【終了しました】第174回井の頭かんさつ会開催のお知らせ

第174回井の頭かんさつ会
「葉っぱのカタチ」

集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場
日時: 2019年11月16日(土)午前10:00~12:00
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

□案内(予定)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
鷲崎 康揮

□対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)
□定員: 30名
□参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
□持ち物:お持ちであれば観察用具(虫眼鏡、ルーペ、カメラなど)

□ご案内
井の頭公園も木々も色づき始め、秋を深く感じられるようになってきました。 今回の井の頭かんさつ会では、秋の代表選手の落ち葉だけでなく、常緑樹も含め、木々の葉っぱの形をテーマにして、じっくり観察し、楽しんでみましょう。

□参加申し込み方法
下のアイコン「井の頭かんさつ会参加申込みページ」をクリックし、申し込みフォームよりお申し込み下さい。(アイコンをクリックすると申込みページが立ち上がります)
※すでに定員に達している場合には、その旨のメッセージが表示されます。

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。

井の頭かんさつ会参加申込みページ

申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。 メールアドレスに間違いな無いようにご注意ください。
※メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。メールアドレスにお間違いのないようお願いいたします。

□申し込み締め切り: 2019年11月14日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることが多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。 また、第三者に譲渡することもありません。

□参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。 また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。 注意事項 参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について 関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

□中止の可能性について 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問合せはpetittown@jcom.zaq.ne.jp(小町)までお願いします。
(2019/10/29 小町友則)

第168回井の頭かんさつ会実施レポート

タイトル  土の中の生きもの

■実施年月日: 平成31年5月26日(日)10:00~12:00

■参加者数: 一般参加者 39名(大人22名、子ども17名) スタッフ 12名

■実施場所:  井の頭公園ボート乗場前(集合)→七井橋→お茶の水池北岸→

芙葉亭下樹林→日本庭園→井の頭地区公会堂(解散)

■実施レポート

 5月にもかかわらず30℃を越える気温が予想される好天の中、17名の子供を含む39名の参加者でかんさつ会はスタート。

 まず4班に分かれ、各班のリーダーが土壌動物は動植の死骸や落ち葉の分解を助ける働きがあること、環境によって生活している生き物に違いがあることなどを説明しフィールドでの観察を始めた。最初にみんなで見たのは園内通路の脇にあったモグラの死骸。前日の下見で見つけていたものであったが、ハエが飛び回り、ゴミムシの仲間などが死骸を片付けていた。

続いて芙葉亭下の樹林地に入り、分厚く積もった落ち葉をめくり土壌を掘り返すと、シデムシの仲間(成虫と幼虫)、ゴミムシの仲間、カメムシの仲間、ダンゴムシ、アリの仲間、ゴキブリの仲間、ミミズなど沢山の生き物が観察された。

その場所や日本庭園の奥、トチノキの下あたりなどでビニール袋に落葉と土壌の表面5㎝程度を採取し、井の頭地区公会堂に持ち込みさらに詳しく生き物探し。

フルイで土をふるうと、小さな虫がピョンピョンはねたり、もぞもぞ動いているのが良くわかる。慎重に実体顕微鏡にのせると、ヨコエビの仲間やトビムシの仲間、ジムカデの仲間やダニの仲間などがはっきりと見え、参加者の興奮は最高潮。珍しいものとしては小型のヒラタクワガタ、オサムシの仲間なども観察することができた。 最後の締めで、各班で観察できた生き物を発表し、生き物に応じて点数を付けたところ、各班の集めた土壌は「都市公園の中では環境がよく保たれた雑木林に近い良い環境」であるという結果であった。

(満員御礼)第167回井の頭かんさつ会開催のお知らせ

本観察会は満員となりました。申し込みありがとうございます。

第167回井の頭かんさつ会
春のお花観(はなみ) ~花の♂と♀~


日時: 2019年4月14日(日)午前10:00~12:00
集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
鷲崎 康揮

対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)

定員: 35名 参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
お持ちであれば観察用具(虫眼鏡、ルーペ、カメラなど)

ご案内
暖かい日が続き、いよいよ春本番、花の季節です。次回の井の頭かんさつ会のテーマは、春の恒例「春のお花観(はなみ)」です。毎年、花をじっくり観察しながら、春の井の頭公園を巡ります。今年は、花の男の子(雄)と女の子(雌)に注目して花を観察していきます。小さな花に驚きの仕組みを見つけることができるかも知れません。皆さんで春の井の頭公園を楽しみましょう。


参加申し込み方法
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。
(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)
URL:https://pro.form-mailer.jp/fms/696a9756166748

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。 申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。 メールアドレスに間違いな無いようにご注意ください。 もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)

参加申込期限:2019年4月11日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることが多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。 また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
◆安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
◆対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
◆中止の可能性について 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

懇親会について
天候が良ければ、ジブリ横の広場でお花見(野外親睦会)を行います。 各自飲み物(もちろんアルコール可)・食べ物を持ち寄って、野外でのピクニック気分を楽しみましょう。 当日の飛び入り参加もOKです。近くのコンビニでも食事など購入できます。

お問合せはpetittown@jcom.zaq.ne.jp(小町)までお願いします。
(2019/3/24 小町友則)

(満員御礼)第165回井の頭かんさつ会のお知らせ

満員になりましたので、申し込み締め切りました。

第165回井の頭かんさつ会 
冬の鳥(鳥たちの暮らしをじっくり見てみよう)

日時: 2019年2月24日(日) 10〜12時(小雨決行)
集合: 9時45分 京王井の頭線「井の頭公園前」に変更になりました。

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
日置 日出男(森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
大橋 博資
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
栫 祐子(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)

対象者:どなたでも(中学生以下は要保護者同伴)

定員: 30名
参加費:保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:双眼鏡(必須。お持ちでない方は貸し出しします。ただし貸し出しは小学3年以上とし、台数に限りがあることをご了解ください。)

ご案内
冬の井の頭公園では、冬の季節だけ見られる鳥・一年中みられる鳥等いろいろな鳥たちが生活しています。
そんな鳥たちがどうやって井の頭の自然と向き合い、利用して生活しているのかをじっくりと観察してみると、
鳥たちの様々な表情や、工夫・努力などが見られ、そこからさらなる鳥たちの魅力が見えてきます。
一緒に観察してみませんか。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(下のアイコンをクリックするとページが立ち上がります)
URL:https://pro.form-mailer.jp/fms/b0fdda41163085
(井の頭かんさつ会参加申込みページ)

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールアドレスに間違い無いようにご注意ください。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

参加申込期限:2019年2月20日(水曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることが多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□双眼鏡の貸し出しについて
 双眼鏡をお持ちでない方は、貸出希望の欄に台数を記入してください。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは rsf44658@nifty.com(日置)までお願いします。
(2019/2/2 日置 日出男)

第162回井の頭かんさつ会のお知らせ 申し込み締め切りました

第162回井の頭かんさつ会
「秋の井の頭公園 ―みんなで秋を見つけよう―」

日時: 2018年11月25日(日)10:00〜12:00(小雨決行)
集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場前広場
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
野口 明美(森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
栫 祐子(NACS-J自然観察指導員)

対象者:小学生以上(小学生は要保護者同伴)
定員:30名
参加費(保険代・資料代など):300円、小学生は100円
持ち物:筆記用具、観察用具(双眼鏡など)

ご案内

11月に入り朝晩は寒く感じられるほど秋が深まってきました。公園の木々も少しづつ色づき始めています。今回のかんさつ会では紅葉の始まった木々や、赤や黒などの木の実、面白い形の種などを楽しみつつ観察し、その仕組みや秘密を考えてみたいと思います。

参加申し込み方法

下のアイコン「井の頭かんさつ会参加申込みページ」をクリックし、申し込みフォームよりお申し込み下さい。(アイコンをクリックすると申込みページが立ち上がります)
※もし、すでに定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

〇井の頭かんさつ会参加申し込みフォームLinkIcon

必須項目すべてにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
※メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。メールアドレスにお間違いのないようお願いいたします
申し込み締め切り: 2018年11月23日(金曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)
※お申し込みの際は@form-mailer.jp 及び mktsato310@gmail.com からのEメールを受信できるよう、迷惑フィルターやメールソフトの設定をご確認ください(とくに携帯電話のメールアドレスで申し込む方)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合もあります。

注意事項・問い合わせ先

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 特に夜間は足元が暗く、自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心があるかたどなたでも。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。
お問合せmktsato310@gmail.com(佐藤)までお願いします。
(2018/11/2 佐藤誠)

餌やり自粛キャンペーン活動

餌やり自粛キャンペーン活動に至る経緯について

餌やりがおよぼす悪影響を実際に観察

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私たち井の頭かんさつ会のメンバーは皆かねてより餌やりを問題視していました。それは塩分や脂肪分が多い人間の食べ物が鳥の身体に悪いのではないかとか、水質を汚染するといった、少しはっきりとはわかりにくいものでしたが、2006年にカイツブリの生態に異変が起きたことで、私たちは目に見えるはっきりした形での餌やりの悪影響を再確認しました。
話が長くなりますのでここでは何が起きたかの詳細を割愛しますが、簡単に一言で言うと「人の与える餌に依存してしまった幼鳥が自ら餌を採ることを覚えず、後から生まれた雛鳥を競合相手として次々死に追いやってしまった」という事件があったのです。
(詳細は井の頭かんさつ会、田中利秋代表のホームページ「自然原理主義」に記事が掲載されています)
これが私たちが後に行動することになる大きなきっかけとなりました。

この「事件」は2006年10月23日付朝日新聞でとりあげられました

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行動開始!

餌やりをやめてもらうことはできるか

餌やりの様々な弊害を見てきた私たちにとって、カイツブリの暮らしに引き起こされた異変は大きなきっかけになりました。これはもう放っておけません。私たちは話し合った結果、行動を起こすことにしました。誰かが声を上げて行動しないと何も変えられないのです。
私たちは今までも餌やりを見かけると個別にやめてもらうようお願いしてきました。一部わずかな確信犯の人々を除き、ほとんどの人が生きものに餌をやることの弊害を知らないだけで、説明するとすぐに理解して止めてくれます。以前に「餌やり」をどう考えるかアンケートを実施したことがありますが、8割以上の人が「やめてほしい」と考えているという結果を得ています。ただ、井の頭公園の利用者は大変多く、次から次へと餌をやる人が絶えないので、とても私たちだけでは対応しきれません。
そこで、公園の管理者である西部公園緑地事務所に要望書を提出し、協働で餌やりを抑制できないか相談しました。ほとんどの人が餌やりを良くないと考えているデータであるアンケートも添えました。もちろんすぐにとんとんと話が進むものではありませんでしたが、ちょうど公園は100周年を控えて「よみがえれ!!井の頭池!」運動を立ち上げており、池の水質浄化を主な柱に、東京吉祥寺ライオンズクラブや私たちのような環境系の市民団体と一緒に協働を始めているところでした。私たちはこれら各団体にも餌やり問題を相談しました。池の水質悪化の原因でもあり、問題意識は共通でした。こうして私たちは「よみがえれ!!井の頭池!」運動をお手伝いし、一緒に諸問題に取り組むことになりました。
さて協働するにあたり、問題点を再整理して共有しておくことが不可欠です。各団体、各個人がばらばらなことを主張しては、意見を聴く側は混乱し、啓発の効果が半減してしまいます。井の頭かんさつ会内部でも、強硬派と穏健派のような感じで若干の意見の違いがありました。それぞれ意見を出し合い、調整の上でまとめたのが現在「餌やり自粛」のチラシに掲載している以下の内容です。

コイやカモなどにエサをえる「エサやり」は、なぜ問題なのか。

コイやカモなどにエサを与える「エサやり」は、池にも池の生き物にも有害です。

1) 池の水が汚れます
大量に投げ込まれるエサは、フンとして出されるものも含め、水質を悪くする原因になります。また、エサやり目当てに集まる水鳥などが増え、それがまた人の目を引きさらにエサやりが増える、という悪循環に陥っています。

2)生き物の健康によくありません
与えているエサの多くは人のための食べ物なので、野生動物には望ましくない成分が含まれています。また、たくさんの人がエサを与えるのでコイやカモが異常に太っています。

3)生き物の生活が狂います
エサやりの影響で自然の営みがゆがんでしまうのも問題です。野性を失い人からのエサに頼る動物が増え、また、増えた動物のせいで減ってしまった生き物がいます。きれいな水にしか棲めない魚は絶滅してしまいました。

生き物に必要なのは、人からのエサではなく、自分で食べ物を採れる場所です

上記のような問題点が理解されるにつれ、エサやりを禁止するところが増えています。野生動物を本当に助けるには、自然の食べ物が十分得られる良好な自然環境を整えることが欠かせません。「よみがえれ!! 井の頭池!」運動はそのことも目指しています。池の生き物たちのために、 エサやりはやめましょう!

そして、アクションへ!

餌やり自粛キャンペーンの実現

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機は熟しました。2007年3月4日、官民協働で「餌やり自粛キャンぺーン」が実現の
運びとなりました。東京都建設局西部公園緑地事務所、東京吉祥寺ライオンズクラブ、NPO神田川ネットワーク、私たち井の頭かんさつ会、井の頭バードリサーチ、呼びかけに応えて応援に来てくれた各地の自然観察指導員など総勢約50名が集まり、野外ステージで大発会を行った後、各自公園中に散らばって、来園者にキャンペーンのチラシを配りながら餌やりの自粛を呼びかける大々的な活動に取り組みました。井の頭池のあちこちには餌やり自粛を呼びかける立札やポスターが掲示され、以前よりも問題提起が伝わりやすくなりました。
新聞報道でも多大なご協力をいただき、井の頭公園という都内の有名な公園で餌をやることが良くないのでやめましょう、という呼びかけが行われたことを世の中に広く知ってもらうことができました。
また、餌を売っていた側の売店・茶店の方々にもご理解とご協力を賜り、「餌として」売っていた麩の販売を止めていただいた上で、餌やり自粛を呼びかけるポスターを店頭に掲示していただいています。
こうして多くの関係者の協力と努力の結果、井の頭公園では餌やりが激減し、人と生きものの理想的な距離・関係に少し近づくことができたのです。
ただ、これで問題がすべて解決したわけではありません。まだまだ餌やりの弊害を知らない人は世の中に山のようにいます。今後も継続して普及啓発活動を続けていく必要があるわけです。

事前の新聞報道。多くの市民に問題提起するための支援をしていただいています。

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キャンペーンで配ったチラシ。餌やりがよくない理屈だけでなく、片面は水鳥図鑑になっています。餌やりではなく観察で楽しみましょうという趣旨で作成しました。

chirashi1_0227.jpgchirashi2_0227.jpg

その後も続く餌やり自粛キャンペーン

餌やり自粛キャンペーン活動のその後

餌やり自粛キャンペーンの継続

071118[1].jpg2007秋の自粛キャンペーン風景clip_image002.jpg池のボート乗り場も餌やり自粛の呼びかけに協力してくれている
餌やり自粛キャンペーンの効果は絶大で、今では井の頭公園で生きものに餌をやる人はとても少なくなりました。それでも、今の状況に甘んじて何もしなければ、再び餌をやる人は増加してくると考えられます。初めて来園する方は全く知らないで行動しますし、そういう方がしっかりと「餌やり自粛」の看板を認識できるとは限りません。

そこで、私たちは毎年秋にカモが飛来し、その数が増えてくる頃から定期的に餌やり自粛パトロールを続けています。活動は月に2回程度で、本当は毎週でもやりたいのですが、実は餌やりを自粛したことで新たな問題が浮き彫りになってきて、その対応に労力を注がなければならなくなったのです。それが「井の頭池の外来種問題」です。
esayari.jpg2008年11月のキャンペーンbadge0305.jpgキャンペーンのカンバッジも制作

来生物防除活動に至る経緯について

来生物防除活動に至る経緯について

餌やり抑制によって、カイツブリが繁殖できない池の実態を確認

040715_6061.jpg2004年7月の魚影井の頭かんさつ会立ち上げ前の2004年夏、私は仲間と共に井の頭池の水面近くにちらつく外来魚の影を確認し、がっかりしました。ブラックバスのゲリラ放流については昔から知っていましたが、愛する井の頭公園までも釣りの快楽を求める心ない人たちの欲求によって毒されていたなんて…ただ、その時は池中が外来種だらけの現在の状況になるとまでは予測できませんでした…

餌やり自粛キャンペーンは大変多くの方にご理解とご協力を賜り、餌やりが大幅に抑制されたのは素晴らしい成果だったのですが、皮肉にもこのことでカイツブリがまともに繁殖できない池の現状が浮き彫りになりました。なんと井の頭池の中は外来生物で満ちていて、在来生物が壊滅的に激減している状況だったのです。
本来、この池のカイツブリは頻繁に潜ってモツゴ(クチボソ)やスジエビなどの餌を採るのですが、それがなかなか観察できません。人が餌を与えなければ自力で餌を採りはじめるはずなのに…そして繁殖をはじめても、抱卵中に突如繁殖を放棄してしまうことが頻繁に起きるようになりました。070814[1].jpg親鳥が抱卵を放棄し、放置された巣と卵

これには餌不足が影響しているようで、ペアが十分な餌を採って相手に供給することができないために、抱卵している個体は空腹状態に耐えかねて巣を放棄してしまうということのようです。カイツブリに限りませんが、生きものは十分に餌が採れなければ繁殖することはできません。子育てをするということは、何羽分か余計に餌を採らなければならなくなるのに、卵が孵る前から自分たちが飢えているようでは到底無理です。そのことは親鳥も良くわかっているのです。
カイツブリがブラックバスやブルーギルを採れれば、まだいいのですが、これら外来魚は魚を食べる魚だけあってさすがに動きが素早く、採るのが難しいようです。たまに採るのを見かけますが、頻繁には採れないようで、これでは子育て不可能と判断するのも無理はありません。
私たちは、今まで水面下で見えなかったもののすぐ目の前にあった大きな問題にようやくここで気づいたのです。池の外来生物問題、これは放っておくわけにいきません。
餌やり問題を一段落させたのも束の間、次なる大きな問題が浮上してきました…
040518_2507.jpg微笑ましい子育ての様子をまた観たい

外来魚をめぐる2007年以前の動き

06072902.jpg06072904.jpg06072905.jpg
2006年の夏、NPO神田川ネットワーク主催で外来魚駆除のイベントが催されました。
井の頭かんさつ会はこのイベントにオブザーバーとして参加しました。
イベントでは外来魚の調査という目的で、普段は禁止されている釣りが許可され、
NPOのメンバーが次々にブルーギルを釣り上げるのを、驚きながら見学しました。
ほとんど入れ食い状態で、大小次々に釣れるからです。井の頭池にはたくさんの
外来魚がいるのだと、その一部始終を垣間見ました。
イベントの終盤には外来魚問題を象徴するような大型のブラックバスを見つけ、
それも見事に捕えることができました。
06072906.jpg06072907.jpg06072911.jpg
こうして私たちは井の頭公園が抱える環境問題の一つをはっきり
認識するに至ったのですが、繁殖力旺盛な外来魚ですので、
今回のようなイベントを年に何回か実施するだけでは問題の
根本的な解決にはならず、いずれ状況が悪化することを危惧しました。

第52回井の頭かんさつ会レポート

第52回井の頭かんさつ会

テーマ:「木の実と種のふしぎ・不思議」


日時: 2009年10月25日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭公園

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

佐藤 誠

日置 日出男

大橋 博資

大原 正子

高久 晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

上村 肇

参加者:22名


レポート

今回の井の頭かんさつ会のテーマは木の実と種です。公園で大いに種を楽しむプログラムを用意していたら、何と雨!それも微妙な感じの降り方なので、晴天時と雨天時の両方のプログラムを用意して参加者をお迎えしました。

 

雨が降っていましたが、22名もの参加者があり、嬉しい限りです。かんさつ会を始める時にはポツポツという感じだったので、結局、通常通りのプログラムを実施することにしました。

今回は木の実と種のふしぎがテーマです。はじめに大きなイイギリの樹の前で実を探すと、綺麗な赤い実を発見。割ってみると、中には2mmほどの小さな種がいっぱいです。この小さな種があの大木になることに、改めて気づいて、ちょっと感動でした。

良く見ると周りにはケヤキやムクノキの実生が一杯です。そう、どれも一粒の種から育っているのです。実生は若木になり、大木になっていきます。そして、仲間を増やすため花を咲かせます。花のどの部分が実や種になるか不思議を解説しながら、次々と木の実や種を探して歩きました。ちょっと美味しい実もありました。有毒の実もありました。いつの間にかすっかり雨も上がり、参加された方々の表情も晴れ晴れです。

続いての不思議は、種の散布の方法です。風に運ばれたり、水に運ばれたり、動物に運ばれたり、それに適した形になっています。一つ一つ実や種を観察するたびに発見がありました。このように種を探しながら、全員ワクワクしながら井の頭公園を巡りました。

後半はもう1つのお楽しみである室内プログラムのため、井の頭地区公会堂に向かいました。はじめに、世界の珍しい種の解説と種の展示です。初めて見る不思議な形の種に驚きの声があがりました。続いて、スタッフが集めた風に乗る種の実験です。子どもも大人も種を飛ばし、自分で観察し、巧妙なしくみを理解してもらえたようでした。

今回のかんさつ会では、初めはほんのちょっと雨がありましたが、屋外で観察するには、全然問題ないレベルでした。しかも雨天用のプログラムも楽しめたので、“お得な”かんさつ会であったと感想も頂きました。

また、かんさつ会の終了後には、秋の恒例になった木の実を味わう親睦会が行われ、マテバシイ、スダジイ、オニグルミなどの秋の味覚を味わいながら、楽しいひと時を過ごしました。

これからも、晴れても雨が降っても楽しいかんさつ会を準備致しますので、是非!いらして下さい。

(レポート:小町)