第108回井の頭かんさつ会
「井の頭公園 花を愛でる観察会」 ~花と生きもの~
日時: 2014年4月13日(日曜日)午前10:00~12:00
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
参加者:40名(大人29名、子ども11名)
レポート
週間予報では雨マークが付いていましたが、井の頭かんさつ会の晴れパワーは健在で、当日、春らしい穏やかな陽気の下、花を愛でる観察会を行いました。お花見の喧騒も終わり、井の頭公園はちょっと落ち着いてきましたが、花はソメイヨシノだけではなく、たくさんの花が咲き誇っています。
今回は、特に花と生きものの繋がりに焦点を当ててみました。花粉を媒介する生きものとして、甲虫、ハナアブ・ハエ、ハナバチ、チョウ、鳥などいます。花はどの生きものに来てもらいたいか焦点を当てて、色や形など様々に進化してきました。特に優秀な花粉媒介者であるハナバチに来てもらいたいために複雑な構造に進化した花も数多くあります。
今回は大人2班、子ども2班の合計4班体制でスタートです。各班とも工夫をこらした解説で花を観察していきました。最初に人気だった花は、ツルニチニチソウでした。花の中を調べてみると、毛が一杯で、非常に複雑な構造をしています。顕微鏡を覗いた参加者から驚きの声が上がります。ツバキやアオキ、イロハモミジの花々もとても興味深い形状をしています。ムラサキケマンの花の仕組みも巧妙です。花粉媒介する虫が口を花に突っ込むとしっかり花粉が虫に付くようになっています。参加者の皆さんも実際に触って、観察して、花の仕組みが分かると、とても感動している様子でした。班によっては、サツキやシャガ、アセビなども観察をしました。
野草園を過ぎて、雑木林に出ると、新緑が広がっていました。新緑を楽しみながら、タチツボスミレやウラシマソウの群生地をご案内し、西園のグランドの入り口付近で解散となりました。解散後、スタッフと参加者の有志で一緒に野外懇親会行いました。多くの方が参加され、和気藹々と過ごすことができました。
(レポート:小町、写真:高野)