当広場まで行きました。ツツジの花の色と形のしたたかさ、タンポポの花のしくみ、ヤマブキが八重となったわけ、ヤエムグラやキュウリグサの可愛い花、ドウダンツツジのつぼ型の花の秘密など、多くの不思議と感動に出会えたと思います。

また、かんさつ会終了後、恒例となった春の野外懇親会(花見)を行いました。八重のサトザクラが見ごろのお弁当広場で、参加者とスタッフが和気藹々と語り合い、楽しい一時を過ごしました。ちょっと肌寒い天候でしたが、雨に降られることなく観察会のみならず親睦会も行えて、井の頭かんさつ会の「雨に降られない神話」に守られた楽しい花観&花見の1日でした。

(レポート:小町、写真:上村)