第172回井の頭かんさつ会 実施レポート

タイトル  秋の虫 

■実施年月日 2019年9月22日(日)10~12時

■参加者数  一般参加者 28名(大人17名、子ども11名) 
         案内人 井の頭かんさつ会スタッフ11名                            

■実施場所:  井の頭公園駅(集合)→①三角広場 →②神田川北岸 →
ひょうたん池  →井の頭公園駅下広場(解散)  ※一部グループは①②逆順

■実施レポート
 直前まで雨予報でしたが、秋晴れの良い天気になりました。樹上ではセミがまだ鳴いている一方で、足元からはコオロギの声が聞こえるといった、夏と秋の中間のような気候です。井の頭公園駅下の広場から観察会を始めますが、始めに注意事項として基本的には公園での昆虫採取は禁止されていることと、スズメバチを刺激しないことを伝えました。

 神田川沿いのエノキではゴマダラチョウが見られました。外来のアカボシゴマダラに押されて数が減っていることなどを話します。井の頭駅ホーム付近のフェンスにはクズがからみついており、カメムシやアリ、チョウの幼虫など様々な虫に出会うことができました。草地ではバッタやカマキリなど大きな虫を探すだけでなく、レジャーシートを敷いてそこに虫を追い込んで小さな虫も調べました。花に集まる虫、樹木にいる虫、水辺にいる虫、様々な環境に適応して生息する虫を観察しました。

 虫の身体は頭・胸・腹と3つに分かれていて6本の脚と4枚の翅があることは同じだけれど、生息環境や、行動によって様々な形があるということを話しました。翅が大きくて飛ぶ力が強い虫は逆に脚は細いことや、飛んで逃げる虫と落ちて逃げる虫では違うことなどを話すと、子供も大人も興味深々に聞いてくれました。

 今回のかんさつ会では、事前の予想よりたくさんの虫に出会うことができました。普段からよく見られる種類だけでなく、珍しい虫や、カマキリの捕食シーンやハリガネムシに寄生されたハラビロカマキリが水に入るシーン※に出会ったグループもありました。それぞれの班で、井の頭公園の自然の奥深さを感じられました。
※ハリガネムシに寄生されたハラビロカマキリは、寄生者に操られて寄生者が移動するために水辺に行くようになります。

 虫がテーマであるので参加者は小さなお子さんが多く、スタッフと一緒に草地に分け入って虫を探しました。ショウリョウバッタやカマキリが飛び跳ねると歓声が上がります。
近年は住宅地でも草地が減っているので、子供達には、身近な自然を感じる貴重な体験になったと思います。

■実施風景写真

【満員御礼】第172回井の頭かんさつ会のお知らせ

第172回井の頭かんさつ会 
秋の虫

日時: 2019年9月22日(日)10:00〜12:00(小雨決行)
集合: 9時45分 井の頭公園駅改札外広場

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
鷲﨑 康揮

対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)

定員: 30名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具(望遠鏡、カメラ、ルーペなど)

ご案内
水辺、草地、花、樹上、裸地など、それぞれの場所に適応して生活する虫がいます。
小さくて、普段は気にとめないような虫たちがたくさんいます。
秋の陽気の中で、どんな環境にどんな虫がいるか、探して、生活をのぞいてみましょう。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)
https://pro.form-mailer.jp/fms/a4ccee9e177735

参加申込期限:2019年9月19日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になる場合が多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□昆虫の採取について
 井の頭公園での昆虫採取は原則禁止されていますが、特別な許可を得て観察のためにスタッフが採取することがあります。一般の来園時には採取しないでください。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2019/8/29 村上健太)

第171回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル夜の生き物

■実施年月日 平成30年8月11日(日)18:30~20:30

■参加者数  一般参加者 25名(大人13名、子ども12名) 
       案内人 14名

■実施場所:  ボート乗り場前(集合)→七井橋 →弁天池南岸→野草園   
      →御殿山→西園 →玉川上水沿道 →第二公園(解散)

■実施レポート

 8月恒例の夜の観察会は今年も大人気です。ホームページとポスターと知人の紹介だけの告知でしたが、すぐに定員に達しました。3つの班に分かれ、班ごとに違う色のサイリウムライトリング(発光する腕輪)をつけて出発です。

※サイリウムライトリングは7歳以上対象の商品のため、未就学のお子さんには夜光塗料のシールを貼った首かけ飾りをお渡ししました。

 ボート乗り場からスタートして七井橋に移るとじきに暗くなります(当日の東京の日没は18:37)。橋のたもとのラクウショウをねぐらにするカワウやねぐらに帰るカラスと、狩りにでかけるゴイサギの対比で、昼と夜の生き物の交代劇が見られました。バットディテクターでアブラコウモリの超音波を拾ってみましたが、今年は現れませんでした。(一部では西園で見たという報告もありました)

 足下の橋の欄干ではズグロオニグモが網を張って獲物を待ちます。網を張る途中の動きを子供たちとじっと観察しました。横糸を外側から張っていること、縦糸と横糸の違いのお話もしました。霧吹きで網に水をかけると、美しい網の模様が浮かび上がり、これには大人も興味津々で観察しました。

 プランクトンネットを曳いて、ミジンコなどプランクトン採取して観察しました。ライトを当てると動きがはっきりと見えます。大人も子供も興味深げに観察ケースを覗き込みました。

 夜に花が咲くカラスウリは注目の観察対象ですが、他の木々を覆ってしまう雑草です。公園事務所に今回の観察会のためにカラスウリを除草しないでいて頂いたため、きれいな花を観察できました。カラスウリの花を初めて見て、綺麗だと感嘆の声を上げた参加者いました。オシロイバナやカラスウリは蛾が花粉を運ぶのだけれど、なぜ夜に咲くのかと参加者に問うと「昼間より競争が少ないから?」と的確な答えが返ってきて、びっくりしました。

 カタバミの就眠運動といった、昼夜で変化する植物も観察しました。

 観察最後はセミの羽化観察です。今年は多くのセミが羽化のために木を登っていましたが、保全班のメンバーに手伝ってもらってちょうど良いタイミングの幼虫が見つかり、みんなで羽化を見守りました。また、カマキリが羽化途中のセミの幼虫を捕らえて食べるという珍しいシーンに出会いました。「セミにとってはかわいそうだけれど、カマキリにとっては大切な獲物で、でこれも自然の営みです」と説明して、じっくり観察しました。  このほか、立派なカブトムシのオスやコクワガタ、ウスバカミキリなど、甲虫が多く出現し、参加している子供達だけでなく、案内している我々も大興奮でした。

■実施風景

第170回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル水辺の生き物

■実施年月日 2019年7月14日(日)10:00~12:00

■参加者数 一般参加者:21名(大人13名、子ども8名)

     案内人:井の頭かんさつ会スタッフ11名(かんさつ会班9名、保全活動班2名)

■実施場所:ボート乗り場前(集合)→狛江橋 →七井橋 →お茶の水池北岸→ボート池北岸 →ひょうたん池(池尻) →井の頭公園駅下広場(解散)

■実施レポート

 生憎小ぶりの雨でしたが、天候の回復予報が出ていることと、かいぼり後の井の頭池の生態系を是非見てもらいたいと思い、実施を決断しました。参加者の熱意は高く、雨の中受付開始30分以上前から集合場所に集まる参加者もいました。

 現在の井の頭池は何と言っても「モネっぽい」とSNSで話題になったツツイトモでしょう。ツツイトモの状況を説明しつつ、魚やエビの隠れ家になっていて数が増えていること、増えた魚やエビがカイツブリの餌となりカイツブリの営巣や繁殖が増えていることなど、生き物のつながりを話して、生態系が豊かになってきていると説明しました。カイツブリの親子について、餌をねだる若鳥と自立を促す親鳥の行動を観察して、参加者が興味深げにしていたことが印象的でした。

 かいぼり時に造成した湿地での水草の復活観察しつつ、公園の水辺の生態系回復の取り組みを紹介しました。

 後半はひょうたん池に移動して、ガサガサや張網で獲れた水中の生き物を観察しました。普段陸地からはどんな魚やエビやヤゴがいるかは分からないので、透明の瓶に入れての観察は参加者の興味を引きました。張網では1200匹ものスジエビや大きなスッポンが捕獲され、参加者に豊かになってきている井の頭池(神田川からの遡上分を含むと推察されます)の生き物の状況を見てもらいました。

■所感

 3回のかいぼりを経て、浅場造成など水辺環境の改善を図っている井の頭池で、水辺の生態系がどのようになっているのかを参加者と共有できたかと思います。水草、魚やエビ、鳥、カメ、昆虫などが互いに関係しながら暮らしている井の頭を実感して、公園をもっと好きになってもらえたら嬉しいです。

■実施風景

【満員御礼】第171回井の頭かんさつ会「井の頭公園の夜の生きもの」のお知らせ

今回も定員に達しました。ありがとうございます。

第171回井の頭かんさつ会 
井の頭公園の夜の生きもの

日時: 2019年8月11日(日)18:30〜20:30(小雨決行)
集合: 18時15分 井の頭公園ボート乗り場前
※いつもと時間が異なり夕方です。ご注意下さい。

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
小町 友則(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)
鷲﨑 康揮

対象者:どなたでも(中学生以下は要保護者同伴)

定員: 30名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:水分補給用飲み物、蚊除け、懐中電灯(ライト)
お持ちであれば観察用具(カメラ、ルーペ、双眼鏡など)

ご案内
今年も8月は大人気「夜の観察会」です。公園で闇にうごめくクモ、昆虫、鳥などの動物、夜に咲く花など昼とは別の顔を見せる夜の公園で夜に出会える生き物たちを探しましょう。
彼らは何をしているのか観察しましょう。
そして、何で夜に活動するのか考えると、生き物の見方がぐっと広がりますよ。

また、当日かんさつ会の後に案内人メンバーと参加者の方と暑気払い(飲み会)を開催する予定です。
当日その場で参加者を募って、居酒屋に移動しますので、希望される方はお楽しみに。
かんさつ会に参加できないれど暑気払いに出たいという方は下記の担当者まで個別にご連絡下さい。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)
URL:https://pro.form-mailer.jp/fms/9b6dd065175192

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールアドレスに間違いな無いようにご注意ください。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)

参加申込期限:2019年8月8日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることもあります。特に例年8月の夜の観察会は大変人気です。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。

□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 特に夜間は足元が暗く、自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 関心がある人全員向けです。年齢制限はありませんが、中学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は中止とします。
 その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2019/7/20 村上健太)

【満員御礼】第170回井の頭かんさつ会のお知らせ

第170回井の頭かんさつ会 
水辺の生き物

今回は定員に達しました。お申し込みありがとうございます。

日時: 2019年7月14日(日) 10:00〜12:00(小雨決行)
集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場前広場

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
鷲﨑 康揮
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
日置 日出男(森林インストラクター)
大橋 博資
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)

対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)
定員: 30名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
持ち物:観察用具(望遠鏡、カメラ、ルーペなど)

ご案内
井の頭公園の中心である池、そこで生活する生き物を幅広く観察します。
水草や湿地に生える植物、トンボや鳥や魚は井の頭の池でどのように生きていて
それぞれの生き物はどのように関わって生活しているのでしょう。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールが届かない場合は申込みが完了していないか、記載したメールアドレスに間違いがあります。
メールアドレスに間違い無いようにお願いします。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)
https://pro.form-mailer.jp/fms/981dbe61172723

参加申込期限:2019年7月11日(木曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることもあります。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、申込者にメールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施しますが、まとまった雨の場合は中止することがあります。その場合には申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2019/6/20 村上健太) 

第166回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル 春を探そう
■実施年月日 平成31年3月17日(日)10:00~12:00
■参加者数  一般参加者 22名(大人15名、子ども7名) 指導員 12名
■実施場所: 井の頭公園駅前(集合) 三角公園を回り、神田川北側を井の頭線高架付近で解散

■実施レポート。
今回は野草を中心に春の訪れを楽しもうということで、通常の井の頭かんさつ会のエリアとは違い三角公園付近を観察しました。
当日は日差しはあったものの空気は若干冷えていたので、昆虫の動きはあまりよくありませんでした。それでもギシギシの仲間の葉っぱにはアブラムシの仲間がいたり、その付近ではナミテントウを目にすることができました。また、モンシロチョウやアブの仲間を目にした人もいたようです。
植物においては、花を付けているものとしてハコベ・ホトケノザ・ヒメオドリコソウ・ナズナ・ミチタネツケバナ・キュウリグサ・オオアラセイトウ・オオイヌノフグリ・アメリカフウロ・ハルノノゲシ・タンポポ・イモカタバミ・ヒメリュウキンカ・タチツボスミレ・フラサバソウ・ヒイラギナンテン・ヒサカキ等が観察できました。
また花は未だ咲いていませんでしたが、ヨモギ・カラスノエンドウ・ヤエムグラなどの植物も観察することができました。
反省点としては、諸事情により1班体制で参加者を案内することになり、やや混沌としたものなってしまいました。
それでも、笑顔のたえない観察会になったと思います。

第165回井の頭かんさつ会レポート

第165回井の頭かんさつ会 
冬の鳥(鳥たちの暮らしをじっくり見てみよう)

日時: 2019年2月24日(日) 10〜12時(小雨決行)
集合: 9時45分 井の頭公園ボート乗り場前

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
日置 日出男(森林インストラクター)
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
大橋 博資
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
栫 祐子(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(森林インストラクター、NACS-J自然観察指導員)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)

参加者 32名(大人25名・子ども7名)

実施レポート
 やわらかな日差しの絶好のかんさつ会日和のもと、32名の参加者により第165回井の頭かんさつ会が行われました。
どれだけの鳥たちが出てきてくれるのかと、ドキドキ・ハラハラしながら当日を迎えましたが、予想以上の鳥たちの お出迎えにびっくりするやらうれしいやらの、とても楽しくも満足のできるかんさつ会となりました。
  水辺の冬鳥たちはキンクロハジロ・オオバンの2種類しか見られませんでしたが、留鳥のカイツブリ・カルガモ・カワウの様子を じっくりと観察できましたし、参加者の1番人気のカワセミも2羽姿をあらわしてくれみんな大喜びでした。
 山野の鳥では、キジバト・ドバト・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ヒヨドリ・シジュウカラ・エナガ・メジロなどの身近にいながら じっくり見たことのない鳥たちを、双眼鏡・スコープで観察し、改めて普段見たことのない姿や生活ぶりなどを観察することで、その魅力 を改めて再認識していました。
 冬鳥たちもツグミ3兄弟(ツグミ・シロハラ・アカハラ)がのんびりと地面の上で過ごしている姿や、アトリの採餌の様子などもゆっくり と観察することができました。
 特にエナガのかわいいさえずりや動作、巣作りのために羽根を運ぶ姿など、これまで見たことのない鳥たちの様子がじっくりと観察でき たことで、参加者たちから「鳥を見る視点がより広がった」という感想もいただきました。
 井の頭公園の自然の持っている力を実感したり、都市公園という名の整備の方向によって鳥たちの生活がとても影響されていること などを考えさせられながら、鳥たちと過ごした楽しい2時間でした。

(日置)

(満員御礼)第166回井の頭かんさつ会のお知らせ

第166回井の頭かんさつ会 
春を探そう ~早春の野草~

定員一杯になりました。
ありがとうございます

日時: 2019年3月17日(日) 10〜12時(小雨決行)
集合: 9時45分 井の頭公園駅前
    ※改札を出て右側にある公園への入り口付近です

主催: 井の頭かんさつ会
後援: 東京都西部公園緑地事務所

案内者
村上 健太(NACS-J自然観察指導員)
大橋 博資
田中 利秋(NACS-J自然観察指導員)
大原 正子
高久 晴子
佐藤 誠(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
田中 雅子(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクタ―)
日置 日出男(森林インストラクター)
上村 肇
竹内 隆一(NACS-J自然観察指導員)
佃 和夫(NACS-J自然観察指導員)
中村 芳生(NACS-J自然観察指導員)
栫 祐子(NACS-J自然観察指導員)
野口 明美(NACS-J自然観察指導員、森林インストラクター)
谷口 智之(NACS-J自然観察指導員)

対象者:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)

定員: 20名
参加費(保険代・資料代など):300円、中学生以下は100円
お持ちであれば観察用具(カメラなど)

ご案内
種子や球根、地下茎やロゼットなどで寒い冬を耐えてきた野草が
3月には芽吹いてきます。
そんな春の野草とそれに集まる昆虫などの生きものの暮らしを観察します。
生き物たちが動きだす春を楽しみましょう。

参加申し込み方法 
下記URLの申し込みフォームより申し込み下さい。(アイコンをクリックするとページが立ち上がります)
URL:https://pro.form-mailer.jp/fms/d31e3c81163508

必須項目全てにご記入の上、ページ下端にある「確認画面へ」ボタンを押し、確認画面を表示された後に申し込みボタンを押して下さい。
申し込みが完了すると自動返信メールが届きますのでご確認下さい。
メールアドレスに間違いな無いようにご注意ください。
もし、既に定員に達している場合にはその旨のメッセージが表示されます。

(井の頭かんさつ会参加申込みページ)

参加申込期限:2019年3月13日(水曜日)24:00まで
(締め切り前に定員が満員になることが多いです。申し込みはお早めにどうぞ。)

※個人情報保護に関するポリシー:お知らせいただいた個人情報は観察会に関する連絡以外には使用しません。
 また、第三者に譲渡することもありません。

参加者への詳細情報
集合場所などの詳細情報は、開催日の数日前に、メールでお知らせします。
また、下記にありますように、当日中止の判断を行う場合も申込者にメールでお知らせします。

問合せ先:下記をご覧ください

注意事項
参加申し込みにあたっては、下記のことをご了承ください。
□安全について
 観察会では、案内役および補助員の指示に従って行動してください。一応保険には加入しますが、あくまでも無事故を目指します。
 身近な自然観察の危険性は普通に公園を散歩するのとほとんど変わりませんが、危険がないわけではありません。
 自分の身は自分で守る気持ちでご参加ください。
□対象レベル・年齢について
 関心がある人全員向けです。小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
□中止の可能性について
 小雨の場合は実施し、まとまった雨の場合は屋内会場で雨天用プログラムを実施します。ただし、それも困難な天候の場合は中止することがあります。その場合は申込者にメールにて連絡いたします。

お問い合わせは kentax.high@gmail.com(村上)までお願いします。
(2019/2/28 村上健太)

第164回井の頭かんさつ会実施レポート

■タイトル 樹皮と樹形

■実施年月日 平成31年1月26日(土)10:00~12:00

■参加者数  一般参加者 24名(大人21名、子ども3名)     
       案内人 井の頭かんさつ会スタッフ11名

■実施場所: ボート乗り場前(集合)→七井橋 →お茶の水池北岸→お茶の水橋
       →御殿山 →西園トラック →文化交流広場(解散)

■実施レポート
 ボート乗り場から始まり、七井橋の上から遠くに見える木々を樹形のパターンに分けていきます。「メタセコイアは柱状に近いでしょうか? 」「ムクノキは何型だと思いますか?」と参加者と一緒に考えていきます。橋を渡ると、ケヤキとアキニレの樹皮を見て、2種とも樹皮が成長とともに剥がれるけれど、その違いを観察しました。
 お茶の水池北岸からは水生物園のメタセコイアとラクウショウがよく見えます。2種の樹形はよく似ているけれど、枝のつき方で見分けられると説明し、「右の樹はメタセコイア?」「その左隣の樹は?」と参加者と一緒に識別しました。
 ハンノキとクスノキ、アカマツとクロマツ、イヌシデとアカシデなど、一見すると似ている樹皮は触ったり叩いたりして、違いを見つけていきます。その違いを参加者に言葉で表現してもらうと、その違いが一層分かるようになります。
 公園の中には一方向にだけ枝を伸ばすピンオーク、下の枝が無いコナラ、池に倒れかかるよう生えるソメイヨシノ、2本の樹が合体したケヤキなど特殊な樹形のものがあり、その理由や来歴を参加者と一緒に考えました。