第64回井の頭かんさつ会レポート

 『まるごと秋観察』~楽しむ生物多様性~

日時: 2010年10月16日(土) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前(予定)
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
日置 日出男
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高野 丈(NACS-J自然観察指導員)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員)
大橋 博資
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
参加者:23名

レポート

 素晴らしい秋晴れの10月16日、第64回かんさつ会を「まるごと秋観察」 ~楽しむ生物多様性~というテーマで23人の参加者で開催しました。今まさに旬の「生物多様性」を考えながら、井の頭公園の秋を満喫しようと いう、難しくも楽しいかんさつ会となりました。  
 参加者が3つのグループに分かれてスタートしたかんさつ会。子ども班は 秋のクラフトを楽しんだ後、リーダー工夫の、赤い糸を使っての生物のつな がりを体験。メンバーがいろいろな生物となり、それぞれが持った赤い糸が 複雑に絡み合っていく。一人が糸を引くと(居なくなると)残り全員が引っ 張られる。そのネイチャーゲームをとおして生物のつながり(多様性)を実感しました。
 2つの大人班は、七井橋の上でまだ少ない秋を探すことからスタート。渡りの鴨の少なさの意味を考えることから、えさやりの問題・池の生態系 などに想いをうつしていきました。
 池のほとりを巡りながら、様々な秋の実り(種子)を集め、そこから見て取 れる遺伝的多様性(種の戦略)について考え、東屋付近では、環境の違いによ る植物の生態の違いを観察し、それぞれの植生の多様性を生む力を実感しました。
 梅林では野の花に集まっている虫たちの働きをじっくりと観察、ポリネーターとし ての生態系における存在の意味を目の当たりにしました。
 さらにブローチのような素敵な種子の「クサギ」の、葉の嫌なにおいと花の良 い香り・種子の2色効果など、遺伝的多様性を維持するための戦略を実感しました。
 すべての生物がテーマの素材となるので、あっという間に時間が過ぎ、少なく なった時間で、御殿山での菌(きのこ)が観察の〆となりました。多様性の土台とも いうべき「菌」の働きとその実態としての様々な形・色の(きのこ)を観察しながら その存在の大切さを学びました。
 さいごに代表より、「生物多様性の持つ意味と人間とのかかわり、その大切さ」が 語られ、「さらに観察を深めることで多様性をもっと理解しよう」という言葉でしめ くくられました。
 観察会終了後、恒例の懇親会が楽しかったかんさつ会の興奮をひきつぎ、楽しくも 和やかに行われました。
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(レポート:日置、写真:高野)