第157回井の頭かんさつ会レポート

第157回井の頭かんさつ会レポート

■タイトル 美しく不思議な生きもの 変形菌

■実施年月日 平成30年6月24日(日)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者28名(大人21名、子ども7名)

申し込み総数30名、キャンセル2名

■実施場所:ボート乗り場前→井の頭地区公会堂→弁財天周辺→御殿山

■実施レポート

今シーズンは当たりで、変形菌は順調に発生していましたが、前日から当日の直前まで雨が降っていたので、当日参加者が変形菌をいい状態で観察できるよう、工夫を施しました。

今回は井の頭かんさつ会への参加が初めてという参加者が多かったです(最初の自然観察会のテーマが変形菌とはおもしろい)。変形菌の観察会の場合、屋内での座学が大切で、井の頭地区公会堂での講座から会をスタートしましたが、フィールドの状況がいいのでそれは手短にして、井の頭公園へ戻りました。最初にキサカズキホコリとキミミズフクロホコリの大群生を観察。雨でかなり子実体がやられていましたが、工夫を施しておいたのでいい状態の子実体も観察してもらうことができました。応援に来てもらった変形菌研究会の山崎勇人さんや、日ごろから熱心に観察しているかんさつ会の仲間と一緒に、ルーペの使い方、変形体の這い跡のことなど説明しつつ、「これは変形菌?」など見つけたものについての参加者からの質問に対応しました。参加者の目は次第に変形菌眼になってきて、そのうち変形体まで見つけるようになりました。

ツツサカズキホコリの大群生や、木の階段に出ていたマメホコリ、落ち葉の上のホネホコリなどを観察しながら、会はクライマックスへ。白い足に虹色の頭の人気種、ジクホコリの大群生と大きな変形体です。今シーズンは、御殿山の林床に落ち葉をためていた箇所に大発生したのです。雨でかなりやられてしまったとはいえ、これだけの大群生はなかなか見られません。参加者は観察と写真撮影に夢中になっていました。