第57回井の頭かんさつ会レポート

「木々の履歴書 = 樹形」を楽しもう!

日時: 2010年3月22日(月祝) 午前10:00~12:00
場所: 井の頭公園
集合: 午前9時45分 井の頭池ボート乗り場前
主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所
案内:
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
佐藤 誠
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
田中雅子(NACS-J自然観察指導員)
日置 日出男
大橋 博資
参加者:37名

レポート

 今回のかんさつ会は、「木々の履歴書=樹形」を楽しもう!というちょっとマニアックなテーマなので、参加者が集まるかどうか心配しましたが、心配は杞憂に終わり、37名(うち子供5名)もの参加者が集まりました。
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観察は4班に分かれ、まずそれぞれのリーダーから、樹形とは先祖から受け継いできた遺伝的なものと、育った環境により後天的に得たものの組み合わせであることの説明をうけ、メタセコイヤやラクウショウ、ケヤキなどの姿を見ながら七井橋をスタートしました。
  林の中の実生から育ったミズキの幼樹の形を見てその木が生まれついて持っている姿を知った後、大きく育ったミズキを見て、育った場所の日当たりや、ほかの木との競争、池の影響などでどんなふうに育ってきたかを考えました。
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そのほかにもムクノキの板根がどうしてできたのか、その木の歴史を考えてみたり、過去に落雷で幹を真っ二つに裂かれたのであろうイロハモミジの木が頑張っているところや、2本のケヤキが1本にくっついてしまったのや、イヌシデがアカマツにもたれかかりそれでも空間の光を求めて枝を伸ばしているところを見て、その履歴を想像したりしました。
 今回のかんさつ会では木にどんなことが起こったのかを想像することによって、参加者の皆さんは自分がその樹木の気持ちになって、その生きてゆく苦労を身をもって体験できたことが大きな収穫だったと思います。木の根のすぐ近くが舗装されたり、人に踏み固められたり、それによって木がストレスをうけている様子を見て「かわいそう」という声もあがりました。
 我々に憩いと安らぎを与えてくれる樹木たちに、都市公園という制約の中で、出来るだけストレスを与えず共存してゆくことが非常に大切だということを再認識したかんさつ会でした。