第117回井の頭かんさつ会レポート

「発見する!バードウォッチング」

平成27年1月24日(土)9:30~11:30

主催:井の頭かんさつ会
後援:東京都西部公園緑地事務所
案内:
高野 丈(NACS-J自然観察指導員、井の頭バードリサーチ代表)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
参加者:48名(大人41名+子ども7名)

レポート

 117回目の井の頭かんさつ会のテーマは「発見する!バードウォッチング」。じっくり観察することで何らかを発見する野鳥観察会です。
 ちょうど1年前、池には水がありませんでした。かいぼりの真っ最中だったからです。3月に水がはられ今日に至ったわけですが、かいぼりの効果は少なくありませんでした。池の中が外来種に席巻されて繁殖できなくなっていたカイツブリの個体数が増え、3ペアが繁殖を成功させました。池の水が澄み、水底まで光が届くようになって水草が豊富に生えました。絶滅したと思われていた水生植物も生えてきました。食べものが増えたことで池の水鳥たちは自然な行動を見せてくれ、さらにオカヨシガモという新たな仲間を迎えました。今まで井の頭池で越冬するカモはオナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロの4種でしたが、今季は1種増えたことになります。水草を食べ尽くしていたコイやザリガニを徹底的に駆除した成果があってか、カモたちは水草なのか、植物質の何かを食べています。
 私たち井の頭かんさつ会が最初に世の中をちょっぴり良くできたのは、餌をやることをやめようというキャンペーンを2007年に実現し、それ以来井の頭公園で餌やりをする人が激減したことです。そのときに私たちが掲げていたのが、餌を与えるのではなく、かつての生態系を取り戻し、自然界の食物を増やして、カモに戻ってきてもらうというものでした。かいぼりを通じて、それがささやかながら結実したことになります。その感動を参加者に共有できたのが、今回のかんさつ会だったと思います。
 森の鳥よりも池のことに重点を置き、ご案内したかんさつ会でした。(高野丈)
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