第15回井の頭かんさつ会レポート

第15回井の頭かんさつ会

テーマ:『秋の渡りの野鳥観察』


開催日:2006年9月23日土曜日

時間:8:00~12:00

場所:井の頭池周辺~小鳥の森

主催:井の頭かんさつ会

案内:田中利秋(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター)

高野 丈(自然観察指導員)

協力:井の頭バードリサーチ

参加者:12名  


レポート

 恒例の秋の渡りの観察会を実施しました。渡りには波があるので日程の設定にいつも頭を悩ましますが、どんなに綿密に分析しても決して予測は不可能で鳥運次第ということになります。当たり外れは鳥屋の常、の精神で臨むのが正解です。

かんさつ会は七井橋で解説中にカイツブリの雛がゴイサギに捕食されるというショッキングな出来事から始まりました。ショックではありますが、これが現実であり、この厳しい野生の営みを参加者全員で目の当たりにしたことは貴重だったと思います。さて次に驚いたのはオナガガモの数です。未だカモ飛来の初期であり、前日まではぱらぱらとしかいなかったものが突如増えていたのに驚きました。

前日まではオオルリやキビタキがコンスタントに出ていたのですが、この日は風が強いせいか全体に鳥の動きが低調でしたが、キビタキ雌や今季多いカケスを確認することができたのは幸いでした。

観察会終了後はキャンティ・セッテで昼酒、昼食会としました。(高野)

第14回井の頭かんさつ会のお知らせ

第14回井の頭かんさつ会
テーマ: 「真夏の夜のできごと」

日時: 2006年8月12日(土) 午後18:30~20:30
場所: 井の頭公園
主催・案内: 田中利秋 (自然観察指導員)
案内: 小町友則 (森林インストラクター)
案内: 高野丈  (自然観察指導員)

定員: 約20名
参加費(保険代など): 200円、中学生以下は100円
申し込み方法、問合せ先: 下記をご覧ください。

ご案内
煌々と明かりを灯し冷房を効かせた人工環境で人間たちが活動している真夏の夜、自然の暗闇の中では何が起きているか知っていますか?
夜だけ咲くカラスウリの花とそれを訪れるスズメガたち、樹液に群がる、昼とは別の昆虫たち、超音波を使って暗闇で昆虫を捕らえるコウモリ、そして時間をかけて行われるセミの羽化などなど、夜に活動する生き物は少なくありません。そのことを私たちがあまり知らないのは、それらが我々人を含む昼行性の動物の目を避けるため夜に行動することを選んだ生き物たちだからです。

第14回のテーマは「真夏の夜のできごと」。夕闇や夜の暗闇を利用して生きる生き物たちの世界を覗いてみたいと思います。皆さんのご参加をお待ちしています。

なお、観察会終了後、21:00ごろから近くの店で簡単な親睦会を開きます。少し遅くなりますが、時間の許す方はぜひご参加ください。飲食代は各自負担です。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを
tnt-lab@nifty.com までお送りください。

メールに記入すべき項目

□「第14回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□親睦会への参加希望の有無 (必須)
□住所 (市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。今回は夜の観察会ですので、いつもの「身近な自然観察会」よりは少し危険性が増すかもしれません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありません。ただし今回は夜ですので、中学生以下は保護者同伴でのご参加をお願いします。

問合せ
tnt-lab@nifty.com へメールください。

(2006/8/13終了表示 田中利秋)

第14回井の頭かんさつ会レポート

第14回井の頭かんさつ会

テーマ:『ナイトウォッチング』


  開催日:2006年8月12日土曜日

時間:18:30~20:30

場所:井の頭公園(御殿山~第二公園)

主催:井の頭かんさつ会

案内:田中利秋(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター)

高野 丈(自然観察指導員)

参加者:13名


観察会レポート 

昨年に引き続き夏の夜長の観察会を実施しました。朝から断続的に続く雷雨によって会の開催は危ぶまれましたが、観察会の時間帯にはすっかり天候が回復しきっていました。『井の頭かんさつ会は天候に恵まれる』ジンクスは崩れていませんでした。日中の雷雨は涼しさをもたらし、むしろ観察会を快適にしてくれました。

ヒグラシの合唱に包まれながらライトを片手に歩き、観察対象を探します。地中から出てきてこれから羽化するセミの幼虫や様々な昆虫類が見つかりカブトムシやコクワガタも見つけることができました。とってもグロテスクなカマドウマも出現しました。アブラコウモリが外灯に集まる蛾を目当てに飛び回っていました。

羽化が始まったセミを何個体か見つけましたが、羽が伸びきるのを観察するには会の時間は少し短いようです。

夜に開花する植物としてカラスウリを観察しましたが、参加者のHさんが普段なかなか観ることのできない月下美人の開花観察の話題提供をしてくれました。ありがとうございました。

会終了後の沖縄料理屋での親睦会も盛り上がり、楽しい夜でした。

【高野】

第13回井の頭かんさつ会のお知らせ

第13回井の頭かんさつ会
テーマ: 「玉川上水の生き物たち」

日時: 2006年7月16日(日) 午前10:00~12:00
場所: 玉川上水(井の頭公園付近)
主催・案内: 田中利秋 (自然観察指導員)
案内: 小町友則 (森林インストラクター)
案内: 高野丈  (自然観察指導員)
案内: 澄川沃  (自然観察指導員)

定員: 約20名
参加費(保険代など): 200円、中学生以下は100円
持ち物: 筆記用具、(あれば)双眼鏡、ルーペ(虫眼鏡)など

申し込み方法、問合せ先: 下記をご覧ください。

ご案内
第13回のテーマは「玉川上水の生き物たち」です。前回の観察会で神田川にもいろいろな生き物がいることが分かりました。玉川上水はそれとはかなり環境の異なる川です。異なる種類の植物が生え、異なる種類の動物が暮らしています。生き物の種類はかなり多いです。生き物たちにとって玉川上水はとても重要な場所なのです。今回の観察会では、玉川上水で見られる生き物を楽しむとともに、環境と生き物の関係についても考えてみたいと思います。
普段はよく知ることができない生き物、たとえば地上や水中の生き物についても、どんなものがいるのか調べる方法をいろいろ考えているところです。(今回は川には入りません。) きっとあなたが知らない玉川上水をお見せできると思います。この機会にぜひご参加ください。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを
tnt-lab@nifty.com までお送りください。

メールに記入すべき項目

□「第13回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所 (市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の5日ほど前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。「身近な自然観察会」の危険性は普通に玉川上水を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
玉川上水の生き物に関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
tnt-lab@nifty.com へメールください。

(2006/6/18 田中利秋)

第13回井の頭かんさつ会レポート

第13回井の頭かんさつ会

テーマ:『玉川上水の生き物たち』  


 開催日:2006年7月16日

時間:10:00~12:00

場所:玉川上水(ほたる橋~まつかげ橋)

主催:井の頭かんさつ会

案内:田中利秋(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター)

高野 丈(自然観察指導員)

参加者:15名


 観察会レポート 

今回のテーマも前回に引き続き『水系』。神田川と並んで井の頭公園に連なるグリーンベルトを形成している水系『玉川上水』の生き物たちにスポットを当てました。スタートの10:00の時報と同時にまとまった雨が降ってきて、かんさつ会は天候に恵まれるというジンクスもここまでかと思いましたが、集まった参加者と共に雨宿りしているとまもなく雨は上がり、その後は滞りなく会を進めることができました。

ツル植物探しを軸にしてかんさつ会は進み、モグラの死体やカミキリムシを見つけるなどしながら上水をそぞろ歩きました。小町さんの用意した昆虫トラップは何種類かありましたが、腐肉を仕掛けたトラップに予想以上に『掃除屋』たちが入っており、それがうごめく姿はスプラッター映画のようでした。もちろん、彼ら『掃除屋』たちが自然界で重要な役割を担っていることは理解しているのですが。『三州うどん』での昼食をはさみ、午後はオプションの鳥類観察。ほとんどの参加者がこちらにも参加してくれて一日充実した観察ができました。

【高野】

第12回井の頭かんさつ会のお知らせ

第12回井の頭かんさつ会
テーマ: 「神田川の生き物たち」

日時: 2006年6月10日(土) 午前10:00~12:00
場所: 神田川(井の頭公園-三鷹台間)
主催・案内: 田中利秋 (自然観察指導員)
案内: 小町友則 (森林インストラクター)
案内: 高野丈  (自然観察指導員)

定員: 約20名
参加費(保険代など): 200円、中学生以下は100円
持ち物: 筆記用具、(あれば)双眼鏡、ルーペ(虫眼鏡)など
川に入る希望者は、長靴または濡れてもよいズック靴など

申し込み方法、問合せ先: 下記をご覧ください。

ご案内
第12回のテーマは「神田川の生き物たち」です。神田川は井の頭池を源流とする川ですが、両岸をコンクリートで固められた大きな溝のような川なので、そこの生き物に注目する人は多くありません。しかし改修工事から20年あまりが経ち、今では生き物の種類も増えてきました。今回の観察会では、どんな生き物が暮らしているのか知ることで、神田川が生き物が暮らす場所としてどうなのか考えてみたいと思います。
当日はカルガモの親子がきっといると思います。なぜ彼らは神田川を選ぶのでしょうか。また、あまり知られていないことですが、神田川にはまだシジミ(貝)が棲んでいるし、絶滅危惧種に指定されている今や貴重な植物も生えています。見つけてみましょう。水質調べや、親水域での水生生物探しも予定しています。この機会に地元の川を見直してみませんか? 皆さんのご参加をお待ちしています。

なお、7月の第13回は玉川上水の予定です。両方にご参加いただくと、二つの川の違いがよく分かると思います。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを
tnt-lab@nifty.com までお送りください。

メールに記入すべき項目

□「第12回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所 (市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の5日ほど前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。「身近な自然観察会」の危険性は普通に神田川を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
神田川の生き物に関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
tnt-lab@nifty.com へメールください。

(2006/5/12 田中利秋)

第12回井の頭かんさつ会レポート

第12回井の頭かんさつ会

テーマ:『神田川の生き物たち』


開催日:2006年6月10日

時間:10:00~12:00

場所:井の頭公園

主催:井の頭かんさつ会

案内:田中利秋(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター)

澄川 沃(自然観察指導員)

参加者:12名


 観察会レポート 

前日梅雨入りしたばかりなのにいきなりの中休みで、川の観察会に最適な天気になりました。今回のテーマは「神田川の生き物たち」。二十数年前の改修工事で掘り下げられ何もいなくなった川に、今では多くの種類の植物が茂りいろいろな動物が暮らしていることに驚いてもらおう、という企画です。神田川沿いを通る人でも、多くの生き物がいることに気づいていないし、見通しの悪いフェンス越しに川を覗き込む人さえほとんどいません。

でもよく見さえすれば、驚くほどいろいろな生き物がそこに進出してきているのです。生えている水草の中には、『レッドデータブック』の「準絶滅危惧種」にランクされている「カワヂシャ」や「ミクリ」が含まれています。オランダガラシ(クレソン)やオオカワヂシャのお花畑には何種類ものチョウやハチがやってくるし、トンボもいろいろ見られます。もちろん鳥も何種類も訪れます。

それらを観察しながら神田川を遡っていると、オシドリの親子や、中州のカルガモの巣(卵6個)が見つかりました。彼らの天敵である大きなアオダイショウも!

出発点の丸山橋と終点の夕やけ橋付近で水質を測定し、神田川の水と水生植物の浄化能力について考えました。

また、夕やけ橋付近に残された親水域(子供の遊び場)では、希望者が川に入って水棲動物を探しました。シジミやカワニナからユスリカ幼虫やヒルまで、バラエティに富んだ水棲動物が見つかりました。ミズムシという生き物(甲殻類)がいることを初めて知った人が多かったようです。今回は子供の参加者がなかったのですが、水棲動物探しは想像以上に楽しく、大きな子供がたくさん現れた観察会でした。

【田中】

第11回井の頭かんさつ会レポート

第11回井の頭かんさつ会

テーマ:『声で探す渡りの夏鳥&野鳥写真講座』


開催日:2006年5月3日

時間:9:00~12:00

場所:井の頭公園~玉川上水

主催:井の頭かんさつ会

案内:高野 丈(自然観察指導員、自然写真家)

田中利秋(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター)

参加者:16名


観察会レポート 

GW、公園は夏鳥たちの渡りの真っ最中です。連休を遠方で過ごすのもいいですが、どこも混雑する上に費用も割高、人の少なくなった都内に残って公園で渡りの夏鳥を探すのも良い時間の使い方だと思います。今回のかんさつ会では夏鳥のさえずりや地鳴きに着目し、声で彼らを探す観察の方法と、以前から要望のあった写真講座を一緒に実施することにしました。かんさつ会の日は好天に恵まれ、幸いにもコマドリが良い声を聴かせてくれました。キビタキやセンダイムシクイ、コサメビタキもばっちり出てくれて観察的には恵まれたのですが、少し失敗がありました。それは観察会と写真講座を同時に実施するという考えです。参加者をカメラマン参加とウォッチャー参加に分け、自分がカメラマン参加者に教え込んでいてウォッチャーをフォローしきれない時は、田中さん、小町さんにフォローしてもらうということを漠然と考えていたのですが実際はそううまく運べませんでした。写真はあまりにも解説することが多いので、その場に立ち止まって話し込み、なかなか前へ進めないのです。このため途中からは写真講座を最小限のものにしてウォッチャーと一緒に観察できるように内容を変更しました。写真講座については複数回を設定し『井の頭かんさつ会』とは別に実施しないと難しいと思いました。かんさつ会終了後は芝生の上で『井の頭かんさつ会』1周年記念の親睦会を行い、常連のリピーターさんを中心に食べ物飲み物を持ち寄ってGWののんびりした午後を楽しみました。

【高野】

第10回井の頭かんさつ会のお知らせ

井の頭・身近な自然観察会 第10回
テーマ: 「植物にズームイン」

日時: 2006年4月22日(土) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
主催・案内: 田中利秋 (自然観察指導員)
案内: 小町友則 (森林インストラクター)
案内: 高野丈  (自然観察指導員)

定員: 約20名
参加費(保険代など): 200円、中学生以下は100円
※今回より参加費を値上げさせていただきました。
持ち物: 筆記用具、(あれば)ルーペ(虫眼鏡)、野外用顕微鏡、双眼鏡など
※ルーペなどは、主催者側でいくつか準備しますので、なくても大丈夫です。

申し込み方法、問合せ先: 下記をご覧ください。

ご案内
第10回のテーマは「植物にズームイン」です。普段何気なく見ている植物をもっと細かく観察してみましょう。春は多くの植物が花を咲かせる季節ですから、今回はおもに花を観察します。
花は我々の目を楽しませてくれますが、野生植物が花を咲かせるのは我々人間のためではありません。花が微笑みかけているのは、花粉を運んでくれる虫などに対してなのです。子孫を残すためのもっとも重要な器官である花には、その目的を達成するためのさまざまな工夫が凝らされています。虫を誘ったり、来てほしい場所に案内したり、より効率よく花粉を渡したり受け取ったり、あるいは役に立たない虫を拒否したり、その工夫は植物の種類によってじつに様々です。

ルーペなどを使って花を細かく観察すれば、そんな花の工夫が見えてきて、感心することしきりです。我々の足元にも驚きと感動の世界はあるのです。今回はそんな、美しい花を愛でるのとは別の、もうひとつの花を観る楽しみをご紹介したいと思います。ご参加をお待ちしています。

なお、もし観察しやすい場所に花が十分ない場合は、植物の他の部分も観察します。

参加申し込み方法
メールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを
tnt-lab@nifty.com までお送りください。

メールに記入すべき項目

□「第10回観察会に参加したい」ことを明記してください。(必須)
□参加希望者全員の氏名 (必須)
□住所 (市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
□返信を希望するメールアドレス (参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
□我々(主催者、案内者)へのメッセージ:
連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
- 以上 -

※個人情報保護に関するポリシー:
お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡
メール受信後しばらくして、参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の5日ほど前に、メールでお知らせします。なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。
一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。「身近な自然観察会」の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
植物観察、とくに花観察の初心者、初級者向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

問合せ
tnt-lab@nifty.com へメールください。

(2006/3/22 田中利秋)

第10回井の頭かんさつ会レポート

第10回井の頭かんさつ会

テーマ:『花』  


開催日:2006年4月22日

時間:10:00~12:00

場所:井の頭公園

主催:井の頭かんさつ会

案内:田中利秋(自然観察指導員)

小町友則(森林インストラクター)

記録・案内:高野 丈(自然観察指導員)

参加者:20名


 観察会レポート 

桜の花の時期も過ぎ、井の頭公園も落ち着きを取り戻しました。この時期、井の頭公園をちょっと歩いてみて不思議に思うことはありませんか? そうです、花が少ないのです。野草は少ないし、花壇もないのです。若葉が茂ってきた桜の下はちょっと寂しい感じです。今回の井の頭かんさつ会はちょっと花が少ないかなと思える井の頭フィールドで、花を楽しむコツをご案内しました。

野外ステージの辺りから、池の北側を進み三角公園まで行きました。少ないと思えた花ですが、ヤマブキ、ヤエヤマブキ、ツツジ、ドウダンツツジ、ミツデカエデ、ヒイラギナンテン、シャガ、ハナニラ、オオイノフグリ、スミレ類、タンポポ、カラスノエノドウなどちゃんと見れば沢山あります。

花は綺麗ですが、決して人を楽しませるために咲いているわけでなく、自分の命のつながりを賭けた壮絶なドラマを持っています。そんなドラマの裏舞台をちょっと覗いてみました。観察したそれぞれの花に数々の巧妙なしくみが隠されていて「花ってすごいな~」って感じてもらえたかと思います。

小学生から大人まで楽しめた身近な花の観察会でした。

【小町】