2008年4月20日、井の頭公園の環境保全に行政と市民が協働で取り組む歴史的な第一歩が踏み出されました。井の頭池の生態系を撹乱している外来種を本格的に駆除するための布石となる捕獲実験的なイベントを官民協働で実施したのです。
「よみがえれ!!井の頭池!外来魚捕獲大作戦」と銘打ったイベントは弁天池、御茶ノ水池、ひょうたん池の3ヵ所でいくつかの漁法を試しながら、ブルーギルとブラックバスを中心に外来種を捕獲するもので、同時に公園利用者にこの問題についていろいろと知ってもらうための啓発活動を捕獲した外来種・在来種を展示しつつ行ないました。 |
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| メイン会場の弁天池での展示・説明 |
捕獲したブラックバス |
これまで井の頭かんさつ会は池の外来種問題に独自に取り組んできましたが、事の大きさを考えると単独で解決できる問題ではないということがすぐにわかりました。フィールドは広く、状況も深刻でとてもボランティアの力だけで解決できる問題ではないのです。やはり池の管理者である都の西部公園緑地事務所が主体となって外来種駆除を事業化し、そこに市民ボランティアが参加して協働で取り組むことが不可欠だと考えています。だからこれまで西部公園緑地事務所には何回も問題提起と解決のための提案をしてきました。西部事務所も問題をしっかりと捉えてくれ、解決のため前向きに検討を重ね、今回のイベント共催に至りました。井の頭かんさつ会はこの地でのこの問題への取り組みの先駆として、今回のイベントの実際の企画主体となりました。そして、この機会にいろいろな漁法を試そうという事がコンセプトとなりました。
主会場である弁天池では共にこの問題に取り組んでいるNPO生態工房の力添えをいただき、従来駆除活動に使用してきたかごワナ以外に張り網、刺し網、巻き網といった漁法を実施しました。
井の頭池の環境保全全般に関心が高く、餌やり自粛キャンペーンの時もそうでしたが、いつも一連の保全活動を強力にバックアップしてくれる協働パートナーである東京吉祥寺ライオンズクラブは御茶ノ水池で地曳網を引きました。大規模で派手な作業は多くの公園利用者の足を止め、啓発に貢献しました。
井の頭池だけでなく全国各地で外来種駆除に取り組んでいて我々のブレーンとなっている藤森さんはひょうたん池を担当してくれました。ひょうたん池では我らが小町さんも投網を使って駆除活動に取り組みました。 |
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| 地曳網を見守る人々 |
東京吉祥寺ライオンズクラブの地曳網 |
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| カゴ罠による捕獲作業 |
投網 |
3つの拠点で駆除活動と啓発活動に取り組みましたが、どの会場も常に多数の公園利用者が足を止め、話に耳を傾け、この問題について知ってもらい、考えてもらういい機会を提供できました。イベントは大盛況でした。
この日捕獲した外来種は約240匹。数万、数十万いる池の外来種全体を考えればどう考えても焼け石に水です。しかしながら、今回は作業で実効を上げるよりも、多くの人々にこの問題を知っていただくこと、初めて官民協働で取り組んだことがより大きな意味をもっており、近い将来本格的に取り組むべき官民協働での外来種駆除事業のいわば予告編といえます。
いずれは多くの市民に駆除活動に参加していただき、官民協働で環境保全活動に取り組める
よう現在その枠組みを考えています。(高野) |
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