第52回井の頭かんさつ会のお知らせ

第52回井の頭かんさつ会
テーマ:「木の実と種のふしぎ・不思議」

日時: 2009年10月25日(日) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
佐藤 誠
高久 晴子
田中雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

定員:35名(定員に達しましたので申し込みを締め切りました。)

参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(お持ちでしたら双眼鏡・ルーペなど)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

すっかり秋らしく過ごしやすい季節になってきました。 みなさんは秋と言えば何を思い浮かべますか? スポーツ、サンマ、読書、いろいろあると思いますが、 秋は実りの時期、やっぱり木の実が旬です。
今回の観察会は木の実や草の実など種を取り上げて、 いろいろな切り口でご案内したいと思います。 種って不思議だと思いませんか?大きかったり、 小さかったり、丸かったり、角ばってたり、薄かったり、毛が生えてたり・・・・ あんな小さな種が大きな木になったり。 難しい話ではありません。種ってこんなに面白いんだ! と思えるような観察会にしていきたいと思っています。  皆さんのご参加をお待ちしています。

親睦会のご案内

毎年恒例となりました野外親睦会をかんさつ会後に行いたいと思います。 爽やかでいい季節です。各人好きな食べ物、飲み物を持ち寄り まして生き物のことや環境のことなどざっくばらんに語り合いましょう。 木の実のクラフトなども披露いたします。 銘酒、名店の味、自慢の手料理、おススメのスイーツなど差し入れ大歓迎です!
※近隣にコンビニエンスストアがありますので、食べ物は持参していなくても確保できます。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを 井の頭かんさつ会事務局(大原正子)までお送りください。

メールに記入すべき項目

□「第52回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□観察会後の親睦会への参加不参加
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。
メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。 一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危 険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではあり ません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴で ご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、 かんさつ会の内容についてのお問合せは komachi@parkcity.ne.jp 小町友則までお願いします。

(2009/10/3小町 友則)

第52回井の頭かんさつ会レポート

第52回井の頭かんさつ会

テーマ:「木の実と種のふしぎ・不思議」


日時: 2009年10月25日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭公園

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

佐藤 誠

日置 日出男

大橋 博資

大原 正子

高久 晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

上村 肇

参加者:22名


レポート

今回の井の頭かんさつ会のテーマは木の実と種です。公園で大いに種を楽しむプログラムを用意していたら、何と雨!それも微妙な感じの降り方なので、晴天時と雨天時の両方のプログラムを用意して参加者をお迎えしました。

 

雨が降っていましたが、22名もの参加者があり、嬉しい限りです。かんさつ会を始める時にはポツポツという感じだったので、結局、通常通りのプログラムを実施することにしました。

今回は木の実と種のふしぎがテーマです。はじめに大きなイイギリの樹の前で実を探すと、綺麗な赤い実を発見。割ってみると、中には2mmほどの小さな種がいっぱいです。この小さな種があの大木になることに、改めて気づいて、ちょっと感動でした。

良く見ると周りにはケヤキやムクノキの実生が一杯です。そう、どれも一粒の種から育っているのです。実生は若木になり、大木になっていきます。そして、仲間を増やすため花を咲かせます。花のどの部分が実や種になるか不思議を解説しながら、次々と木の実や種を探して歩きました。ちょっと美味しい実もありました。有毒の実もありました。いつの間にかすっかり雨も上がり、参加された方々の表情も晴れ晴れです。

続いての不思議は、種の散布の方法です。風に運ばれたり、水に運ばれたり、動物に運ばれたり、それに適した形になっています。一つ一つ実や種を観察するたびに発見がありました。このように種を探しながら、全員ワクワクしながら井の頭公園を巡りました。

後半はもう1つのお楽しみである室内プログラムのため、井の頭地区公会堂に向かいました。はじめに、世界の珍しい種の解説と種の展示です。初めて見る不思議な形の種に驚きの声があがりました。続いて、スタッフが集めた風に乗る種の実験です。子どもも大人も種を飛ばし、自分で観察し、巧妙なしくみを理解してもらえたようでした。

今回のかんさつ会では、初めはほんのちょっと雨がありましたが、屋外で観察するには、全然問題ないレベルでした。しかも雨天用のプログラムも楽しめたので、“お得な”かんさつ会であったと感想も頂きました。

また、かんさつ会の終了後には、秋の恒例になった木の実を味わう親睦会が行われ、マテバシイ、スダジイ、オニグルミなどの秋の味覚を味わいながら、楽しいひと時を過ごしました。

これからも、晴れても雨が降っても楽しいかんさつ会を準備致しますので、是非!いらして下さい。

(レポート:小町)

第51回井の頭かんさつ会のお知らせ

第51回井の頭かんさつ会
テーマ:「渡りの夏鳥を探そう!2009秋」

日時: 2009年9月27日(日) 午前9:30~12:00
場所: 井の頭池畔、玉川上水縁道、小鳥の森
集合: 午前9時15分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ(以下、井の頭BR)代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員、井の頭BR)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター、井の頭BR)
大原 正子(井の頭BR)
高久 晴子(井の頭BR)
佐藤 誠(井の頭BR)
田中 雅子(井の頭BR)
日置 日出男(井の頭BR)
大橋 博資(井の頭BR)
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員、井の頭BR)

定員:40名(定員に達しましたので、申し込み締め切りました。)
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(双眼鏡など)

申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

今年の夏は中盤まで戻り梅雨のような、らしくない夏でした。後半やっと夏らしくなったかと思えば、 すぐに涼しくなり、極端に言えば夏がなかったような夏でした。そんなおかしな天候だった8月中旬、 早くも井の頭の森には渡りの夏鳥、センダイムシクイが戻ってきました(8月16日初認)。 また、8月28日には人気のサンコウチョウが2羽確認されました。こんな調子でぼちぼち戻ってきた夏鳥が 確認されていますが、まだまだ鳥たちの季節移動は始まったばかりで、それが本格化するのはこれからです。

今回の井の頭かんさつ会はバードウォッチング。鳥たちの季節移動のピークの時期である9月末日に開催します。 この時期、夏鳥の移動は盛んですし、冬鳥のカモ類も飛来してくる時期です。きっと面白い観察ができることでしょう。

1年前の9月27日に観察できた野鳥は… カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、コサギ、オオタカ、ツミ、サシバ10+-、オシドリ、カルガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キジバト、ツツドリ、ホトトギス、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、メボソムシクイ、センダイムシクイ、キビタキ♂♀、オオルリ♂♀、エゾビタキ、コサメビタキ、サンコウチョウ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、カケス(季初)、ハシブトガラス なんと31種!

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを 井の頭かんさつ会事務局(大原正子)までお送りください。

メールに記入すべき項目

□「第51回かんさつ会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□双眼鏡の有無(申込者の方全員について)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること
など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。
メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。 一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危 険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではあり ません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について 関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴で ご参加ください。

問合せ 参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、 かんさつ会の内容についてのお問合せは joe@birdimages.jp 高野丈までお願いします。

(2009/8/28 高野丈)

第51回井の頭かんさつ会レポート

第51回井の頭かんさつ会

テーマ:「渡りの夏鳥を探そう!2009秋」


日時: 2009年9月27日(日) 午前9:30~12:00
場所: 井の頭池畔、玉川上水縁道、小鳥の森

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠
田中 雅子
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員、)

参加者:42名


レポート

今回の井の頭かんさつ会は秋の季節移動中の夏鳥の探鳥会を開催しました。 野鳥は季節によって観察できる対象が大きく変わります。 この時期は初夏と共に観察の好機なので、初夏と初秋の「渡りの夏鳥探し」は毎年の定番メニューとなっています。 最近ますます人気の井の頭かんさつ会ですが、探鳥会の回は特に人気が高く、今回も1週間前には満員御礼となって募集を締切り、間に合わなかった方にはキャンセル待ちをしていただきました。 毎回のように参加してくれる方、初めて参加する方、いずれの期待にも添えられるよう襟を正して臨みました。

探鳥会のポイントである肝心の鳥の出については前週までのようなお祭り状態はなくなったものの、悪くない状態でした。 観察会中もキビタキ♀タイプ(一見して雌に見えても実際には雄の若鳥かもしれないので、♀タイプと称します)、エゾビタキなどの夏鳥を観察することができて順調でした。

特筆すべきは観察会中にコガラを発見したことです。コガラは今回お目当ての夏鳥ではないのですが、通常もっと標高の高い環境に生息する留鳥で、井の頭公園で観察できることは極めて稀です。 広域で見れば決して珍しい種ではありませんが、留鳥のはずの同種がひっそりと季節移動していたという事実、それをここ井の頭公園で観察会中に確認できたことはとても興味深いことです。

このような面白いトピックスがあった今回のかんさつ会ですが、今回は三鷹国際交流フェスティバルと重なってしまったために、自然観察をするにはかなり賑やかな状況でした。 とりわけ和太鼓やサンバをBGMにバードウォッチングしなければいけなかったのには参りました。 声を頼りに探すという点が実践しにくかったかもしれません。

観察会の最後に井の頭バードリサーチの365日モニタリングによって今季確認されたミゾゴイとブッポウソウを紹介し、絶滅危惧種が利用する井の頭公園の環境は生物多様性保全上重要だということ、将来に渡って大切にしなければいけないことをお伝えして締めくくりとしました。


(レポート:高野)

第50回井の頭かんさつ会のお知らせ

第50回井の頭かんさつ会
テーマ:「夜のふしぎ発見探検」

日時: 2007年8月15日(土) 午後6:30~8:30
場所: 井の頭公園

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
集合: 午後6時15分 井の頭池ボート乗り場前
案内:
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
佐藤 誠
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

定員: 30名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物:懐中電灯、虫除けなど必要に応じて

申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

親睦会

日時: 2007年8月15日(土) 午後9:00~11:00
会場: 吉祥寺駅近くの店
会費: 4500円ぐらいの予定、各自負担
申し込み締切: 8月9日(日)

ご案内

8月の観察会は恒例となりました、夕方から夜にかけての観察会です。

夜の井の頭公園はふしぎ発見がいっぱいです。それは、あまり目に触れることのない、夜には夜の生き物たちの世界があるからです。
身近な井の頭公園では、夜、いったい何が起きているのか、知りたいと思いませんか?
夕暮れに大合唱するヒグラシ、レース模様の花を開花させるカラスウリ、虫を求めて飛び回るコウモリ、樹液に集まるいろいろな昆虫、そして羽化するセミ、 さらに今年は、魚たちや植物の夜の姿を観察してみたいと思っています。 また、これら以外にも、エ~ッ、と驚くような生き物がいろいろ見つかるかもしれません。

どんなふしぎ発見があるか楽しみです。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
親睦会のご案内

観察会終了後の午後9時から、吉祥寺駅近くの店で親睦会を行います。 井の頭かんさつ会も今回で50回を迎え、節目であります。 井の頭かんさつ会がここまで来られたのも一重に参加頂いている皆様のおかげで、 日ごろ、会の途中でゆっくり情報交換をしたり雑談ができない分、 このような機会にスタッフと参加者、そして参加者どおしの親睦を深められればと思います。
皆さんも井の頭かんさつ会の50回を一緒にお祝いしませんか? ちょっと遅めの時刻ですが、時間の許す方はぜひご参加ください。

もちろん、観察会のみ、あるいは親睦会のみの参加もOKです。 申し込みの際は、それがはっきり分かるように書いてください。   なお、会場を予約する都合上、親睦会への参加申し込みは8月9日(日)までにお届けください。 観察会への参加申し込みは(定員に達していなければ)直前まで大丈夫です。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを 井の頭かんさつ会事務局(大原正子)までお送りください。

メールに記入すべき項目

□「第50回観察会だけに参加したい」、「第50回観察会と親睦会の両方に参加したい」、「親睦会だけに参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること
など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。
メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
今回は夜の観察会ですので、いつもの「身近な自然観察会」よりは少しだけ危険性が増すかもしれません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、今回は夜ですので、中学生以下は保護者同伴でご参加ください。
親睦会も年齢制限を設けませんが、未成年はアルコール禁止です。
もちろん、運転する人もアルコール禁止です。

問合せ
参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、かんさつ会の内容または井の頭かんさつ会についてのお問合せはtnt-lab@nifty.com(田中)までお願いします。

(2009/7/24 小町友則)

第50回井の頭かんさつ会レポート

第50回井の頭かんさつ会
テーマ:「夜のふしぎ発見探検」


日時: 2007年8月15日(土) 午後6:30~8:30
場所: 井の頭公園

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
集合: 午後6時15分 井の頭池ボート乗り場前
案内:
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
佐藤 誠
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

参加者: 40名


レポート

今回のテーマは8月恒例の不思議と驚きがいっぱいの夜の観察会です。
夏らしい夕暮れ、天気も上々。集合はいつものボート乗り場前です。夏休みということで、子どもたちも数多く参加してくれました。中には公園周辺に帰省中のついでに観察会に参加してくれたご家族もいたようでした。七井橋の上で、暮れていく空や、塒入りの時を待つコサギ、飛び立つゴイサギを観察しました。

一旦池を離れ、野外ステージ横の道を暗がりに入っていきます。子どもたちは懐中電灯を片手に暗闇を進むだけで、すっかり冒険気分で興奮気味でした。最初の主役は樹液の甘い匂いに集まる夜の虫たち。。。といても今回目立ったのは大量のゴキブリと同じく大量のカマドウマでした。それでも参加者達は歓声?(悲鳴?)を上げて喜んで?(怖がって?)いました。その外にも、サトキマダラヒカゲやハラビロカマキリなんかも見つけました。七井橋に戻ると、あたりは随分暗くなっています。次の主役、コウモリの観察です。ただ、当日は池の上にあまり登場してくれません。しかたなく、水辺を観察しながら、池沿い進みます。途中、ライトの光で赤く不気味に輝く目を持つエビや寝ているブルーギルなど見られ、大騒ぎです。また、意外にも羽化直前のセミの幼虫は池沿いのコンクリート製の柵にも多いのです。

スタッフがあらかじめ仕掛けておいたオダ網を引き上げてみます。網の中にいたブルーギルは完全に寝ては居ませんでしたが、動きが悪く、寝ぼけ状態でした。御茶ノ水橋の上で再びコウモリの観察、バットディテクターでコウモリが餌を捕まえる時の音をキャッチ。皆さんコウモリを間近に見て、声を聞いて、親しみを覚えたようでした。バットディテクターを用いて他の生き物を探してみました。何と!木の上鳴いているキリギリス類をピンポイントで発見!翅を擦り合わせるキリギリス類の鳴き声には超音波の成分が含まれているのです。捕まえて観察しようとしましたが、残念ながら、逃げられてしまいました。

今年新たな発見は夜寝る葉です。マメ科のクズやノササゲ、ヤブマメなどは夜間、葉を閉じて寝ているのです。それらを観察し、第二公園に移動しました。全員でセミの羽化の様子を観察です。羽化したての透き通るようなセミの美しさに驚きの声が上がります。

夜の観察会は毎年少しずつ発見があり、ネタがドンドン増えてしまい、2時間の時間内に収めるのは大変でした。それでもまだ、皆さんが気づいていない驚きがきっとあるはずです。

観察会も今回で第50回、立派な歴史が生まれてきました。これからもいろいろな人から愛されるような観察会を続けていけるようスタッフ一同、頑張っていきたいと思っています。


(レポート:小町)

第49回井の頭かんさつ会のお知らせ

第49回井の頭かんさつ会
テーマ:「植物たちの日照権争い~つる植物の生存戦略」

日時: 2009年7月26日(日) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭池畔、玉川上水緑道
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
佐藤 誠
大橋 博資
日置 日出男
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

定員:30名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(ルーペ、虫めがねなど)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

梅雨の、蒸し暑くうっとうしい日が続きますが、7月に入り各地で「朝顔市」が開催されています。梅雨明けの夏の朝に朝顔が 青や赤の花を咲かせているのを見るのは清々しいもので、そのために朝顔を求める「朝顔市」は昔から今の季節の風物詩でした。 また、最近は真夏の日よけを兼ねて「ゴーヤ」をネットによじ登らせて、育てている家もよく見かけます。
そうです。夏は「つる植物」の季節なんです。栽培植物でない、自然の「つる植物」も日光を求めてすごいスピードで成長をはじめています。

今回の観察会では井の頭公園、玉川上水エリアにある20数種類の「つる植物」を観察しながら、「どんな場所にあるのか」 「どうやって上へ這い上がって行くのか」」「成長が早い秘密はなにか」「日照権争いの現場は」などを探ってみたいと 思っています。

26日はもう梅雨もあけて夏本番だと思います。半分日陰の公園内を歩きながら「つる植物」の秘密を探ってみましょう。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを 井の頭かんさつ会事務局(大原正子)までお送りください。
メールに記入すべき項目
□「第49回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること
など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
また、第三者に譲渡することもありません。
受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。
メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、かんさつ会の内容または井の頭かんさつ会についてのお問合せはtnt-lab@nifty.com(田中)までお願いします。

(2009/7/7 佐藤 誠)
第48回井の頭かんさつ会のお知らせ
「満員御礼」募集締め切り

第49回井の頭かんさつ会レポート

第49回井の頭かんさつ会
テーマ:「植物たちの日照権争い~つる植物の生存戦略」


日時: 2009年7月26日(日) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭池畔、玉川上水緑道
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
佐藤 誠
大橋 博資
日置 日出男
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
杉浦 千愛(NACS-J自然観察指導員)

参加者員:20名


レポート

素晴らしい好天に恵まれた7月26日(日)第49回かんさつ会が行なわれました。

今回は、いつもと参加者の様子が少し違います。まず参加者の人数が、20名・・・ いつも参加希望の人が募集人数をオーバーしてしまうのに。また珍しいことに子どもの 参加者も一人もいません。夏休みに入っているというのに!! その原因は、参加者の一人のこんなメールに隠されていました。 「今回のテーマは植物の日照権争いとか、生存戦略とか・・マニアックですね」 そうです。実にセンセーショナルでしかもマニアックなテーマだったのです。 しかも対象は植物の中でも、普段はあまり気にも留めないつる性植物なのですから。
でもこの反応こそ今回の計画メンバーの狙いだったのです。 つる性植物、普段は目に付かないつる性植物ですが、井の頭公園周辺に意外と多い のです。ざっと廻って探してみただけで30種類以上あります。実際にはもっと多い と思われます。 そんなつる性植物。葛・山葡萄・ツタなどのように他の木などに絡みつき、上へ上へ と伸びて行き、最後にはその木などを覆い尽くしてしまうのはどうして?そんな素朴 な疑問を抱かせくれます。 観察をしないわけにはいきません。特にこの季節はつる性植物の一番の成長時期でも あると同時に、多くの種類が花をつけているのですから。

前置きはここまでにして、実際のかんさつ会の様子を報告します。。 20人を3つの6~7人とこじんまりグループに分けスタートしました。 「植物は光合成をしなければ生きてはいけません。しっかりとした茎や幹を持たない つる性植物は、他の草本などを支えにして太陽目指して成長していくのです」 と今回のかんさつテーマを小出しに話しながら、様々なつる性植物の成長の様子、他の 草本を利用する様子、つるの巻き方などなど観察する内容は膨大でした。

特にカラスウリの先端のつるを指で刺激すると、なんと2~3分で指に巻きつこうと 先が丸く曲がってくる、テイカカヅラは太陽の良くあたる場所に生えている葉は大きく、 当たりにくい場所の葉は小さいなど、面白い発見が数多くありました。
その中でもやはり圧巻だったのは葛の太陽を求めての生存戦略でした。スタートで橋の上 から見た、お茶の水橋の横の大きな緑のかたまり。行ってみるとそこには10メートルを 越す木を覆った緑のかたまり!!まさにマントのようでした。しかもそのマントは、太陽の陽を如何にたくさん受けとるかを、実に巧みに考えた戦略を持っていたのです。 まず、5月は枝も葉も無い枯れたような細い茎があっただけだったものが、3ヶ月たった現在は10メートルの大きな木を覆うほどの成長を見せています。さらに3枚の複葉を閉じたり開いたりして無駄なく太陽の光を受け止め、更なる成長をめざしています。
同じように、細い幹から大きな木の先までその枝を張り巡らせている藤・山葡萄など太陽を求めての戦略を繰り広げているつる性植物たちの姿は感動的ですらありました。
それは、玉川上水のほとりでも見られました。上水の柵を頼りに日照権争いを繰り広げている植物たちの中にも、ヤマノイモの仲間のオニドコロのマント状態がはっきりとかんさつ出来ました。
さらにつるの巻き方、右巻きか左巻きかなど専門家でも混乱している問題ついても触れ、弁天様入り口の扉の両脇に生えている藤を観察しての、巻き方による藤と山藤の違いなど 実際のまき方から植物を同定できる事を語り、かんさつ会としての統一した見方などについても話をしました。

見て名前を覚えるだけではなく、実際に触ったり、匂いをかいたり、味わってみたりと五感を駆使してのかんさつの面白さを満喫したかんさつ会でした。


(レポート:日置)

第48回井の頭かんさつ会のお知らせ

第48回井の頭かんさつ会
テーマ:「池の生き物探し~水中の生態系を考えよう」

日時: 2009年6月21日(日) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭池
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
高久 晴子
佐藤 誠
日置 日出男
大橋 博資
杉浦 千愛

定員:30名(定員に達しましたので、募集締め切りました)
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物: 観察用具(ルーペ、虫めがねなど)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。

ご案内

井の頭池の水中にどんな生き物が暮らしているかご存知ですか?コイとカメだけではありませんよ。もっと多くの種類の魚がいるし、エビもいます。でも、それだけでもないはずです。それらの餌になる小さな生き物がたくさんいなければなりません。昔と比べると種類は減ってしまったものの、井の頭池には今もいろいろな生き物がいて、それらが複雑に関係しあって現在の池の生き物世界=生態系ができ上がっています。

今度のかんさつ会では、池にどんな生き物がいるのか調べます。いろいろな場所をいろいろな方法で探してみましょう。とくに、池の生態系を支えている小さな生き物たちに注目したいと思います。そして、見つかった生き物を観察するとともに、どんな暮らしをしているのかも考えてみましょう。そうすれば、生き物のつながりが理解でき、井の頭池の問題点も分かります。きっと、井の頭池が今までとは違って見えるようになることでしょう。

ちょっと調べてみましたが、いろんな形や動きのものがいて、じつに面白いですよ!水中の小さな生き物に関心がある方はぜひご参加ください。もちろん、池にどんな魚やエビがいてどんな暮らしをしているのか知りたい人も!

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを 井の頭かんさつ会事務局(大原正子)までお送りください。
メールに記入すべき項目
□「第48回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が便利)
□小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
□今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、みたか環境ひろば、など)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待すること
など、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
また、第三者に譲渡することもありません。
受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。
メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。

□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
参加に関する問い合わせは kapock@parkcity.ne.jp(大原)まで、かんさつ会の内容または井の頭かんさつ会についてのお問合せはtnt-lab@nifty.com(田中)までお願いします。

(2009/5/26 田中 利秋)

第48回井の頭かんさつ会レポート

第48回井の頭かんさつ会

テーマ:「池の生き物探し~水中の生態系を考えよう」


日時: 2009年6月21日(日) 午前10:00~12:00

場所: 井の頭池

集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会

後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:

田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)

大原 正子

小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

高久 晴子

佐藤 誠

日置 日出男

大橋 博資

杉浦 千愛

参加者:25名(雨天のためキャンセルあり)


レポート

井の頭公園の特徴のひとつとして「井の頭池」があげられます。そして池があることは、周辺の生き物にとって大きな意味をもっていると考えられます。井の頭の自然を考えるうえで、池は重要な場所であることは間違いなく、第48回井の頭かんさつ会のテーマとなりました。

しかし、相手は水の中にいます。鳥や樹木の観察のように双眼鏡でみることも、昆虫や花々のように近付いてルーペでみることもできません。スタッフ一同頭を悩ませました。  下見調査を繰り返し、池の生き物の捕獲、プランクトン等の採取を参加者ができるだけ体感できるようなプログラムを考えました。

当日の朝、天気は気象庁の予報を裏切らず、本格的な雨模様でした。数人の参加者のキャンセルもでましたが、多くの方が傘をさし、長靴を履きボート乗り場に集まってくださいました。みなさんの意識の高さを感じました。そんななか定刻に挨拶と注意事項・コース説明を終え、観察会はスタートしました。

まず七井橋の上からお手製のプランクトンネットを投げ入れ、参加者に橋の上からカメの散歩をするように引いていただきました。  これは、動物性プランクトンや植物性プランクトンなどを採取するのですが、もちろん橋の上から見えたり、手応えがあるわけではありません。参加者の方々は、少し不安な感じで採取を体験していただきました。結果は、後でのお楽しみです。

七井橋を渡り、池の北側をお茶の水方面に歩き、池の淵ギリギリのところにあるヤナギの下でガサガサをしました。ガサガサとは、タデ網という“どじょうすくい”のときに使用するカゴのような形の網で、生き物がいそうな場所をガサガサとすくいとるのです。 この作業は池に入らなくてはならないので、スタッフによって行われました。 事前の調査により、池のなかに伸びているヤナギの根が小魚等の隠れ家になっていることがわかっていたので、予想どおりにスジエビ・ヌマチチブ(幼魚)を観ることができました。

さらに歩みをすすめ、前日の夕方と当日の朝に仕掛けたトラップを参加者の皆さんに引き上げていただきました。作業を囲むようにみている参加者の目は、大人も子供も同じく興味津々な眼差しでした。  トラップはなるべく多くの生き物が入りそうな場所を選んだのですが、悪天候のせいか下見の時よりも量はいくぶん少なかったようです。しかし、これも自然の側面ですのでしかたありません。 とはいえ、井の頭池で増え続けている外来魚であるオオクチバス(稚魚)・ブルーギル、なんとか生き残っている在来種のモツゴ(クチボソ)・ヌマチチブ・テナガエビなどを観ることができました。

次に井の頭かんさつ会オリジナルの常設が可能なトラップである「オダアミ」の説明が製作にたずさわった大原氏によってなされました。「オダアミ」は、大きく口が開いた網状のもので、生き物の出入りが自由であることが特徴です。カメのような息継ぎをしなくてはならない生き物が入っても窒息しないので、常設が可能となりました。名前にある“オダ”は、池に浮かぶ木の枝や枯れ葉などの浮遊物を現す言葉です。このオダは、水中の生き物にとって身を隠すのに便利なものと考えられています。そのオダを人工的に作り生き物のたまり場にして引き上げます。すると小魚等の生き物は、水の深いところに逃げようとする性質があるので、上に大きく口を開けていても小魚等を捕らえることができるのです。生き物の習性を利用したこの方法は、他の場所の外来魚問題を考えている団体からも視察にみえたほどの優れものです。

いよいよ採取した池の生き物をルーペや顕微鏡を使っての観察です。本来は、会場予定地である弁天池のほとりで、参加者のみなさんに思い思いの場所から水や泥や池に浮いている落ち葉など採取していただき観察する予定でしたが、雨は、まだまだやみそうにありませんでした。そこで、雨の日用にかりていた三鷹市の施設である井の頭会館に移動することにしました。スタッフにより、和室の旅館のような公民館が顕微鏡がならぶ理科室のようにセッティングされました。 倍率の異なる顕微鏡ごとに班分けし、顕微鏡で生き物を探しです。

100倍の倍率の顕微鏡では、プランクトンネットにて採取した池の水を無作為にスポイトにて吸い取り、ピントを合わせていきました。すると、おもしろい形の植物性プランクトンが見えてきました。

20倍?40倍の倍率の顕微鏡では、まず池から採取した泥や落ち葉を含んだ水を白いトレイに移し、しばらくトレイ内の水が安定するまで待ちます。一見ただの泥水ですが、よく目を凝らしていると、何か動いているのが見えます。黒ごまよりもっともっと小さいものが動いています。ミミズのようにニョロニョロしているものいます。ゲジゲジのようなものも発見!あっちこっちのテーブルから、参加者の声がこだまします。でも、このような生き物を見つけるのは、どうも子供の方が得意なようです。

次に、見つけた生き物を慎重にスポイトで吸い込み顕微鏡にセッティングするのですが、思った以上に動きが速いのです。彼らを人間にたとえたら、ものすごいスピードでしょう。 黒ごまの正体は、ミジンコでした。初めて見たと感想をもらす参加者や小学生以来だと顔をほころばす参加者もいらっしゃいました。

赤くニョロニョロしていたのは、ユスリカの幼虫のアカムシです。成虫のユスリカは、ご存知の参加者もたくさんいらっしゃいました。しかしその印象は、あまりいいものではないようです。ユスリカは、私たち人間が公園などを歩いていると、ちょうど顔のあたりに蚊柱のようにまとわりついてきて気持ち悪いのです。しかし、実は井の頭の自然の食物連鎖の底辺をささえてくれている重要な生き物であると、とスタッフにより説明がなされました。

怪獣ゲジゲジは、エビやカニの仲間のミズムシでした。  スポイトによるほんの数滴の小さな小さな池の世界を垣間観ることができました。そしてその世界の集合体である池の中では、たくさんの命が絡み合っていることがわかりました。

これから池のほとりを歩く際に、今日のことを少し思い出していただければ、今までとは違った景色が見えるかもしれません。

※井の頭公園は里山のような自由な場所ではなく、多くの来園者が様々な楽しみ方をする公共の場です。第48回井の頭かんさつ会のプログラムを実現するにあったては、公園関係者の特別な許可をいただき行いました。

(レポート:大橋)