第170回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル水辺の生き物

■実施年月日 2019年7月14日(日)10:00~12:00

■参加者数 一般参加者:21名(大人13名、子ども8名)

     案内人:井の頭かんさつ会スタッフ11名(かんさつ会班9名、保全活動班2名)

■実施場所:ボート乗り場前(集合)→狛江橋 →七井橋 →お茶の水池北岸→ボート池北岸 →ひょうたん池(池尻) →井の頭公園駅下広場(解散)

■実施レポート

 生憎小ぶりの雨でしたが、天候の回復予報が出ていることと、かいぼり後の井の頭池の生態系を是非見てもらいたいと思い、実施を決断しました。参加者の熱意は高く、雨の中受付開始30分以上前から集合場所に集まる参加者もいました。

 現在の井の頭池は何と言っても「モネっぽい」とSNSで話題になったツツイトモでしょう。ツツイトモの状況を説明しつつ、魚やエビの隠れ家になっていて数が増えていること、増えた魚やエビがカイツブリの餌となりカイツブリの営巣や繁殖が増えていることなど、生き物のつながりを話して、生態系が豊かになってきていると説明しました。カイツブリの親子について、餌をねだる若鳥と自立を促す親鳥の行動を観察して、参加者が興味深げにしていたことが印象的でした。

 かいぼり時に造成した湿地での水草の復活観察しつつ、公園の水辺の生態系回復の取り組みを紹介しました。

 後半はひょうたん池に移動して、ガサガサや張網で獲れた水中の生き物を観察しました。普段陸地からはどんな魚やエビやヤゴがいるかは分からないので、透明の瓶に入れての観察は参加者の興味を引きました。張網では1200匹ものスジエビや大きなスッポンが捕獲され、参加者に豊かになってきている井の頭池(神田川からの遡上分を含むと推察されます)の生き物の状況を見てもらいました。

■所感

 3回のかいぼりを経て、浅場造成など水辺環境の改善を図っている井の頭池で、水辺の生態系がどのようになっているのかを参加者と共有できたかと思います。水草、魚やエビ、鳥、カメ、昆虫などが互いに関係しながら暮らしている井の頭を実感して、公園をもっと好きになってもらえたら嬉しいです。

■実施風景