第47回井の頭かんさつ会レポート

第47回井の頭かんさつ会

テーマ:「渡りの夏鳥を探そう!2009春」


日時: 2009年5月9日(土)

観察会:午前9:00~11:00(希望者対象に延長~12:00)

親睦会:11時過ぎから

場所:井の頭池~御殿山~玉川上水~小鳥の森

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

田中利秋(NACS-J自然観察指導員、)

小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高久晴子

佐藤 誠

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

大原正子

日置日出男

大橋博資

杉浦 千愛

参加者:45名


レポート

前日まで降り続いた雨もなんのその。 抜けるような青空の下、たくさんの方が双眼鏡を片手にご参加くださいました。 その数なんと45名!鳥の大人気ぶりが伺える人数です☆

観察する前に、こども班おとな班に分かれ「渡りの夏鳥ってなに?」「どんな種 類がいるの?」 など夏鳥についての解説からスタートしました。写真や録音した鳥の鳴き声など を使ってレクチャー、 クイズ形式でさえずりを聴き比べたりしました。

その後、4つのグループに分かれて観察を開始。 まず七井橋で今季初のオオヨシキリの声を聴きました。 姿は見られませんでしたがその特徴的な鳴き方「ギョギョシ」にみなさんじっく り聴き入られていました。 つづいて御殿山では夏鳥の声は聴こえるものの姿はみえず、枯れ木で元気に動き 回る留鳥の コゲラを見つけました。同じキツツキでも種類によって住み分け、餌を探してい ることなどを話しながら 観察しました。 小鳥の森付近では、キビタキやセンダイムシクイの声を確認するも・・・姿を見 ることができず消化不良でした。

あとからわかったことですが、この日はかんさつ会開始前にツミがハンティング に現れたようで、小鳥たちがなりを ひそめてしまっていたようでした! 相手が自然なだけに、いつどこでどの鳥と出会えるかわからないのが鳥観察の醍 醐味ですが、今回は 思うように見られず残念でした。

最後に「夏鳥は何故井の頭に来るのか?」をみんなで考え、指導員が解説を行い ました。 また、最近井の頭公園に飛来ししばらく逗留していた「ミゾゴイ(絶滅危惧ⅠB 類)」の話題を取り上げ、 玉川上水と井の頭公園のまとまった緑と水の環境がいかに貴重であるか、そして その環境を守ることは 生物多様性を考えた時どれだけ重要であるかということをお話ししました。 いつまでも渡り鳥がやってくる井の頭公園でいてほしい!そんな思いを語りつつ 終了しました。

終了後、数人の方が延長探鳥会に参加されました。井の頭公園では井の頭かんさ つ会4周年記念の 親睦会を行い、新緑の中、参加者のみなさまと楽しいひと時を過ごしました。

(レポート:杉浦)