第48回井の頭かんさつ会のお知らせ

第48回井の頭かんさつ会
テーマ:「池の生き物探し~水中の生態系を考えよう」

日時: 2009年6月21日(日) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭池
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
高久 晴子
佐藤 誠
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛

定員:30名(定員に達しましたので、募集締め切りました)
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(ルーペ、虫めがねなど)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

井の頭池の水中にどんな生き物が暮らしているかご存知ですか?コイとカメだけではありませんよ。もっと多くの種類の魚がいるし、エビもいます。でも、それだけでもないはずです。それらの餌になる小さな生き物がたくさんいなければなりません。昔と比べると種類は減ってしまったものの、井の頭池には今もいろいろな生き物がいて、それらが複雑に関係しあって現在の池の生き物世界=生態系ができ上がっています。

今度のかんさつ会では、池にどんな生き物がいるのか調べます。いろいろな場所をいろいろな方法で探してみましょう。とくに、池の生態系を支えている小さな生き物たちに注目したいと思います。そして、見つかった生き物を観察するとともに、どんな暮らしをしているのかも考えてみましょう。そうすれば、生き物のつながりが理解でき、井の頭池の問題点も分かります。きっと、井の頭池が今までとは違って見えるようになることでしょう。

ちょっと調べてみましたが、いろんな形や動きのものがいて、じつに面白いですよ!水中の小さな生き物に関心がある方はぜひご参加ください。もちろん、池にどんな魚やエビがいてどんな暮らしをしているのか知りたい人も!

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを 井の頭かんさつ会事務局(大原正子)までお送りください。
メールに記入すべき項目
□「第48回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること
など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
また、第三者に譲渡することもありません。
受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。
メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、かんさつ会の内容または井の頭かんさつ会についてのお問合せはtnt-lab@nifty.com(田中)までお願いします。

(2009/5/26 田中 利秋)

第48回井の頭かんさつ会レポート

第48回井の頭かんさつ会

テーマ:「池の生き物探し~水中の生態系を考えよう」


日時: 2009年6月21日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭池

集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

大原 正子

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

高久 晴子

佐藤 誠

日置 日出男

大橋 博資

杉浦 千愛

参加者:25名(雨天のためキャンセルあり)


レポート

井の頭公園の特徴のひとつとして「井の頭池」があげられます。そして池があることは、周辺の生き物にとって大きな意味をもっていると考えられます。井の頭の自然を考えるうえで、池は重要な場所であることは間違いなく、第48回井の頭かんさつ会のテーマとなりました。

しかし、相手は水の中にいます。鳥や樹木の観察のように双眼鏡でみることも、昆虫や花々のように近付いてルーペでみることもできません。スタッフ一同頭を悩ませました。  下見調査を繰り返し、池の生き物の捕獲、プランクトン等の採取を参加者ができるだけ体感できるようなプログラムを考えました。

当日の朝、天気は気象庁の予報を裏切らず、本格的な雨模様でした。数人の参加者のキャンセルもでましたが、多くの方が傘をさし、長靴を履きボート乗り場に集まってくださいました。みなさんの意識の高さを感じました。そんななか定刻に挨拶と注意事項・コース説明を終え、観察会はスタートしました。

まず七井橋の上からお手製のプランクトンネットを投げ入れ、参加者に橋の上からカメの散歩をするように引いていただきました。  これは、動物性プランクトンや植物性プランクトンなどを採取するのですが、もちろん橋の上から見えたり、手応えがあるわけではありません。参加者の方々は、少し不安な感じで採取を体験していただきました。結果は、後でのお楽しみです。

七井橋を渡り、池の北側をお茶の水方面に歩き、池の淵ギリギリのところにあるヤナギの下でガサガサをしました。ガサガサとは、タデ網という“どじょうすくい”のときに使用するカゴのような形の網で、生き物がいそうな場所をガサガサとすくいとるのです。 この作業は池に入らなくてはならないので、スタッフによって行われました。 事前の調査により、池のなかに伸びているヤナギの根が小魚等の隠れ家になっていることがわかっていたので、予想どおりにスジエビ・ヌマチチブ(幼魚)を観ることができました。

さらに歩みをすすめ、前日の夕方と当日の朝に仕掛けたトラップを参加者の皆さんに引き上げていただきました。作業を囲むようにみている参加者の目は、大人も子供も同じく興味津々な眼差しでした。  トラップはなるべく多くの生き物が入りそうな場所を選んだのですが、悪天候のせいか下見の時よりも量はいくぶん少なかったようです。しかし、これも自然の側面ですのでしかたありません。 とはいえ、井の頭池で増え続けている外来魚であるオオクチバス(稚魚)・ブルーギル、なんとか生き残っている在来種のモツゴ(クチボソ)・ヌマチチブ・テナガエビなどを観ることができました。

次に井の頭かんさつ会オリジナルの常設が可能なトラップである「オダアミ」の説明が製作にたずさわった大原氏によってなされました。「オダアミ」は、大きく口が開いた網状のもので、生き物の出入りが自由であることが特徴です。カメのような息継ぎをしなくてはならない生き物が入っても窒息しないので、常設が可能となりました。名前にある“オダ”は、池に浮かぶ木の枝や枯れ葉などの浮遊物を現す言葉です。このオダは、水中の生き物にとって身を隠すのに便利なものと考えられています。そのオダを人工的に作り生き物のたまり場にして引き上げます。すると小魚等の生き物は、水の深いところに逃げようとする性質があるので、上に大きく口を開けていても小魚等を捕らえることができるのです。生き物の習性を利用したこの方法は、他の場所の外来魚問題を考えている団体からも視察にみえたほどの優れものです。

いよいよ採取した池の生き物をルーペや顕微鏡を使っての観察です。本来は、会場予定地である弁天池のほとりで、参加者のみなさんに思い思いの場所から水や泥や池に浮いている落ち葉など採取していただき観察する予定でしたが、雨は、まだまだやみそうにありませんでした。そこで、雨の日用にかりていた三鷹市の施設である井の頭会館に移動することにしました。スタッフにより、和室の旅館のような公民館が顕微鏡がならぶ理科室のようにセッティングされました。 倍率の異なる顕微鏡ごとに班分けし、顕微鏡で生き物を探しです。

100倍の倍率の顕微鏡では、プランクトンネットにて採取した池の水を無作為にスポイトにて吸い取り、ピントを合わせていきました。すると、おもしろい形の植物性プランクトンが見えてきました。

20倍?40倍の倍率の顕微鏡では、まず池から採取した泥や落ち葉を含んだ水を白いトレイに移し、しばらくトレイ内の水が安定するまで待ちます。一見ただの泥水ですが、よく目を凝らしていると、何か動いているのが見えます。黒ごまよりもっともっと小さいものが動いています。ミミズのようにニョロニョロしているものいます。ゲジゲジのようなものも発見!あっちこっちのテーブルから、参加者の声がこだまします。でも、このような生き物を見つけるのは、どうも子供の方が得意なようです。

次に、見つけた生き物を慎重にスポイトで吸い込み顕微鏡にセッティングするのですが、思った以上に動きが速いのです。彼らを人間にたとえたら、ものすごいスピードでしょう。 黒ごまの正体は、ミジンコでした。初めて見たと感想をもらす参加者や小学生以来だと顔をほころばす参加者もいらっしゃいました。

赤くニョロニョロしていたのは、ユスリカの幼虫のアカムシです。成虫のユスリカは、ご存知の参加者もたくさんいらっしゃいました。しかしその印象は、あまりいいものではないようです。ユスリカは、私たち人間が公園などを歩いていると、ちょうど顔のあたりに蚊柱のようにまとわりついてきて気持ち悪いのです。しかし、実は井の頭の自然の食物連鎖の底辺をささえてくれている重要な生き物であると、とスタッフにより説明がなされました。

怪獣ゲジゲジは、エビやカニの仲間のミズムシでした。  スポイトによるほんの数滴の小さな小さな池の世界を垣間観ることができました。そしてその世界の集合体である池の中では、たくさんの命が絡み合っていることがわかりました。

これから池のほとりを歩く際に、今日のことを少し思い出していただければ、今までとは違った景色が見えるかもしれません。

※井の頭公園は里山のような自由な場所ではなく、多くの来園者が様々な楽しみ方をする公共の場です。第48回井の頭かんさつ会のプログラムを実現するにあったては、公園関係者の特別な許可をいただき行いました。

(レポート:大橋)

第47回井の頭かんさつ会のお知らせ

第47回井の頭かんさつ会
テーマ:「渡りの夏鳥を探そう!2009春」

日時: 2009年5月9日(土)
観察会:午前9:00~11:00(状況に応じて最大12:00まで希望者対象に延長有)
親睦会:11時過ぎから(ただし観察会延長の場合、延長参加者は終了後合流)

場所:井の頭池~御殿山~玉川上水~小鳥の森(状況に応じて第二公園も)
集合: 午前8時45分 井の頭池ボート乗り場前広場
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ)
田中利秋(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ)
小町友則(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ、森林インストラクター)
高久晴子(井の頭バードリサーチ)
佐藤 誠(井の頭バードリサーチ)
田中雅子(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ)
大原正子(井の頭かんさつ会事務局長、井の頭バードリサーチ)
日置日出男(井の頭バードリサーチ)
大橋博資(井の頭バードリサーチ)
杉浦 千愛(井の頭バードリサーチ)

定員:50名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(双眼鏡・図鑑など)必須ではありません。
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

花見の賑わいも終わり、新緑の多様な優しい色彩が目に眩しい候となりました。 今年も一年で最も面白い季節がやってきました。夏鳥たちの春の季節移動です。 一年でこの時期しか楽しめない季節限定のイベントがもうすぐ始まります。 夏鳥の季節移動は秋にも楽しめますが、美しい唄をも聴くことができるのは春だけです。 今回のかんさつ会は恒例の夏鳥探鳥会です。
43回の「冬鳥探鳥会」同様、まずは屋外で今までに録音した鳥たちの唄(井の頭公園での観察で録音したものばかりです)を聴いて しっかりと予習してから探しに出かけましょう!
会は2時間に設定していますが、 当日の鳥の出が良ければ一旦鳥合わせをした後で最大1時間延長して観察します。 夏鳥の出現状況は毎年変動しますし、同じ年でも日によって大きく変わります。 昨年の5月9日はキビタキやセンダイムシクイが観察できましたが、 今年の同日は果たしてどのような状況になるでしょうか。一緒に探究してみましょう。

親睦会のご案内

「井の頭かんさつ会」はおかげさまで満4周年を迎え、私たちの活動も5年目に入りました。 これもひとえに毎回参加して下さる熱心な参加者の皆様のおかげに他なりません。 全ての参加者と、日頃から自然観察会だけでなく環境保全活動についてもご支援いただいている皆様に厚く御礼申し上げます。 この感謝の気持ちを込めまして、毎年恒例となりました野外親睦会をかんさつ会後に行いたいと思います。
爽やかでいい季節です。各人好きな食べ物、飲み物を持ち寄りまして 生き物のことや環境のことなどざっくばらんに語り合う「大人の宴」と参りましょう。 銘酒、名店の味、自慢の手料理、おススメのスイーツなど差し入れ大歓迎です!
※近隣にコンビニエンスストアがありますので、食べ物は持参していなくても確保できます。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを 井の頭かんさつ会事務局(大原正子)までお送りください。
メールに記入すべき項目
□「第47回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□観察会後の親睦会への参加不参加
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□双眼鏡の有無
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日連絡のためになるべく携帯電話の番号が好ましい)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ: 連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -
※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。  一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危 険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではあり ません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせはkapock@parkcity.ne.jp(大原)へ、観察会の内容あるいは「井の頭かんさつ会」についての問い合わせは、tnt-lab@nifty.com(田中)へメールください。

(2009/04/12 高野 丈)

第47回井の頭かんさつ会レポート

第47回井の頭かんさつ会

テーマ:「渡りの夏鳥を探そう!2009春」


日時: 2009年5月9日(土)

観察会:午前9:00~11:00(希望者対象に延長~12:00)

親睦会:11時過ぎから

場所:井の頭池~御殿山~玉川上水~小鳥の森

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

田中利秋(NACS-J自然観察指導員、)

小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高久晴子

佐藤 誠

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

大原正子

日置日出男

大橋博資

杉浦 千愛

参加者:45名


レポート

前日まで降り続いた雨もなんのその。 抜けるような青空の下、たくさんの方が双眼鏡を片手にご参加くださいました。 その数なんと45名!鳥の大人気ぶりが伺える人数です☆

観察する前に、こども班おとな班に分かれ「渡りの夏鳥ってなに?」「どんな種 類がいるの?」 など夏鳥についての解説からスタートしました。写真や録音した鳥の鳴き声など を使ってレクチャー、 クイズ形式でさえずりを聴き比べたりしました。

その後、4つのグループに分かれて観察を開始。 まず七井橋で今季初のオオヨシキリの声を聴きました。 姿は見られませんでしたがその特徴的な鳴き方「ギョギョシ」にみなさんじっく り聴き入られていました。 つづいて御殿山では夏鳥の声は聴こえるものの姿はみえず、枯れ木で元気に動き 回る留鳥の コゲラを見つけました。同じキツツキでも種類によって住み分け、餌を探してい ることなどを話しながら 観察しました。 小鳥の森付近では、キビタキやセンダイムシクイの声を確認するも・・・姿を見 ることができず消化不良でした。

あとからわかったことですが、この日はかんさつ会開始前にツミがハンティング に現れたようで、小鳥たちがなりを ひそめてしまっていたようでした! 相手が自然なだけに、いつどこでどの鳥と出会えるかわからないのが鳥観察の醍 醐味ですが、今回は 思うように見られず残念でした。

最後に「夏鳥は何故井の頭に来るのか?」をみんなで考え、指導員が解説を行い ました。 また、最近井の頭公園に飛来ししばらく逗留していた「ミゾゴイ(絶滅危惧ⅠB 類)」の話題を取り上げ、 玉川上水と井の頭公園のまとまった緑と水の環境がいかに貴重であるか、そして その環境を守ることは 生物多様性を考えた時どれだけ重要であるかということをお話ししました。 いつまでも渡り鳥がやってくる井の頭公園でいてほしい!そんな思いを語りつつ 終了しました。

終了後、数人の方が延長探鳥会に参加されました。井の頭公園では井の頭かんさ つ会4周年記念の 親睦会を行い、新緑の中、参加者のみなさまと楽しいひと時を過ごしました。

(レポート:杉浦)

第46回井の頭かんさつ会レポート

第46回井の頭かんさつ会

テーマ:「活動し始めた昆虫たち」


日時: 2009年4月19日(日) 午前10:00~12:00

場所: 小鳥の森・玉川上水周辺

集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前広場

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

高久晴子田中利秋(NACS-J自然観察指導員)

小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員、)

大原正子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

日置日出男

佐藤 誠

大橋博資

杉浦 千愛

参加者:39名


レポート

春と言うより初夏を思わせるような日差しと気温の中、第46回かんさつ会は39名もの参加者を集め、定刻の 午前10時に井の頭池ボート乗り場前から始まりました。

まずイロハモミジやツルニチニチソウにつく アブラムシの観察です。普段は気にも留めないアブラムシですがそこには色々な生き物のかかわり合いが あります。アブラムシを食べるテントウムシが集まり、幼虫がアブラムシを食べるヒラタアブが 産卵に訪れ、ヒラタアブの幼虫やさなぎも見つかりました。また寄生バチに寄生されてミイラのように なったアブラムシなどもありました。

次に御殿山の梅林の下でスジグロシロチョウやキチョウ、そして春にしか見ることのできないツマキチョウ などシロチョウの仲間や長い触角がユーモラスなヒゲナガガ、美しく青光りするオサムシ、テントウムシに そっくりなイタドリハムシなどを観察しました。

最後は玉川上水の沿道と小鳥の森の周辺です。ここでは木の枝に擬態して隠れているナナフシや羽化した ばかりのヨコズナサシガメ、ノイバラに集まるキイロテントウなどを観察し、定刻に終了となりました。

2時間の短い時間でしたが、美しい昆虫を見るだけでなく昆虫たちがどうやって身を守り子孫を増やして 行こうとしているのか、それぞれの係わり合いはどうなっているのか、新たな興味を持っていただけた 観察会でした。

(レポート:佐藤)

 

第45回井の頭かんさつ会のお知らせ

第45回井の頭かんさつ会
テーマ:「早春の野草~わき役たちの知恵」

日時: 2009年3月22日(日) 午前10:00~12:00
場所: 神田川ゆうやけ橋周辺(予定、状況に応じて変更あり)
集合: 午前9時45分 京王井の頭線井の頭公園駅前
※いつもと集合場所が異なりますのでご注意下さい。

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
日置日出男(井の頭バードリサーチ)
佐藤 誠(井の頭バードリサーチ)
大橋博資(井の頭バードリサーチ)
田中利秋(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ)
小町友則(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ、森林インストラクター)
大原正子(井の頭かんさつ会事務局長、井の頭バードリサーチ)
高久晴子(井の頭バードリサーチ)

定員:30名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(ルーペ、虫めがねなど)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

『春』です。
人間も動物も植物も、動きが活発になってきました。植物では、ウメを初めコブシ、モクレン、サクラとスーパースターが次々に登場します。そんななか今回のかんさつ会は、「雑草」とひとくくりにされがちな野草たちにスポットライトをあててみたいと思います。

多くの野草たちの花は小さく目立ちませんが、よく目を凝らしてみると主役をしのぐほどの魅力があるのが分かります。また、寒い冬を様々な手段で乗り越えたり、ライバルの多い春に子孫をのこすために工夫をこらしたり、と小さいながらもなかなかな役者が揃っています。

皆様!そんな春の舞台に一緒にあがって、野草たちの知恵や工夫を観察してみませんか?
ご参加をお待ちしております。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを
井の頭かんさつ会代表:田中 までお送りください。
メールに記入すべき項目
□「第45回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□ルーペ、虫めがねの有無を明記願います。
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること
など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -
※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。  一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危 険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではあり ません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせ、観察会の内容あるいは「井の頭かんさつ会」についての問い合わせは、tnt-lab@nifty.com(田中)へメールください。
(2009/02/22 日置日出男・佐藤誠・大橋博資)

第45回井の頭かんさつ会レポート

第45回井の頭かんさつ会

テーマ:「早春の野草~わき役たちの知恵」


日時: 2009年3月22日(日) 午前10:00~12:00

場所: 神田川ゆうやけ橋周辺

集合: 午前9時45分 京王井の頭線井の頭公園駅前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

日置日出男

佐藤 誠

大橋博資

田中利秋(NACS-J自然観察指導員)

小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

大原正子

高久晴子

杉浦 千愛

参加者:33名


レポート

今回も井の頭かんさつ会の(晴れ伝説)は生きていました。 雨予想50%、風も強まるというイヤーな予報にも負けずに! 「早春の野草~わき役たちの知恵」というテーマの第45回 井の頭かんさつ会が、総勢41名で楽しく行なわれました。

野草とひとくちにいっても、それぞれ名前を持ち、子孫を残す ための様々な素晴らしい知恵ー戦略を持っているのです。 今回のかんさつ会は草花の同定だけではなく、その素晴らしい 戦略をじっくりと観察しました。

4グループに分かれた参加者と案内人たちは、井の頭公園駅 から三角広場までの狭い地域で、4つのコースに分かれて、 細かく観察して廻りました。 地面に平らに広がり、太陽をいっぱいに受けて春を迎えるタンポポ などのロゼット葉、小さな花でしかもおしべが2本しかないのにも かかわらず、一面に広がって咲いているオオイヌノフグリ、花に虫が 止まるとおしべが自動的に現れて虫の体に花粉が付く仕掛けの マメ科の花々などなど・・・ 各案内人ごとのそれぞれ少しずつ内容の違った案内もまた味な ものでした。

終了時間と同時に待っていたかのように風雨が強くなった事も さすがかんさつ会という声が出るほど、充実した時間でした。

かんさつ会終了後、「手づくり郷土賞」の授章式にさんかし、 かんさつ会の田中代表のあいさつに大きな拍手をおくり、 楽しく充実した一日の締めくくりとしました。 参加者の皆様 お疲れ様でした。

(レポート:日置)

 

第44回井の頭かんさつ会のお知らせ

第44回井の頭かんさつ会
テーマ: 「冬芽~樹木に潜む妖精たち」
日時: 2009年2月7日(土) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園周辺
集合時間・場所: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原正子
佐藤 誠
高久晴子
田中雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置日出男
大橋博資

定員:30名 (満員御礼)

参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(ルーペなど)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

大寒を過ぎ、立春に向かい季節が動いていますが、まだまだ寒いこの時期、 木々は春の芽吹きに向けて着実に準備を進めています。

「冬芽」、冬枯れをして個性を失ったかに見える木々において春へ向けた エネルギーの塊がここにあります。  今回、観察会のテーマを冬芽にフォーカスし、際立った個性を探しにいきましょう。

木々に潜む妖精との感動の出会があるかもしれません。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを
井の頭かんさつ会事務局(大原正子) までお送りください。
メールに記入すべき項目
□「第44回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、 みたか環境ひろば、など
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:  連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -
※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。  一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危 険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではあり ません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、観察会の内容あるいは「井の頭かんさつ会」についての問い合わせは、tnt-lab@nifty.com(田中)へメールください。
(2009/01/22 小町友則)

第44回井の頭かんさつ会レポート

第44回井の頭かんさつ会

テーマ: 「冬芽~樹木に潜む妖精たち


日時: 2009年2月7日(土) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭公園周辺

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

田中利秋(NACS-J自然観察指導員)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

大原正子

佐藤 誠

高久晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

日置日出男

大橋博資

参加者:41名


レポート

立春を過ぎた当日は、いかにもかんさつ会日和の春めいた好天気に恵まれました。

今回のかんさつ会の大きな特徴は、少人数制を採ったことです。参加者を六つのグループに分け、それぞれに案内役がついて、参加者が一つ一つの植物をじっくり観察しながら説明を聞くことができるように工夫しました。

観察予定の冬芽は25種。それぞれ実物を観察して特徴をつかみ、あらかじめ印刷された資料の写真と照合したり、名前を推測したりしました。また、「鱗芽」「裸芽」「葉痕」などの冬芽に関する用語を学び、これも実際にルーペなどを使って細かい部分まで観察して確かめました。

もう一つの楽しみは、樹木に潜む妖精を見つけることです。冬芽と「葉痕」の造形が、まるでおとぎ話に出てくるような人や動物を連想させ、その不思議さに思わず驚きの声があがります。

まるで枯れてしまったように見える樹木。しかしよく観察してみると、冬芽だけからも植物の名前がわかるほど個性豊かでした。樹木はこのように多様な戦略をもって冬越ししているのだということが、観察を通してよく理解できたのではないでしょうか。

(レポート:高久)

 

第43回井の頭かんさつ会のお知らせ

第43回井の頭かんさつ会
テーマ: 「冬鳥探鳥会」
日時: 2009年1月18日(日) 午前9:30~12:00
場所: 井の頭池尻から小鳥の森まで(予定、状況に応じて変更あり)
集合: 午前9時15分 京王井の頭線井の頭公園駅前
※いつもと集合場所が異なりますのでご注意下さい。

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
田中利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町友則(NACS-J自然観察指導員森林インストラクター)
大原正子
佐藤 誠
高久晴子
田中雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置日出男
大橋博資

定員:40名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(双眼鏡など)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

本格的な冬を迎え、寒さで公園を歩くのも少しつらい季節になりました。暖かい 家の中でぬくぬく過ごしたい人も多いでしょう。でもちょっと待ってください! 公園には冬鳥たちが来ています。井の頭池にはカモたちが滞在していますし、 冬の小鳥たちが来ている森はすっかり葉が落ちて観察するには絶好のチャンスです。 公園は街中よりも2、3度気温が低いですが、都内の冬の寒さなどしっかり防寒すれば 大したことはありませんし、心が躍るような出会いは寒さなど忘れさせてしまうもの です。
さあ、私たちと一緒に胸がときめくような冬鳥との出会いを探求しましょう! 今回は魅力的な冬鳥を声で探すコツを知っていただきたいと思います。 鳥たちがさえずらない時期も、声は鳥たちの存在に気付き、姿を見つける重要な鍵と なります。
参加申し込み方法

メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局 大原正子までお送りください。(大原正子の名前をクリックしてください。)
メールに記入すべき項目
□「第43回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□双眼鏡の有無
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、 みたか環境ひろば、など
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:  連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -
※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。  一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危 険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではあり ません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴で ご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、観察会の内容あ るいは「井の頭かんさつ会」についての問い合わせは、joe@birdimages.jp(高野)へメールください。
(2008/12/25 高野 丈)