多摩の生物多様性シンポジウム

井の頭公園で230人同時案内の自然観察会実施!
2010年11月5日金曜日

国際生物多様性年の今年2010年、井の頭かんさつ会のホームフィールドである井の頭公園でもCOP10閉幕直後のタイミングで大々的な生物多様性関連イベント「多摩の生物多様性シンポジウム」が開催される運びとなり、井の頭かんさつ会はNACOTと協働で、井の頭公園で同時に300人を案内する自然観察会を実施するという大役を担うことになりました。
 このシンポジウムは(財)東京市町村自治調査会主催で、会場は武蔵野公会堂。前半はCOP10 ってなんぞや、生物多様性って何?といった解説や多摩地域の生物多様性保全の事例発表などがあり、後半は会場を井の頭公園に移し、実際に自然に触れて生物多様性を実感しようという、本質を捉えた大変有益なプログラムでした。

24人のリーダーが奮闘!

シンポジウムは開幕の挨拶から始まり、元環境省地球環境審議官の小島敏郎先生による生物多様性についての講演、なな山緑地の会の相田幸一氏による里山管理の事例発表、我が井の頭かんさつ会の田中利秋代表による井の頭池の保全の事例発表、そしてアロマセラピストの大橋マキさんのプレゼンがあり、その後参加者・ゲスト全員で井の頭公園に出て自然観察会を実施しました。
 300人を同時案内というところで工夫が必要でした。5月22日の国際生物多様性の日に新宿御苑で実施した『みんなの自然観察会』では60人のリーダー・スタッフで約700人弱の参加者を案内しましたが、これは一日の延べ参加者数。今回は案内する参加者数こそ半分以下ですが、一斉同時という点では5月以上に大変です。完全に同時にやろうとすれば、他の公園利用者に迷惑になりますし、踏み荒らしなど自然環境・動植物に悪影響を与えてしまっては、本末転倒です。
 そこで考えたのは、1リーダーがまともに案内できる人数の目安となる15人を1班とし、300人を20班に分け、井の頭公園内に20か所のフィールドを設定して分散するという方式でした。呼びかけに応えて集まってくれたリーダーは23人。私を含めて24人で自然観察会をご案内することになり、事前の下下見、下見を経て今日の本番を迎えました。
 私は第1班のリーダーを担当。種子の散布戦略の多様さや、葉を薫ってもらって薫りの多様性を楽しんでもらいました。大橋マキさんやマエキタミヤコさん、末吉里花さんにも加わっていただき、班は華やかになりました。1時間という限られた時間で伝えられることは限られていますが、私が面白いと思うこと、好きな薫り・味覚を紹介し、体験してもらうことで身近な自然環境にも多様な動植物と楽しみがあることを知ってもらうことを主眼にしました。そして最後に池の水鳥を眺めながら、人間活動や外来生物による生物多様性損失の状況とそれに対する取組みを紹介し、最近の事例として井の頭公園西園拡張問題への取り組みを紹介しました。
生物多様性ってなんだっけ?実際に何すればいいの?といった方が多いと思いますが、身近な自然を良く観察することで「スキ」が強くなり、問題も見えてくるようになります。問題や課題が見えれば、自ずととるべきアクションも決まってくるわけです。
 私は今回、イベント中の自然観察会のプロデュースとリーダーを担当しましたので、他の班のパフォーマンスを観ることができなかったのですが、23人のリーダーは都内各地で人気の自然観察会を開催しているスター揃いですから、私は参加者として各班の観察会に加わりたいくらいでした。イベント後、どのリーダーも参加者から御礼の言葉をかけられ、参加者にも主催者にも喜んでいただけてイベントは盛会で大成功でした。
(レポート:高野、写真:日埜励子)

JTP101105_D90_0026.JPGPhoto:Reiko Hino
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