第39回井の頭かんさつ会レポート

第39回井の頭かんさつ会

テーマ: 「渡りの夏鳥を探せ!2008秋」


 日時: 2008年9月23日(火・祝日)

探鳥会    9:30~11:00頃

屋内講座  11:00~12:00頃

集合: 9:15 井の頭池ボート乗り場前

観察場所:井の頭池~小鳥の森

主催:井の頭かんさつ会

後援:東京都西部公園緑地事務所

案内:

高野 丈(NACS-J自然観察指導員)

田中利秋(NACS-J自然観察指導員)

小町友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)

大原正子

佐藤 誠

高久晴子

田中雅子(NACS-J自然観察指導員)

日置日出男

協力:井の頭バードリサーチ

参加者:45名


レポート

 9:15にボート乗り場前で受付を開始。スタッフの挨拶後、参加者を3班に分けました。①「マニアック班」 ②「中級班」 ③「子供たちを中心とした班」の3班に各自の希望で分かれました。

まずは各班とも双眼鏡の正しい使い方を学び、池にいるコサギやカワセミなどを双眼鏡で見て実践しました。 ・ 七井橋上で暫く水鳥を観察し、ゴイサギ藪の裏側を経て池畔を歩きながらさらに観察を続け、御殿山へ森林性の鳥を探しに向かいました。 ・ 訓導碑前では「シジュウカラの混群の中から夏鳥を探す」という実習をしましたが、残念ながらシジュウカラの群れが少なく、目的を充分に達することは出来ませんでした。一方、エナガの群れに混じっていたムシクイが目に留まりました。

小鳥の森へ向かう途中、アオムシを食べているヤマガラを見ることが出来ました。  小鳥の森では、鳥観ポイントの通称「枯れ木」に止まっているコサメビタキを垣間見、観測井付近のポイントにいるキビタキをカメラに収めた参加者もいました。

探鳥会終了後、井の頭地区公会堂にて高野指導員による「井の頭公園野鳥観察講座」(室内講座)を行いました。「夏鳥とは」「渡りにおける井の頭公園の位置づけ」「3年間の秋の渡りの記録」「カモの雌雄識別」などをスライドを駆使して解説しました。

あっという間の2時間半でしたが、まだまだ鳥を見たいという気持ちを残して観察会を終了しました。

今回は定員をいつもより10名多い40名としましたが、満員御礼でお断りしなければならない申込者も何人かでました。テーマの「鳥」が如何に多くの人々心を惹きつけるかを物語っているように思います。

井の頭公園の魅力の一つが「鳥」であり、その鳥を招くのが緑の多い、またエサとなる虫等も沢山いる豊かな自然なのですから、井の頭の貴重な自然を保全することが人々の心を豊かにすることに繋がるのだと思います。私たちはその為に観察会を通じて多くの方たちへの自然への理解を深める活動をしていくことが重要であると感じました。

今回の開催日はネイチャー☆プログラムの「武蔵野三鷹自然祭」に当たるよう設定し、午後はその一環として「ミニ探鳥会」を3回催しました。定員オーバーでやむを得ずお断りした方々はこの「ミニ探鳥会」に参加してくださり、一日を通して多くの方々に野鳥を観る楽しみを味わっていただけたと思います。

(レポート:大原)