井の頭かんさつ会レポート

番外編『セミの羽化観察会』

開催日:2005年7月30日、31日
時間:午後18:00~19:30(21:30頃まで延長)
場所:井の頭公園・第二公園
主催・案内:中山久司(自然観察指導員)
協力:田中利秋(自然観察指導員)
参加者:両日とも数名

レポート

JTP050731_4422.jpg夏の虫といえばセミです。虫というよりも蟲という漢字の方がふさわしいような賑やかさは、猛暑で苦しむ私たちの体感気温を上昇させることに貢献している感さえあります。うだるような暑さが少しだけ収まる夏の夕暮れ、地中から出てきたセミの幼虫たちが次々に成虫へと羽化してゆきます。それは決して珍しくない身近な生命のプロセスの一つですが、実際には普段見慣れないものです。幼虫が成虫に羽化する過程をじっくりと観察することで身近な神秘を体験し、実感することができます。
この会の主役は小学生たち。第二公園を元気に走り回ってこれから羽化する幼虫を探していました。子供の目線、視点、感性というものは独特の力を持っていて主催の大人よりも多くの幼虫を見つけていたのが印象的でした。セミの羽化するプロセスは観ていて思わず応援に力が入ってしまうもので、殻から抜け出したばかりの未だ全体に柔らかい成虫の色の美しさは氷河の永久凍土のようです。最後には子供よりも大人たちが夢中になっていた、そんな楽しい会でした。【高野】