第106回井の頭かんさつ会レポート

第106回井の頭かんさつ会

  「池の中かんさつ会」

日時: 平成26年2月23日(日曜日)10:00~12:00

レポート

2014年2月のかんさつ会のテーマはもちろん「水のない池」です。かいぼりによって水を抜いている状態の池で自然観察するというまれな機会を活かさない手はありません。普段やろうと思ってもできない状況なのです。
 満員御礼で迎えたかんさつ会の内容は、100年実行委員会主催で開催した観察会と同コース・内容で進めました。かいぼりステーションでは、かいぼりの概要や捕獲された生き物を上村が解説しました。その後参加者を4班に分けてお茶の水方面へ移動しながら観察をスタートしました。
 池の底に降りたところで、分かれていた班を合流し、総勢70名の大集合写真を撮影しました。稀有な機会ですから、集合写真を撮って参加者に送り、記念にしていただきます。参加者に写真を提供するのは初の試みでした。
 集合写真撮影後、再び4斑に分かれて池の底での観察を再開しました。通常池の中にあって目にすることのない設備や遺構などを観察し、またハンノキとほかの樹木の水中への根の伸ばし方の違いなどを観察しながらシダレヤナギ方面へ移動しました。シダレヤナギの先で池から上がり、七井橋の上から生き物の足跡を観察し、狛江橋で弁天池の水が抜けなかった理由や、堰を観察し、池尻へ。ひょうたん池に到着したところで時間となりました。閉会のまとめでは、次回のかいぼりにも言及し、官民協働で取り組むべき活動であることを強調し、協力を呼びかけました。
池の底を歩きたいのに、機会を逃して参加できていなかった方々の受け皿になることができ、開催した意義がありました。参加者には満足していただきましたし、次回のかいぼりでは活動に参加したいという方も多く、将来の活動を充実させるきっかけにもなったと思います。

 

(レポート:高野)