第135回井の頭かんさつ会レポート

135回井の頭かんさつ会

■テーマ:かいぼり後の井の頭池 ~どう変わったか~
■実施日時:2016年7月24日(日曜日)10時~12時
■参加人員:大人29名 子供11名

スタッフ15名(かんさつ会班10名、保全班5名)

■場所:井の頭池(お茶の水池・ボート池・ひょうたん池)
(作成:第135回企画担当 村上 健太)
 2度目のかいぼりを経て5ヶ月経過する井の頭池では、その間にイトモの群落が見られたりカイツブリやカルガモ・バンといった水鳥が営巣・繁殖するなど目立った変化が顕著でした。
かいぼりの基本を踏まえてその効果を見るだけで無く、体験して頂くことをテーマに今回のかんさつ会は企画しました。そのため池の中に何がどれだけいるのかを網やワナを使って捕獲することに時間を割きました。
ボート池の北岸ではお魚キラーに練り餌を入れて数分たつと、大小様々なモツゴが十数匹捕れました。
またひょうたん池に前日から準備した張り網にはさらに多くのモツゴ・スジエビ等が入っており、参加者の皆様も感嘆の声を上げていました。この日に捕獲されたモツゴの総数は380匹以上でした。
但し、喜んでばかりは居られません。張り網には60匹ものブルーギルの稚魚が入っており、外来魚との
戦いがこれからまた本格化することを意識せざるを得ませんでした。
またイノカシラフラスコモについても参加者の関心は高く、写真を使った解説でも改めてその復活に驚き喜ぶ方や今後の維持管理を心配される方等がいらっしゃいました。
かいぼりによって井の頭池が良い方向に向かっているのは理解頂けたと思いますが、一朝一夕には理想型にはならないこともまた充分判って頂けたと思います。
今後の池の変化をよく見て次回のかいぼりに活かしてていくことが大事ですので、興味を持ち続けて下さいと最後にお願いしました。