第96回井の頭かんさつ会のお知らせ

第96回 井の頭かんさつ会

「恒例!春の夏鳥探鳥会 ちょっと早起きして井の頭の森で宝探し」
日時: 2013年5月3日(祝日)午前7:00~9:00(雨天決行)
集合: 午前6時45分 井の頭公園ボート乗り場前(井の頭池の七井橋を渡ったところ)
!!いつもと時間が異なりますので、良くご確認下さい!!

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員: 50名
参加費:(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具 双眼鏡など
申し込み方法: 問合せ先:右記をご覧ください
申し込み締め切り: 2013年4月30日(火曜日)24:00まで

 ご案内

 今年もやってきました!渡りの夏鳥たちが身近な公園に立ち寄るシーズンがやってきました。恒例となった春のバードウォッチングは、今年もベストシーズンに早朝開催!少しだけ早起きして、さえずりの多い時間帯に一緒に夏鳥を探します。ムシクイ類、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウなどを期待します!

参加申し込み方法 締め切りました。

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局(第96回担当:田中利秋)tnt-lab@nifty.comまでお送りください。
参加申込期限:2013年4月30日(火曜日)24時まで
(ただし、その前に定員が満員になることもあります。特に探鳥会の回は大人気です。申し込みはお早めにどうぞ。)

9)以外は必須項目です。

「第96回かんさつ会に参加したい」と明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)双眼鏡の貸し出し希望個数(双眼鏡をお持ちの方はゼロ。貸出個数に限りがありますので、必ずしもご希望に添えないことがあります。)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

お問合せ
問い合わせはtnt-lab@nifty.com(田中)までお願いします。

(2013/4/13高野丈)

第95回井の頭かんさつ会レポート

第95回井の頭かんさつ会レポート

「井の頭公園花めぐり」 ~花の進化を観よう~

日時: 2013年4月21日(日)午前10:00~12:00
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)

参加者:12名(大人12名)

レポート

 井の頭かんさつ会にとっては珍しく朝からの雨となり、残念ながらキャンセルも多かったですが、逆に来て頂いたのは、非常に熱心な方々ばかりでした。雨の中来て頂いた参加者のために井の頭地区公会堂で、内容の濃い室内プログラムを実施しました。

 プログラムとして、花の進化についての話しと実際に花の観察との二部構成で行いました。第一部の花の進化の話しはパワーポイントを使って講演形式で解説を行いました。まずは、花の各パーツについて説明を行い、植物がシダから裸子植物へ、そして被子植物へいかに進化したかを参加者のみなさんと見ていきました。そして花がなぜ進化したのかを考えながら、花の目指す方向を探りました。モクレンの仲間など原始的な花から、キクやイネやランの仲間など進化した花への構造の変化を見ていくと、花は効率よく子孫を増やすことができる形になってきているのが分かります。昆虫と花との共進化では、カーペンタービーしか花粉を出すことができないオルフィウムという花や口が長いスズメガの仲間でしか蜜が吸えないランの仲間の話など、写真を交えて解説を行いました。また、ランの仲間があの手この手で、昆虫に花粉塊を付けて運ばせる仕組みには、参加者から驚きの声が上がりました。

 第二部はスタッフが雨の中集めてきた花を使って実際の観察です。各テーブルにはまるで生け花教室のようにいろいろな花が置かれていました。ツツジ、タンポポ、ハルジオン、ヤエヤマブキ、スミレ、ツルニチチソウ、コナラ、シロヤマブキ、珍しい花ではスタッフの庭にあったカラスビシャクなどもありました。それらを一つずつ順番に解説を行いながら、観察していきました。分解して、虫メガネで観察したり、顕微鏡をのぞいたりと、その度に面白い発見があり、参加者とスタッフが一緒になって盛り上がりました。

今回は人数が少なかったので、スタッフが付きっ切りでアドバイスできたためか、参加者の方から充実した観察会であったとのコメントを頂きました。振り返ると、今回のような時間をかけてじっくりと観察することを、野外で大人数で実施することは非常に難しいです。企画者としては、本当にやりたかったことが、雨ゆえに実施できたと思っています。

(レポート:小町、写真:上村)

第95回井の頭かんさつ会のお知らせ

第95回 井の頭かんさつ会

テーマ:「井の頭公園花めぐり」 ~花の進化を観よう~
日時: 2013年4月21日(日)午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内:
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員:35名
参加費(保険代・資料代など): 300円、中学生以下は100円
持ち物:筆記用具、観察用具(ルーペ、虫めがね、双眼鏡など)
申し込み方法、問合せ先:下記をご覧ください。
申し込み締め切り:2013年4月19日(金)24:00まで

 ご案内

 今年の春は早くやってきてしまって、ソメイヨシノはもう終わりですが、井の頭公園では春の花がまだまだ楽しめます。
4月は恒例のお花観(はなみ)観察会です。旬の花を巡り、じっくり観察することによって、ちょっと花の進化について考えてみます。もちろん、花の名前を覚えたい方、子どもと一緒に花を楽しみたい方も大歓迎です。それぞれに、きっと面白い発見があると思います。心躍る季節に美しい花々と共にスタッフ一同、皆さんの参加をお待ちしています。

野外親睦会のご案内
遅咲きのサトザクラもまだ楽しめるかもしれません。天候が良ければ、お花観(かんさつ会)後に、お花見(野外親睦会)をジブリ横の広場にて行いたいと思います。
各人好きな食べ物、飲み物を持ち寄り、生き物のことや環境のことなど、かんさつ会スタッフとざっくばらんに語り合いましょう。
銘酒、名店の味、自慢の手料理、おススメのスイーツなど差し入れ大歓迎です!
※近隣にコンビニエンスストアがありますので、食べ物は持参していなくても確保できます。

参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局(大原正子)kapockmasa@gmail.comまでお送りください。
(メール・アドレスが変わっています。)
参加申込期限:2013年4月19日(金曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

9)以外は必須項目です。

 1)「第95回観察会に参加したい」ことを明記してください。
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします)。
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)電話番号(当日の連絡のために携帯の番号が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢
7)ルーペの貸出し希望数(ルーペをお持ちの方はゼロ)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS[ツイッター、facebook]など)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。(必須ではありません)
【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
お問い合わせはkapockmasa@gmail.com(大原正子)までお願いします。
(2013/4/1 小町友則)

第94回井の頭かんさつ会レポート

第94回井の頭かんさつ会レポート

 「樹形と樹皮 ~分かる! 木のきもち、木のなやみ~」

日時:2013年3月24日(日曜日)午前10:00~12:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内:
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者:30名(大人28、子供2)

レポート

例年なら木々がまだ芽吹いていない時期なので「樹形と樹皮」をテーマにしたのに、なんとソメイヨシノが満開になってしまいました。でも心配した混雑は朝のうちはそれほどでもなく、いつもどおりにかんさつ会を開始できました。

今回のコースは、七井橋を渡って池の北岸から西岸へと辿り、御殿山へ上がって雑木林を通り、西園グラウンドが終点です。3班に別れて樹形と樹皮の観察を進めました。満開の桜も今日ばかりは花より樹形に注目です。池畔の桜が池のほうに大きく傾いているのは、光を求めて、隣の木との競合がない池の上へと幹や枝を伸ばしたからです。樹皮には実際に手で触ってもらい、木の種類や年齢による違いを感じ取ってもらいました。木々をよく観ると、生長のしかたには共通する点があるとともに、種類ごとの違いも大きいことが分かります。光を始めとするいろいろな環境条件やハプニングなどの影響がそれに加わって、個々の樹形ができ上がっていることが分かります。

そのような基礎的説明と並行して、応用問題にも挑戦してもらいました。我々があらかじめ見つけておいた不思議な/おかしな樹形を紹介し、どうしてそんな形になったのか推理してもらったのです。例えば、幹の地上2メートル以上のところから太い根を地上まで伸ばしているクスノキ、別種らしい太い枯れ木を抱え込んでいるスダジイ、2本足でどちらも幹に見えるケヤキ、雑木林の中で幹も枝も右往左往しているコナラ、ハート型に樹皮が剥がれているアカマツなどです。アカマツのハート型(じつは「矢はず」型)の傷は終戦直前に戦闘機の燃料を作ろうと国民に松脂を採集させた跡です。郷里で実際に採集作業をされた参加者が他の班にいらっしゃったそうです。参加者から、いつも通っている場所なのにこんなに面白い木がたくさんあるとは全然気づかなかったという声が上がりました。

観察コースには高齢の木が多いのに枯れた枝がほとんどないことにも気づいてもらいました。落ちて来園者が怪我をしないよう、担当者が頻繁に見回って、弱った枝を取り除いているからです。しかし太い枝をバサバサ切る強剪定は、木の体力を消耗させ、木を腐朽させる菌類への抵抗力を弱めてしまうので、木にとっては大問題です。観察を進めるにつれ、参加者の皆さんはしだいに木の気持ちや悩みを想像できるようになってきたようでした。

他の班は個々の議論や質疑応答にもっと時間をかけたようですが、我々の班は先を急いで、西園の桜の広場まで行きました。そこの木々は互いに離れて立っているので他の木に光を遮られず、まだ咲いていた早咲きの桜を始め、コナラやエノキやシラカシなどの自然樹形が見られるからです。桜は他の種類の木よりも枝を大きく横に広げていて、いかに光が好きか分かりました。それが池畔の桜が池にあんなに大きくせり出している理由だったのです。

グラウンドへ戻って他の班と合流しました。今後も時々は木の気持ちになって木を見続けていただくことと、どうすれば井の頭公園の木々と来園者がうまく共存できるかを考えていただくことをお願いして、かんさつ会を終えました。

(レポート:田中利秋、写真:上村肇他)

第94回井の頭かんさつ会のお知らせ

第94回 井の頭かんさつ会

「樹形と樹皮」 ~分かる! 木のきもち、木のなやみ~
日時:2013年3月24日(日曜日) 午前10時~12時 (小雨決行、強雨なら室内プログラム)
集合:午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園事務所

案内
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員:35名
参加費:(保険代・資料代など)300円、中学生以下は100円
持ち物:筆記用具
申し込み方法、問い合わせ先:下記をご覧ください
申し込み締め切り:2013年3月22日(金曜日)24:00まで

 ご案内

異なる樹形20130227.jpg

前回は冬芽を楽しんだので、今度は木全体を楽しみましょう。樹木の種類が違えば冬芽も違ったように、樹形と樹皮にも種類ごとの特徴があります。そしてさらに、同じ種類でも木によって姿がずいぶん違います。それぞれの木が周りの影響を受けながら年々生長した姿が幹や枝に残されているからです。歴史を積み重ねてきた井の頭公園には、美しい木、愉快な木、不思議な木、へんてこりんな木などなど、観るべき木がたくさんあります。木が生長するしくみを知り、環境がそれにどう影響するかを知れば、それぞれの木がそんな姿になった理由が分かり、気持ちや悩みさえ感じられるようになります。皆さんにも木たちの理解者になっていただきたいと思います。ぜひこの観察会に参加して、木たちの声が聞こえるワンダーランドに足を踏み入れてください。お待ちしています。

素直でない樹肌20130227.jpg不思議な幹20130227.jpg

参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局(大原正子)kapockmasa@gmail.comまでお送りください。
(メール・アドレスが変わっています。)
参加申込期限:2013年3月22日(金曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

8)以外は必須項目です。

1)「第94回観察会に参加したい」と明記してください。
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします)。
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必要ありません。)
7)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)
8)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。

お問合せ
お問い合わせはkapockmasa@gmail.com(大原正子)までお願いします。
(2013.3.1 田中利秋)

第93回井の頭かんさつ会レポート

第93回井の頭かんさつ会レポート

 「冬芽 ~木々の春支度を覗いてみよう

日時:2013年2月27日(日曜日)午前10:00~12:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内
上村 肇 
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
参加者数17名(大人16名 子ども1名)

レポート

今回のかんさつ会は冬芽を主題として取り上げました。
今回は参加者の方が比較的少なかったので、3班に分かれて各班5-6名に3人の案内者という小回りの効くかんさつ会となりました。
コースはボート乗り場から始まって、七井橋を渡り、池の北岸を反時計回りに回って、梅園から弁天橋・日本庭園を通ってスタート地点に戻る一周としました。コース内から選んで撮影した冬芽24種を写真資料として配布し、この資料を基に冬芽の特徴や意味をたずねて周りました。

普段は跨ぐことのない園路のロープを越えて木々の直ぐ傍まで行き、ハンノキやハナノキの比較的低い枝の先をルーペを使って一つ一つ覗いていきます。 ハンノキでは資料の写真にある可愛らしい葉痕をあれでもないこれでもないと探し回って見つかったときには「あっこれだ!」と声があがりました。またシナマンサクでは頂芽が二つ縦に並んでいる理由をあれこれと考え、大きな方の主芽が駄目になったときの予備が小さく構えていることを実例をもとにお話しました。
特徴的なアカメガシワやムクロジの頂芽が実生として沢山見られる場所では、倒木という周りの変化に敏感に反応するパイオニア植物たちの役割に、自然の仕組みを感じて頂きました。
また実体顕微鏡を使ってでコブシの花芽やアオキの芽の中がどうなっているかをじっくりと見ていただきました。
また落葉樹という範疇からは少し外れますが、日本庭園のユズリハで資料の写真と同じ顔をあれかこれかと葉痕探しをして楽しみました。 このころには終了の時間が迫っており急ぎ足となって、いくつもの木々をとばして集合地点を目指すこととなりました。

観察した主な冬芽・葉痕
ハナミズキ・ハンノキ・ハナノキ・コブシ・シナマンサク・ヒメシャラ・ヤマグワ・ミツマタ・ロウバイ・タラノキ
カラスザンショウ・ドウダンツツジ・クズ・ムクロジ・ハゼノキ・クサギ・ミズキ・ユズリハ・トチノキ・トサミズキ
ヒュウガミズキ・アジサイ・アカメガシワなど

 

(レポート:上村、写真:高久)

第93回井の頭かんさつ会のお知らせ

第93回 井の頭かんさつ会

「冬芽~木々の春支度を覗いてみよう」
日時:2013年2月24日(日曜日) 午前10時~12時
集合:午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前 (小雨決行、強風の場合雨プログラムになります)
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園事務所

案内
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資

定員:35名
参加費:(保険代・資料代など)300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具(双眼鏡、ルーペなど)
申し込み方法: 問い合わせ先:下記をご覧ください
申し込み締め切り:2013年2月22日(金曜日)24:00まで

 ご案内

 先ごろ東京でも積もった雪に、久々に冬らしい冬を体験した方も多いのではないでしょうか?暦の上ではもう春ですが、特に朝晩など
「春は名のみの風の寒さよ~・・・」おなじみの早春賦の歌詞そのものです。ふつう見過ごしがちの植物たちも、しっかりと春に向けて準備をしています。木々に種類があるように、冬芽も皆違う形です。どれが花、葉、茎になってゆくのでしょう?秋に落とした葉の跡を
よく見てみればあら不思議、ニコニコマークのような「顔」が・・・。どれも小さいので、じっくり見ましょう。虫めがねは必須です。

参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会事務局(大原正子)kapock@parkcity.ne.jpまでお送りください。
参加申込期限:2013年2月22日(金曜日)24時まで(ただし、その前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

9)以外は必須項目です。

1)「第93回観察会に参加したい」と明記してください。
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします)。
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)ルーペの貸出し希望数(ルーペをお持ちの方はゼロ)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
【ご注意】
・開催直前の混乱を避けるため、参加申し込みに期限を設けさせていただいています。ご理解をお願いいたします。
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、 小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。
お問合せ
お問い合わせはkapock@parkcity.ne.jp(大原正子)までお願いします。
(2013.2.4 上村 肇)

第92回井の頭かんさつ会レポート

第92回井の頭かんさつ会レポート

「冬鳥探鳥会 鳥観の楽しみ方と身近な自然環境」

日時:2013年1月27日(日曜日)午前10:00~12:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

案内
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
日置 日出男(森林インストラクター)
上村 肇 
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

レポート

 寒さの厳しい今シーズンですが、かんさつ会当日は小春日和となり、冬のバードウォッチングには最高の条件でした。今回は参加者がとても多く、満員御礼でしたので、おおまかに親子班、初心者班、中級者班、上級者班の4班に分けて案内しました。
 御茶ノ水池では水辺の鳥を観察しながら、今シーズンカモが少ないこと、それが井の頭公園に限らず全国的な傾向であることを紹介しました。具体的にはカモの総数が少ない上に、今季はハシビロガモが姿を消してしまったこと(当初は渡ってきていた)、毎年飛来するオオバンが来ないこと、などです。その後、池のほとりのハンノキの花にヒガラが来ているのを観察し、行動と鳴き声について説明しました。その後、池のカワウをフィールドスコープで詳細かつ鮮明に観察、カワウの羽の色が黒一色ではないこと、眼の虹彩がエメラルドグリーンで宝石のように美しいのに参加者は感動していました。その後、シメが地上で行動しているのを確認し、その理由を説明、また池のほとりにはカワセミが来てくれたので、宝石のような羽色を参加者一同楽しむことができました。
 池を離れ、地上で餌を探すシロハラを観察、そこで餌を探す理由を説明しました。弁天池のほとりではシメがイロハモミジの種子を不器用に食べているのを観察、生きものが合理的・効率的に行動するようでいて、案外不器用さや個性があるのを観察して楽しみました。弁天池では木の陰にオシドリが隠れているのを紹介しました。
 弁天池のほとり、茶屋の周辺でお目当ての一つであるキクイタダキを確認。シジュウカラ、メジロ、コゲラなど他の種との「混群」の中で、大きさ、シルエット、動きを基に肉眼で見分け、双眼鏡で観察する方法を紹介しました。その後、御殿山から玉川上水にかけては少し低調でしたが、ヒガラやヤマガラを観察できました。
 小鳥の森に着くと、再び大きな混群に出会い、キクイタダキを目の前で観察することができました。キクイタダキは複数いた上に、比較的に低い位置で行動してくれたので、茶屋で今一つしっかり観察できなかった参加者もばっちり観察することができ、頭部の菊の花びらのような黄色い羽もしっかり確認できて感激していました。
 こうして充実した観察を楽しんでいる内にあっという間に2時間が経ちました。各班が小鳥の森の観察窓前に集合したところで、井の頭公園に多様な樹木があり、その実り、および樹木につながっている多様な昆虫がいるからこそ、今日のように多くの野鳥が観察できること、自然が豊かな山間部の実りが凶作だったり雪深く埋もれてしまった時に、井の頭公園のような平地の自然環境が野鳥たちの越冬を支えることを伝え、まとめとしました。

(レポート:高野、写真:上村)

第92回井の頭かんさつ会のお知らせ

第92回 井の頭かんさつ会

「冬鳥探鳥会 鳥観の楽しみ方と身近な自然環境」
日時: 2013年1月27日(日曜日)午前10:00~12:00(小雨決行、強雨の場合雨プログラムになります)
集合: 午前9時45分 井の頭公園ボート乗り場前(井の頭池の七井橋を渡ったところ)
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

定員: 50名
参加費:(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具 双眼鏡など
申し込み方法: 問合せ先:右記をご覧ください
申し込み締め切り: 2013年1月25日(金曜日)24:00まで

 ご案内

 1月のかんさつ会は恒例の冬のバードウォッチングです。冬鳥が極端に少なかった前シーズンとは対照的に、今季は様々な冬鳥が井の頭公園を訪れていて、観察を楽しむことができます。冬鳥の探し方や観察のポイントなど楽しみ方をお伝えしつつ、冬の野鳥たちの暮らしと身近な自然環境について一緒に考えたいと思います。

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参加申し込み方法

eメールでのみ受け付けます。下記をすべて読んでから、必要項目を記入したメールを井の頭かんさつ会田中利秋tnt-lab@nifty.comまでお送りください。
参加申込期限:2013年1月25日(金曜日)24時まで
(ただし、その前に定員が満員になることもあります。特に探鳥会の回は大人気です。申し込みはお早めにどうぞ。)

9)以外は必須項目です。

1)「第92回かんさつ会に参加したい」と明記してください。(必須)
2)参加希望者全員の氏名(読みもお願いします。必須)
3)住所(市区町村レベルまで必須 例:東京都三鷹市、東京都杉並区など)
4)返信を希望するメールアドレス (必須 ただし参加申し込みメールと同アドレスなら不要)
5)連絡先電話番号(必須、当日連絡することができるよう携帯電話が望ましいです。)
6)小中学生は学年、未就学のお子さんは年齢 (該当しない方は必須ではありません。)
7)双眼鏡の貸出し希望台数(双眼鏡をお持ちの方はゼロ)(貸出台数に限りがありますので、必ずしもご希望に添えないことがあります。)
8)今回のかんさつ会を何で知ったか(例:かんさつ会HP、ポスター、知人、三鷹市報、SNS(ツイッター、facebookなど)(必須)
9)私たち(主催者、案内者)へのメッセージや連絡事項があれば書いてください。また、観察会に参加したい理由や期待することなど、何か書いていただければ嬉しいです。 (必須ではありません)
・必須項目が抜けている場合は受け付けできませんので、ご注意ください。
※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。また、第三者に譲渡することもありません。

受付とその連絡

メール受信後数日以内に参加可否の返信をさしあげます。受付は原則先着順です。
理由の如何に関わらず、参加申し込みが事務局に届かなければ受け付けません。メールを送って数日しても返信がない場合は、再度メールをお送りください。

参加者への詳細情報

集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
なお、参加者全員へのその後の連絡はメールでなくこのページ上で行いますので、ときどきチェックしていただくようお願いします。

注意事項

参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、 小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その際はこのページ上でお知らせします。
お問合せ
お問い合わせはLinkIcontnt-lab@nifty.com(田中利秋)までお願いします
(2012/12/24高野丈)

第91回井の頭かんさつ会レポート

第91回井の頭かんさつ会レポート

 「冬の井の頭公園を探してみよう ~それぞれの冬越しウオッチング~

日時:2012年12月22日(土曜日)午後2:00~4:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
日置 日出男(森林インストラクター)
高久 晴子
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者数25名(大人20名+子ども5名)

レポート

タイトルからもわかるように、今回は井の頭公園の冬にそれぞれの生物がどのように過ごしているかを参加者とともに探そうという内容で、はっきり申し上げまして地味なテーマに挑戦しました。したがって、参加者の方々の反応は芳しくはないと予想していました。実際、募集当初は、参加者人数は伸びなやんでいました。ところが、一週間前に掲示したポスターの効果か、前日までに定員を上回るほどとなったのです。
しかし、天に我々は見離されてしまいました。前日の夜から冷たい雨が降り始めてしまったのです。しかも予報は15時頃から晴れマークというなんとも微妙な状況(観察会は14時~16時)です。ほとんど用意していなかった雨用プログラムやキャンセルの連絡の対応等、それぞれのスタッフも天気予報に翻弄させられました。
結局、日本の優秀な天気予報ははずれることなく、参加者の数は上記のものとなりました。
いつもの雨用会場に移動して、重ねて行われた下見のときに出会った昆虫の写真をみながら、冬という季節を生き物を通して考えました。
成虫で越冬していたヒメコガネナガカメムシやカメノコテントウ、幼虫越冬のゴマダラチョウやアカボシゴマダラ、蛹越冬のモンクロシャチホコやオオミノガ、卵で過ごすオオカマキリ・ハラビロカマキリやジョロウグモ。また、あえて冬に成虫になって繁殖活動をするフユシャクの仲間のクロオビフユナミシャクのオスや蛾の仲間とは思えない羽が退化してしまったチャバネフユエダシャクのメスなどの生活についても説明がなされました。
一時間程の講義が終わると、窓からは日差しがのぞいてきました。
2班に分かれて、急きょ屋外の観察会をすることになりました。雨天会場で見た昆虫の60~70パーセントは、観ることができたように思えます。
1時間の講義の後の観察ですので、参加者の方々の理解力も早く、短時間の割には充実した観察会が行えたと思います。
天は我々を見離してなかったのかもしれません。我々に新たな観察会のスタイルをお教えてくれたのかもしれません。

(レポート:大橋、写真:高野)