第27回井の頭かんさつ会レポート

第27回井の頭かんさつ会

テーマ: 「秋の渡りを探そう」


日時: 2007年9月24日(月) 午前9:00~12:00

場所: 井の頭池~小鳥の森(探鳥)西園事務所(屋内講座)

主催:井の頭かんさつ会

後援:東京都西部公園緑地事務所

案内:

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

田中利秋(NACS-J自然観察指導員)

小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

佐藤 誠

高久晴子

協力:井の頭バードリサーチ

参加者: 30名


観察記録  

  今回は参加者が30名で、経験のレベルもまちまちなので、グループをレベルに合わせて3班に分け、それぞれにスタッフが2名ずつついてかんさつ会を実施しました。

初心者の班は、双眼鏡の使い方から解説。まず池のカルガモやカイツブリ、藪に隠れるゴイサギ、遠くのハシビロガモなどを観察したり、探したりしました。

ついでオシドリのオスを見つけて『エクリプス』についての説明がありました。

御殿山へ入って、ツツドリが見られるかと期待しましたが、残念ながら現れませんでした。でも、シジュウカラやメジロ、コゲラの混群が現れたので、小さな鳥を双眼鏡で捉える練習になりました。  森では、初心者が小鳥を見つけるのは難しいかと思われましたが、渡りの鳥エゾビタキが枯れ木に止まってくれたので、みんな姿を確認することができました。

上級班では、キビタキやセンダイムシクイ・オオルリ、サンコウチョウと思われる鳥なども観察されたようです。

11時過ぎから高野指導員の室内講義。まず、『混群消去法』。秋の渡りの鳥を見つけるには、シジュウカラやエナガ、コゲラなどが混じった群れ『混群』を見つけるのがポイント。その群れから、よく知っているシジュウカラやコゲラなどを消去していけば、珍しい渡りの鳥が早く見つかる。高野さんの撮影した鳥の写真を見て、素早く見分ける方法を説明してもらいました。

次に『エクリプスの見分け』について説明を受けた後、オナガガモやハシビロガモのオス・メス当てクイズをして楽しみました。

最後は今年の3月に井の頭池の北岸で落命したオオタカの剥製が披露され、参加者から驚きの声があがりました。

今回は、遠く沖縄県からの参加者があり、かんさつ会の広がりを感じました。(高久)