第91回井の頭かんさつ会レポート

 「冬の井の頭公園を探してみよう ~それぞれの冬越しウオッチング~

日時:2012年12月22日(土曜日)午後2:00~4:00
主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所

佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大橋 博資
日置 日出男(森林インストラクター)
高久 晴子
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)

参加者数25名(大人20名+子ども5名)

レポート

 タイトルからもわかるように、今回は井の頭公園の冬にそれぞれの生物がどのように過ごしているかを参加者とともに探そうという内容で、はっきり申し上げまして地味なテーマに挑戦しました。したがって、参加者の方々の反応は芳しくはないと予想していました。実際、募集当初は、参加者人数は伸びなやんでいました。ところが、一週間前に掲示したポスターの効果か、前日までに定員を上回るほどとなったのです。
 しかし、天に我々は見離されてしまいました。前日の夜から冷たい雨が降り始めてしまったのです。しかも予報は15時頃から晴れマークというなんとも微妙な状況(観察会は14時~16時)です。ほとんど用意していなかった雨用プログラムやキャンセルの連絡の対応等、それぞれのスタッフも天気予報に翻弄させられました。
 結局、日本の優秀な天気予報ははずれることなく、参加者の数は上記のものとなりました。
 いつもの雨用会場に移動して、重ねて行われた下見のときに出会った昆虫の写真をみながら、冬という季節を生き物を通して考えました。
 成虫で越冬していたヒメコガネナガカメムシやカメノコテントウ、幼虫越冬のゴマダラチョウやアカボシゴマダラ、蛹越冬のモンクロシャチホコやオオミノガ、卵で過ごすオオカマキリ・ハラビロカマキリやジョロウグモ。また、あえて冬に成虫になって繁殖活動をするフユシャクの仲間のクロオビフユナミシャクのオスや蛾の仲間とは思えない羽が退化してしまったチャバネフユエダシャクのメスなどの生活についても説明がなされました。
 一時間程の講義が終わると、窓からは日差しがのぞいてきました。
 2班に分かれて、急きょ屋外の観察会をすることになりました。雨天会場で見た昆虫の60~70パーセントは、観ることができたように思えます。
 1時間の講義の後の観察ですので、参加者の方々の理解力も早く、短時間の割には充実した観察会が行えたと思います。
 天は我々を見離してなかったのかもしれません。我々に新たな観察会のスタイルをお教えてくれたのかもしれません。

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(レポート:大橋、写真:高野)